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降ってわいたキプロス騒動

2013年03月19日

降ってわいたキプロス騒動

 先週末の3月16日(土曜日)に、キプロス政府がユーロ圏財務相会合で合意した100億ユーロの金融支援策の条件として、キプロス国内の10万ユーロ超の預金に預金額の9.9%、それ以下の預金に6.7%の課徴金を徴収することが織り込まれていました。

 なんでもキプロス国内の預金が700億ユーロで、58億ユーロの課徴金が週明けに徴収されるようです。さっそく預金は移動できなくなっているようで騒ぎが広がりました。

 しかし課徴金を徴収しないと金融支援が受けられず、キプロス大手銀行2行が破綻してしまうそうです(そうなったら結局、預金が引き出せません)。

 要するにキプロス政府は「預金から高額の課徴金を徴収しないと国家が破綻するので、仕方がないでしょう?」と開き直っているのです。

 ただキプロス国内の預金700億ユーロのうち、200億ユーロほどがロシアからの預金で、マネーロンダリングの疑いもあります。だったらキプロス人以外の「怪しい預金」だけにもっと高額の課徴金をかけるべきで、一般の経済政策と不正摘発を混同するべきではありません。
 
 2011年の数字ですがキプロスのGDPは257億ドルで、ギリシャの9%、ドイツの0.8%、日本の0.33%しかありません。またキプロスは2005年5月にEUに加盟し、2008年1月からマルタと共にユーロを導入しました。国民の大半はギリシャ系です。

 まあ語弊がありますが、ユーロ圏にとっては「支援してしまった方がコストが安い国」で、ユーロ圏財務相会合も(いくらキプロス政府がそれで良いと言ったとしても)、もう少し常識的な方法を考えるべきでした。

 これでもって、もっと大きな債務問題国に騒ぎが広がったら、元も子もないからです。

 キプロス問題は、少額預金者を免税にして、ロシアなど外国人の大口預金に対する課徴金率を引き上げ、ユーロ圏の他国では「同様の措置は絶対に取らない」と宣言して、一件落着になると思います。

 ユーロは対ドルで、先週末(3月15日)のNY終値の1ユーロ=1.307ドルから、本日(3月18日)の東京時間で一時1ユーロ=1.288ドルまで下落し、欧州時間に入って1ユーロ=1.295ドル前後となっています。

 ユーロの対円では、先週末のNY時間の高値1ユーロ=125.70円から、本日の東京時間で一時1ユーロ=121.70円があり、欧州時間では1ユーロ=123.00円前後となっています。

 本日(3月18日)の日経平均は340円安の12220円となりました。

 本日の欧州株式も、現地時間の昼過ぎではドイツ・フランスが1%程度、イタリア・スペインスが2%程度、先週末に比べて値下がりしています。

 繰り返しですが、キプロス問題がユーロ圏に広がることも、これ以上パニックになることも、世界の金融市場が大混乱になることもありません。

 どのように考えても「対応がまずかった局地問題」に過ぎないからです。

 日本の株式も、欧米の株式も、ユーロも、本格的調整に入ることは無いはずです。むしろ短時間で回復して、キプロス問題はほどなく忘れ去られるように思います。

 ただ本日の日経平均の340円安は、やや過剰反応のようです。これは昨年11月以来、強気一辺倒で上昇してきた日経平均に、やや警戒感が出ているのかもしれません。

 とりあえず、あまり気にする必要はないようです。

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■闇株的見方 » 経済 | 2013.03.19
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