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何が起こった? Jトラスト

2013年08月27日

何が起こった? Jトラスト


 7月30日に権利行使期間が終了したJトラストのライツイシューは、割り当てられた新株予約権の86.0%が権利行使されて976億円の資金調達となる「大成功」でした。

 権利行使価格は1800円で、株価は8月5日に2351円の戻り高値をつけ、8月22日も1831円(引け値)と権利行使価格を上回っていました。

 ところが先週末(8月23日)の午後に突然急落し、一時ストップ安の1431円となり引け値は204円安の1627円、週明けの本日(8月26日)も155円安の1472円となりました。

 材料としては月間FACTAに、Jトラストが傘下のロプロ(旧・日栄)を通じてスポンサーとなったTFK(旧・武富士)について、TFKの管財人弁護士との不明朗な交渉経緯が取り上げられています。

 一度、韓国のA&Pファイナンシャルに決定していたスポンサーが、最終的にJトラスト(ロプロ)に変更されているのですが、そもそも2011年の年末の話です。

 まあ不明朗かといわれれば「大いに不明朗」ですが、そもそもこのような強引な買収で大きくなってきたJトラストの株価が、あわてて急落する材料ではないはずです。

 Jトラストあるいは藤澤氏は、破たんした会社などから債権を格安で買い取って猛烈に回収する一方で、過払い金の返還には徹底的に抵抗するのがビジネスモデルです。

 しかし、今回の株価急落が終了したばかりのライツイシューに起因しているかどうかは検証しておく必要があります。

 なぜならライツイシューは「当局(財務局と取引所)」が大変お気に入りの増資スキームで、今後も発行が続くからです。第三者割当増資だと当局に承認されず、ライツイシューにすると承認されたケースもあるようです。Jトラストは、このライツイシューで巨額資金調達に成功した最初の事例です。

 当局が「お気に入り」の理由は、ライツイシューは既存株主の利益を損なわないからとされています。しかしライツイシューでも新株が発行されることは同じで、市場に「売り圧力」となることも同じです。

 どちらが良いかの議論ではなく、第三者割当増資はヘッジファンドなどが参加して「売り圧力」が短期間に市場にでてくるのですが、ライツイシューは参加者が基本的に既存株主なので「期待感とともに保有したまま」の状態が続きます。

 ここで何かしらの理由で株価が急落すると、一気にパニックとなり「売りが売りを呼ぶ」ことになってしまいます。

 第三者割当増資は発行済み株数の25%以下とする規制があるのですが、ライツイシューでは無制限です。Jトラストでは6242万株の発行済み株数に対し、最終的に5426万株も新たに発行されました。

 大変皮肉ですが、ライツイシューが成功すればするほど、「期待感とともに保有したまま」の株数が増えることになります。Jトラストの株価は、こうなった以上は長期間の低迷が続きそうです。

 つまりライツイシューが株価の急落を引き起こすことはないのですが、何かしらの材料で株価が下落を始めると、その影響が過剰に出ることになります。ライツイシューは「魔法」の資金調達方法ではないのです。

 少なくとも「当局」が頭で考える基準で、企業の資金調達方法に「指図」をすることが行われているなら、自由な資本主義から大きく離脱した姿といえます。


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■闇株的見方 » 株式 | 2013.08.27
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