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不気味に下がり続ける米国長期金利

2011年05月31日

不気味に下がり続ける米国長期金利

 米国10年国債の利回りが低下を続け、先週末(5月27日)に3.07%と、3%割れも視野に入ってきています。

 4月18日に米国格付け機関のStandard and Poor’sが米国国債の格付け見通しを「安定的」から「Negative」に引き下げました。

 また、4月末にはFRBのバーナンキ議長が、昨年11月からの金融量的緩和(米国債の6000億ドル買い入れ)を、予定通りに本年6月に終了させると発表しました。

 どちらも常識的に考えると国債の利回りが上昇する要因のはずなのですが、実際に利回りは低下を続けています。

 5月13日付け「下がり始めた米国長期金利は要注意のシグナル」にも書いてあるのですが、米国は金融量的緩和を続けている間は長期金利が上昇し、終わると下がる傾向があります。

 これは、量的緩和の間は株価が上昇し、景気回復の期待が出てくるため、それを反映して長期金利が上昇し、量的緩和が打ち切られると、景気回復期待がしぼんで長期金利が低下するのだと思います。
 
 つまり米国長期金利は、常に時代の先を読んで動くものなのです。そして今まさに、米国の景気回復期待が急速にしぼんできていることを意味しているのです。

 おりしも先日発表された4月の住宅着工件数は、年率523,000戸で前年同月比23.9%減、4月の中古住宅販売件数も同12.9%減となっています。
 当然、売れ残り在庫が増えて月間販売戸数の9.2倍になっているほか、金融危機で銀行が差し押さえた中古住宅もだぶついています。

 オバマ政権は昨年4月に、ブッシュ政権が導入した住宅購入減税を打ち切っており、住宅販売に代表される民間需要が持ち直してくるだろうという読みも外れているのです。

 だから米国長期金利が下がり続けているのです。

 ただ、日本株を考えるとき、日本株の動きと一番きれいに連動しているのがこの米国長期金利なのです。もちろん米国長期金利が低下するときは日本株が下落するのです。

 1月31日付け「日本株はどうなる」に詳しく書いてありますので、是非読んでみてください。

 実際、米国長期金利が2.1%まで下がった2008年10月には日経平均が7000円割れ、同じく2.4%まで下がった2010年10月には日経平均は9100円台でした。

 2008年10月はリーマンショック、2010年10月はギリシャ危機に続いてアイルランド危機があったので、経済危機が起こったのだから米国金利が低下し、日本株が下落するのは当然ではないか?と思われるかもしれません。

 しかし、先程言いましたように、米国金利は常に時代の先を読んで動く傾向があるのです。

 その米国金利が音もなく下がって、いつの間にか3%に近付いているのは、非常に不気味なのです。

平成23年5月31日

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■世界経済 | 2011.05.31
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