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日本発のビットコイン騒動

2014年02月28日

日本発のビットコイン騒動


 ビットコイン仲介業者であるマウントゴックスの「夜逃げ」についてです。

 ビットコイン全体に対する影響や、そもそものビットコインの「正体」など、書くべきことは山ほどありますが、本日はマウントゴックスの「夜逃げ」だけです。

 2月25日にビットコイン仲介業者のマウントゴックス(本社・東京渋谷)がサイトを突然閉鎖し、預かっていた全世界100万人以上の顧客のビットコインもろとも「消えて」しまいました。コンピューター時代の「夜逃げ」は簡単なようです。

 マウントゴックスは昨年夏頃までは全世界シェアの7~8割を占める世界最大の仲介業者で、今でもそれなりの大手でした。「消えた」ビットコインの時価総額は400億円以上で、これは全世界のビットコイン総額の6%に相当します。マウントゴックスの「公式発表」では、ハッカーの攻撃をうけて顧客のビットコインがすべて「盗まれた」といっていますが、まあ「たわごと」でしょう。

 問題はマウントゴックスが、ビットコインの取引所・決済機関・保管機関をすべて兼ねていたことですが、これは世界のほかのビットコイン仲介会社でも似たようなものです。

 そもそもマウントゴックスは、2月7日に「技術上の問題」と突然にビットコインの引出(換金)を停止しており、直前の1ビットコイン=900ドル台から2月21日には一時100ドルを割り込むまで価格が急落していました。

 ところがその間もマウントゴックスはビットコインの購入だけは受け付けており、また「すぐに引出(換金)を再開する」との繰り返しの予告を信じて、かなりの顧客がビットコインを新たに購入していたようです。まさに「夜逃げに餞別」となってしまいました。

 つまりマウントゴックスではビットコインの引出(換金)を停止していたので「売り物」があるはずがなく、しかしその間もマウントゴックス以外の仲介業者のビットコイン価格は500~600ドルだったので外部から手当てすると「逆ザヤ」になるため、顧客の購入代金をすべて「夜逃げ資金」にしていたことになります。さらに「夜逃げ」までに預っていた顧客のビットコインを(一部はハッカーに盗まれたのかもしれませんが)外部の仲介業者を使って換金し、これも「夜逃げ資金」にしていた可能性まであります。

 そもそもマウントゴックスとは、2009年にジェド・マケイレブなる男が設立したゲームカードの交換サイトで、2010年7月にビットコインの仲介業務を始めました。当時のビットコイン価格は1ドルくらいで取引量もわずかでした。要するに大した儲けにもならず2011年にマウントゴックスを売却してしまいます

 それを買ったのが日本在住フランス人のマーク・カルプレス(28歳のコンピューターオタクで猫好きらしい)で、その後はビットコインの価格と取引量の急拡大により2012年には早くも世界最大のビットコイン仲介業者となりました。そし2月25日に400億円相当のビットコインもとろも「夜逃げ」してしまいました。

 まだ東京にいるようで「解決に努力している」とコメントしているようですが、被害にあった顧客を「もう一度嵌める」仕組みを作っているだけでしょう。顧客は日本人だけではありませんが、ビットコインは日本では「通貨」ではないため金融庁も動けず、完全に泣き寝入りとなります。

 ただマーク・カルプレスに対してはNY連邦検察が召喚状を出しており、日本としては早くカルプレスの身柄を拘束して米国に協力の姿勢をみせておかないと、マウントゴックスは東京が本社の会社なので米国から巨額罰金(あるいは賠償金)が日本に課せられる恐れがあります。金融庁には監督責任がないでは通用しません。

 本誌では、昨年12月24~25日付け「ビットコイン狂騒曲に潜む本当の恐ろしさ 1」、「同 2」で「ビットコインは現在の国際通貨体制、世界の銀行システム、世界の金融監督・捜査・税務当局すべてに対する挑戦」と誉めすぎたのですが、ここまで実務がお粗末でモラルが低いとは思っていませんでした。

 マウントゴックスの「夜逃げ」は、ビットコイン全体に影響が波及することはなさそうです。しかしビットコインそのものに問題がないかというと、それも違います。

 ビットコインと米国政府との「戦い」は水面下で激化しており、ビットコインそのものの犯罪性、さらには今まで一切明らかではなかったビットコインの「黒幕」が炙り出される可能性もあります。またマウントゴックスは日本にある会社なので、日本にとっても決して「対岸の火事」とはなりません。

