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マニアックな話題

2012年06月06日

マニアックな話題

 最近「理屈っぽい話題」が多かったので、たまにはリクエストも頂いている「マニアックな話題」にします。

 「マニアックな話題」とは、近々「新聞ネタ」になりそうな上場会社の話題だと思います。しかし単に「怪しい上場会社」とか「怪しい人物が上場会社を食い物にする話」などは山ほどあるのですが、それが「新聞ネタ」になるためには捜査当局(普通、証券取引等監視委員会、以下「監視委員会」)がほぼ固めて、報道機関にリークしなければなりません。

 しかし監視委員会が取り上げる事案は、当然のように金融商品取引法に関連したものだけで、しかも最近は増資インサイダーのように監視委員会の「社会的存在感」を高めるための捜査が優先されているようで、なかなか旬の「マニアックな話題」が出てきません。

 そうは言っても、無いわけではありません。

 今週発行の週刊新潮に、某有名水泳選手が「灰色ファンド」に預けた大金が返還されないという記事が出ています。その「灰色ファンド」とは「アジア・パートナーシップ・ファンド」で、代表者も実名・写真入りで報道されています。また他の投資家の大金も消えているようです。

 この手の話は別に珍しくはないのですが、実はこのファンドは東証2部上場の昭和ホールディングス(コード・5103)のオーナーで、しかも数々の疑惑の取引があるのです。

 これは昨年6月9日付け「まだまだある株式市場のとんでもない話」に詳しく書いてあるのですが、要は平成20年6月に昭和ホールディングスの12億円ほどの第三者割当増資を引き受けて役員会の過半を握ったこの「灰色ファンド」の代表者とその仲間が、この増資金額をはるかに上回る27億円を増資直後に引き出していたのです。

 よく考えれば、平成20年6月の定時株主総会の直前に払い込まれた第三者割当増資を引き受けた「灰色ファンド」に、わざわざ同年3月末に遡って株主総会の議決権を渡して役員会の過半の新任取締役を受け入れ(要するに会社を明け渡し)、挙句の果てに払い込まれた増資資金だけでなく会社にあった資金までそっくりと「盗まれた」のです。

 ただ「盗まれた」という表現は適当でなく、その時点では会社の経営は「灰色ファンド」が握っていたため「自分のものになった会社から堂々と持ち出した」のです。

 典型的な「架空増資」です。また増資で払い込まれた資金が会社のために使われていないのに「増資が払い込まれた」とIRして株式市場を欺いたとする監視委員会お得意の「偽計取引」にも該当します。

 しかし監視委員会は、一応2年後の平成22年6月頃に強制捜査に入ったのですが、何故か事件化しませんでした。

 その理由は「灰色ファンド」が平成23年5月になって、ほんの一部の現金と、同じく経営権を取得していたジャスダック上場のウエッジホールディングス(その後、昭和ホールディングスと合併)の株券と、ファンドが保有している「全く価値が分からないのに適当な値段をつけた」非上場会社の株券を引き渡して、引き出していた資金の大半を返還したことにしてしまったからです。

 しかもちょっと考えたら分かるのですが、昭和ホールディングス自体は「灰色ファンド」が所有しているため、そこへいくら現金や資産を移しても「右手のものを左手に移しただけ」なのです。

 さらにそのIRで20円ほどに下落していた昭和ホールディングスの株価が100円以上に「暴騰」して、さらに同社の平成24年3月期決算では、その結果合併できたウエッジホールディングスの「負ののれん」と、前年度に一部引き当ててあった「ファンドが持ち出した現金」を繰り戻したことにより20億円もの最終利益を計上しているのです。

 まさに「何度も食い物にしている」のです。そもそも最初に昭和ホールディングスもウエッジホールディングスも、手に入れた時に払い込んだ第三者割当増資の払込資金も問題の「灰色ファンド」から払い込んでいるのですが、そのファンドの投資家に対しては「ファンド資産は払込資金の2%しか残っていません(週刊新潮)」などと説明しているらしいのです。

 確かに監視委員会の「社会的存在感」を高めるような事案ではないのかもしれませんが、東証上場会社という天下の公器を使ってその経営陣が堂々と「不正な資金集め」と典型的な「架空増資」あるいは「偽計取引」を繰り返した「非常に悪質」な事件なのです。

 本誌は、当局が動いて(固めて)報道機関にリークしてからでないと取り上げないことにしているのですが、それだと「なかなか予想している事件」が出てこないので、少し「催促」してみました。

 それからコメントに頂いていました「フジマキ氏」の記事を読みました。日本人に非常に少ない「評論家でない相場師(だった?)」と評価しているのですが、正直あまり伝わるものはありませんでした。

 とくに「日本はこの円高ではやっていけない」というのは同意見なのですが、「だから円安が近い」は賛成できません。

 だから本誌の主張は、放っておけばますます円高になるので、まず「円の国際化(基軸通貨化)、とりわけ日本国債の海外保有」を推進し、同時に「国運を賭けて外貨取得を強行して円安と、将来の評価益」を生み出すことなのです。

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■闇株的見方 » 株式 | 2012.06.06
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