Archive

闇株新聞 the book


闇株新聞 the book
発売中です。
よろしくお願いします。

ドル・円・ユーロインデックスのチャート比較  その2

2012年02月02日

ドル・円・ユーロインデックスのチャート比較  その2

 昨日の続きです。

 まず円インデックスからですが、昨日の週足チャートに今週分を2月1日朝(現地時間)まで入れてあります。



 結論から言いますと円インデックスは「まだ上昇中」です。確かに昨年10月末の最高値(132.18)がピークのように見えるのですが、まだ26週移動平均も52週移動平均も上昇中のため、まず26週移動平均が横這うためにはこの辺の水準に「しばらく」いる必要があり、さらに52週移動平均が横這うためには「かなり長期間」いる必要があります。

 それでは何らかの理由で急に円インデックスが下落した場合は、上昇中の移動平均に当たってしまうため必ず跳ね返されます。昨年3月の協調介入や10月末からの単独介入は明らかに「流れに」逆らっていたことが分かります。

 それでは仮に26週移動平均が横這いになり、さらに26週移動平均が少し下落に転じて52週移動平均が横這いになったとしても、その後もかなりの確率で「もう一度上昇」を始めます。2010年4~6月頃がこれに当たります(この時は26週移動平均だけ見ていると「騙され」ています。だから52週移動平均の方向が最も重要なのです)。

 これは何もチャート見て「後講釈」をしているのではなく、特に「円」について最も当てはまる「習性」なのです。「ドル」と「ユーロ」はやや「習性」が違うので、それぞれドルインデックスとユーロインデックスのところで説明します。

 つまり「円」については「上昇相場の後にすぐに下落相場は来ない。必ず横ばい相場があり、横ばい相場の後は上昇相場に戻る確率が高い。逆も真」なのです。つまり最低限いえることは「円安が来るまでには相当時間がかかる」ということです。

 これはスパンを短くしてみれば「目先」の分析にも使えます。

この「横ばいになっても上昇相場に戻る確率」は1回目なら9割を超えます。ただ、もし今回「横ばい相場」に入ると、2007年後半に円高に転じてから3回目(不十分なものを入れると4回目)となるため、今度は正直に言って「上層相場に戻る」エネルギーはかなり減っていると思います。しかし仮に「下落相場に入る」としても「緩やかな下落」がかなり長期間続くはずで、その間に「急速な下落」あったら目先は反発します。

 Goldman Sacks Asset Managementのジム・オニールが「円は25%過大評価」と言っているようですが、25%下落することは「かなり長期にわたって絶対に」ありません。

リーマンショック直後の3か月で、ユーロや豪ドルが対ドルでそれぞれ25%と40%近く急落したことがあるのですが、円についてはその前に急騰していたり、世界的に仮需が積みあがっているわけではないため(円が十分に国際化していないおかげともいえますが)短期間に急落することは「絶対に」ありません。

オニールは、2年以上前から「円」と「日本国債」の暴落を言っています。そろそろ当たらないとクビなのですが、最近「2~3年以内に、日本国債とイタリア国債の利回りが並ぶ」という「新説を発見」したようです。まああと2~3年はクビになりたくないので時間稼ぎをしているんでしょうね。

さて、だいぶ長くなりましたのでドルインデックストとユーロインデックスについては次回にしますが、残った紙面で1月31日付け「ヘッジファンドが蠢く  その2」に頂いていた「銀行の長期オプション売りは、At the Moneyであれば仮にImplied Volatilityが低くても理にかなうのでは?」とのコメントに対してお答えしておきます。

少々説明不足だったのですが、ヘッジファンドが銀行から買うのはFar out of the Money(つまり時価よりかなり低い)の長期のプットオプションです。そもそもヘッジファンドは「儲かる確率」に賭けるのではなく「儲かった時の収益のレバレッジ」に賭けるため、プレミアムの非常に低いオプションしか買いません。

確かにAt the Money だったらご指摘のように、受け取るプレミアムが厚いのである程度のダウンサイドプロテクションにはなります。

しかし、長期のFar out of the Moneyのプットオプションを、多分Implied Volatilityを2%以下で売っているので、デルタもシータも極小のためいつまでたってもオプション価値が(少ないとはいえ)消滅せず、いつの日にか万一国債価格が急速に大幅に下落すればVolatilityも急上昇して損失が加速度的に膨らみます。

ヘッジファンドからすれば、仮に5回に1回しか勝たなくても、勝った時に支払ったプレミアムが20倍にでもなれば大勝利なのです。

 少しのプレミアムにつられてこういうオプションをヘッジファンドに大量に売却してしまい、冷や汗をかいている銀行員が結構いるはずです。

闇株にご賛同頂けれる方は下のバナーをクリックをして頂けると助かります。

Ads by Google

コメントをする⇒
| Comment:4 | TrackBack:0
■為替・金融 | 2012.02.02
関連記事
闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム
Ads by google
Ads by Google
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク
フェイスブック
カテゴリ
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

01月 | 2012年02月 | 03月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 - - -


ブログ内検索
Loading
お問い合わせ

※ページが見れない・表示されないという方はお手数ですが、原因究明のためお使いのOSとブラウザを記述の上お問い合わせ頂けますようお願い致します。

名前:
メール:
件名:
本文:

闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム