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2020年夏季オリンピック開催決定で思うこと

2013年09月09日

2020年夏季オリンピック開催決定で思うこと


 本日(9月8日)未明に、2020年夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定しました。やはり気になってテレビ中継をみていました。

 数日前に竹田恒和・招致委員会理事長が、汚染水漏れに対する記者団の執拗な質問に「安倍首相が答える」と逃げてしまったのをみて、正直「これはダメだ」と思ったのですが、最後のプレゼンテーションでその安倍首相が堂々と「問題ない」と明言して逃げ切りました。

 株式市場も明るくなりますが、これで消費増税まで「当確」となってしまったようです。

 さて、もし東京が落選したら戦犯・東京電力の「解体論」が出てくると思っていました。以前から考えている(懸念している)のですが、東京電力は賠償問題をすべて国が引き受け、銀行借入を大幅にカットし、発行されている普通株を無償償却してしまえば、「完全地域独占」の非常に魅力ある企業となります。

 つまり「いつまでたっても埒の明かない東京電力など外資系ファンドに売り渡し、大胆に放射能問題を解決してもらおう」などの暴論がでてくることを懸念していたのです。

 オリンピック開催は無事に決定されたのですが、今度は首相が対外的に「問題ない」と保証してしまったので、依然として東京電力が何も解決できないのであれば(間違いなく解決できません)、やはり同様の暴論となる恐れがあります。

 もちろん賠償費用や仮に廃炉にする時はその費用も全て日本政府に(つまり国民に)ツケ回され、潤沢な現金収入のある電力事業と設備だけを「格安」で売り渡し、あとは好きなだけ値上げされるようになることを心配しているのです。

 昨年7月に原子力損害賠償支援機構が優先株で1兆円の出資をしているのですが、これも大半を償却することになります。オリンピックのために東京電力の経営体質を早急に改善しなければならないので、やむを得ないとの暴論にもなります。

 「いくらなんでも考え過ぎだ」と考えられると思いますが、2000年3月に8兆円近い公的資金(国民の税金です)が投入された日本長期信用銀行を、僅か10億円でリップルウッドなる何の実績もない無名ファンドに売り渡してしまい、猛烈な貸しはがしで「そごう」などを潰され、新たに発生した1兆2000億円もの不良債権を買い取らされ、挙句の果てに再上場益から1円の税金も取れなかった「悪夢」があるのです。

 最近のTPP交渉や、日本郵政のアフラックとの提携(別に米国でがん保険の専門会社でも何でもないアフラックに、一方的に便宜を提供するだけです)をみていると、またしても「悪夢」が再来しそうな気がしているのです。

 それがオリンピック招致の熱狂のなかで「知らないうちに真面目な議論になっている」ことを心配しているのです。

 本誌の「取り越し苦労」で終わればよいのですが、不思議にこのような悪い予想は当たるものです。

 直接には関係のない話ですが、過去最高額のLBOは2007年にKKRが主導したTXU(テキサスの電力会社)の480億ドル(5兆円)です。ところがこのTXUが破綻する可能性があり、合計で83億ドルのエクイティを出資したKKR、TPG、ゴールドマンサックスが巨額の損失を被る恐れがでてきています。

 2007年とは、リーマンショック前年の投資バブルの時期だったからですが、東京電力は「その損失」を十分にカバーできる優良案件となります。

 政府やマスコミがしっかりしていないと、心配の種が尽きないのです。


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■闇株的見方 » 社会 | 2013.09.09
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