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意外に苦戦しそうな石原新党

2012年10月29日

意外に苦戦しそうな石原新党

 石原慎太郎氏が10月25日に東京都知事を辞職して新党立ち上げを表明しました。

 とりあえず自らが発起人を務める「たちあがれ日本」を解党して所属する5名の国会議員が合流し、さらに「日本維新の会」や「みんなの党」などに結集を呼びかけるようです。

 石原氏の基本理念は「官僚主導の現体制の打破」で、来る選挙においては他党に対して政策上の「小さな違い」はともかくとして、まず大同団結を呼び掛けています。

 この基本理念の「官僚主導の現体制の打破」こそ、現在の日本が置かれている状況の解決に絶対不可欠であり、これを打破しなければ民間に活力が生まれず、国際社会で取り残され、まさに日本の将来が無いことになるのです。

 しかし非常に難しいのは「どうやってやるか?」です。何しろ官僚組織は1300年以上(注)にわたって日本を縦横に支配するあらゆる仕組、法律、慣習、時には敵対者を葬る手法まで完成させているからです。

(注)現在の官僚組織の原型は、天武天皇の詔をうけて701年に藤原不比等らが完成させた大宝律令にあります。

 「日本維新の会」や「みんなの党」、さらに合流した「たちあがれ日本」のメンバーの間には、まず政策の一致がなければ一緒にやれないとの発言が出ています。

 これはどんな政策を挙げてみても、結局は官僚組織の利益や立場を損ねるものであれば「絶対に前に進まない」ことに気がついていません。そうなった時に野田政権のように「見事に官僚にすり寄ってしまう」のか、以前の安部政権のように「潰されてしまうか」だけの違いなのです。

 だから「官僚主導の現体制の打破」が最優先で、そのために国会内で一定の勢力を保つ必要があり、まず大同団結しなければならないとの石原氏の主張は「全く正しい」のです。

 しかしこの辺を理解している国会議員は少なく、仮に理解していたとしても保身と打算で合流している国会議員が大半のため、大きな力にはならないのです。

 第一「官僚主導の現体制の打破」とか「憲法改正」を基本理念に挙げてみても、国民の大半にとってはあまり重要なことに映らないような気がします。

 それに当然、官僚組織やその意を受けた国会議員とマスコミ、それに中国政府とその意を受けた官僚組織(外務省など)と国会議員とマスコミにより、石原非難の大合唱が始まるはずです。

 偶然かも知れませんが、新党立ち上げを表明した翌日(10月26日)の新聞では、何故か日本郵政の2015年秋の上場(3年も先の話です)の扱いの方が大きく、その後も全体的に非常に「冷静」な報道となっています。

 このように基本理念は「全く正しい」のですが、まず国会議員の間で支持者を得ることが難しく、官僚組織と中国政府の意を受けた国会議員やマスコミが批判の大合唱を繰り返し、したがって国民からも積極的な支持を得られないような気がします。

 だから「意外に苦戦する」と思うのです。

 本誌では以前に「がんばれ小沢一郎」と書いたのですが、「がんばれ石原慎太郎」とまでは言えません。

 その理由は、また書く機会があると思います。


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■日本 » 政治 | 2012.10.29
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有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」についてのお知らせ

2012年10月28日

有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」についてのお知らせ

 10月29日(月曜日)の夕方に、予定通り配信します。

 予定内容です。

メインテーマ 1 「最近書き足りなかったこと、書いていなかったこと」

 今週は特定のテーマではありませんが、以下の内容を予定しています。

 「もっと考える赤字国債法案」

 そもそも誰の思惑なのか、放っておくとどうなるのか、抜け道はあるのか、国債利回りはどうなるのか、などについて詳しく書きます。

 「石原新党の意味するもの」

 今後の政局への直接的影響を考えます。

 「先日のドラフト会議における、日本プロ野球の問題点」


 変更や追加があるかもしれません。


 また先週まで3回に分けて「南北朝時代と室町幕府」を書きましたが、それは今日の「誰も責任を取らない」「何も決められない」日本になってしまった原因を歴史から考えてみようと思うからです。

 しかし日本の歴史は何故か都合よく歪められているので、その歪められた部分が中心となります。次回はもっと直接的に国家としての日本の成立過程を解く「日本は、いつ誰によって征服されたのか?(仮称)」です。

 準備中ですので、来週から書き始めます。


今週の相場観

 日銀の追加金融緩和が30日に間違いなくあるのですが、その後の金融市場を予想します。


お勧め「映画」コーナー

 今週は映画の予定です。


質問コーナー

 頂いたご質問にお答えします。今からでも間に合いますので、どんどん送ってください。


 闇株プレミアムのお申し込みはこちらから → http://yamikabu-premium.com/index2.html

 お申込み頂ければ、次の月曜日からプレミアムメルマガを配信いたします。
 
 今月(10月)に配信したメルマガのメインテーマだけご紹介しておきます。


10月1日号
メインテーマ 1  最近書き足りなかったこと、書いてなかったこと

           ・始まったオリンパス事件裁判の冒頭陳述に見る検察庁の考え方

           ・日本銀行(次期)総裁のかなり積極的な発言

           ・ユダヤ教徒ではなくコプト教徒だったイスラム冒涜映画の作者

           ・中国経済についてもっと考える


メインテーマ 2  最近の日本の株式市場を見て感じること  その3  

           ・やや風向きの変わったサハダイヤモンド

           ・REIT指数が上昇しているのは健全な利回り修正なのか?



10月8日号
メインテーマ1  最近書き足りなかったこと、書いてなかったこと
             
           ・もう少し考える日本銀行による外貨取得  

           ・5年前の安倍晋三内閣瓦解の真相

           ・証券取引等監視委員会、次のターゲットは?

 
メインテーマ2  南北朝時代と室町幕府


10月15日号
メインテーマ1  最近書き足りなかったこと、書いてなかったこと
             
           ・ソフトバンクのスプリント・ネクステル買収について~

           ・何とも罪作りなエー・ディー・ワークスの株主割当増資

           ・米国大統領選、追い上げてきたロムニー候補


メインテーマ2  南北朝時代と室町幕府 その2


10月22日号
メインテーマ1  いま日本が取るべき金融・為替政策とは?


メインテーマ2  南北朝時代と室町幕府 その3


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