 その辺りを3月3日配信の有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」で取り上げる予定です。


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■闇株的見方 » 社会 | 2014.02.28
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アカデミー賞の発表が近づく(2013年)

2014年02月27日

アカデミー賞の発表が近づく(2013年)


 ビットコイン騒動には、はるかに深い闇がありそうですので、もう少しお待ちください。本日は例年この時期に取り上げるこの話題です。

 2013年・アカデミー賞の発表・授賞式が、3月2日(日本時間3日午前中)にロサンゼルスのドルビー・シアター(旧コダック・シアター)で行われます。候補となるのは2013年中にロサンゼルス郡で7日以上有料公開された作品とその関係者です。

 投票するのは6000人以上いる米アカデミー会員で、ハリウッドを中心として俳優・監督・脚本・作曲・撮影・衣裳など映画製作に直接かかわる人達です。ハリウッド以外の米国や外国のアカデミー会員は比較的少数で、また評論家・マスコミ・製作会社・(映画への)投資家などはアカデミー会員ではなく投票できません。

 要するにアカデミー賞とはハリウッドを中心とした映画人が内輪で選出するもので、受賞者にはブロンズ像(オスカー)が贈られるだけで賞金や副賞はなく、また司会者などのギャラもありません。

 例年そうですが、米国で昨年末ギリギリから公開して選考時期(つまり今)に印象を強めようとする作品が多いため、まだかなりの作品が日本で未公開です。それでも最近のハリウッドやアカデミー会員の動向も考慮しながら受賞作品(者)を予想してみましょう。

 まず今年の作品賞候補は大変充実した作品が多いのですが、その中で1970年代の「アブスキャム事件」をモデルとする「アメリカン・ハッスル」が作品賞受賞と予想します。

 「アブスキャム事件」とはニュージャージー州・アトランクティックシティのカジノ認可を巡る収賄事件を、FRBが実際に詐欺師を使った「おとり捜査」で摘発したものです。配給はソニー傘下のコロンビア映画で、受賞すればソニーにとって久々に明るい話題となります。また同じく作品賞候補の「キャプテン・フィリップス」もコロンビアの配給です。

 同じく前評判が高い作品は黒人奴隷を題材にした「それでも夜が明ける」ですが、投票するアカデミー会員の大半が白人であり、過去にもこの題材の受賞作はないため、やはり受賞は無理だと思います。

 また日本の評論家の評価が高い(昨年末から日本でも上映しているからですが)宇宙SFの「ゼロ・グラビティ」はCDを駆使した3D映画です。2009年に大本命の「アバター」が受賞を逃がしているように実際に現場で活躍するアカデミー会員にとって「製作があまり機械化すること」は好ましくないようで、これも受賞は難しいと思います。それでも撮影・視覚効果・音響・録音の各賞は独占しそうです。

 監督賞は、昨年こそ作品賞を受賞した「アルゴ」のベン・アフレック監督が監督賞候補にも選ばれていなかったのですが、過去10年のうち8回は作品賞・監督賞の同時受賞となっています。

 「アメリカン・ハッスル」のデビット・ラッセル監督は昨年も監督賞候補となっており、すんなりと作品賞・監督賞の同時受賞となりそうです。前評判の高い「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン監督はメキシコ人で、やはり最終的には米国人のラッセル監督が有利となりそうです。

 主演男優賞は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」で無認可薬の密輸入を始めるエイズ患者を演じるマシュー・マコノヒーが「当確」でしょう。もともと過小評価されていた俳優で、エイズ患者を演じるために21キロも減量したそうです。

 またハリウッドはゲイに理解があり、エイズを取り上げる作品への偏見は全くありません。さらにそのパートナー役を怪演(?)するジャレッド・レトの助演男優賞も「当確」でしょう。

 実力者ぞろいで予想の難しいのが主演女優賞です。本誌は「あなたを抱きしめるまで」のジュディ・デンチを推しますが(御年79歳の007でジェームス・ボンドの上司Mを演じるおばさんです)、現地の直前予想では「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスと、「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットの一騎打ちのようです。この2人だとケイト・ブランシェットがやや優勢と感じます。

 ジュディ・デンチは英国人、エイミー・アダムスはイタリア人、ケイト・ブランシェットはオーストラリア人と、さすがにハリウッドは国際色が豊かです。

 宮崎駿監督の「風たちぬ」が長編アニメーション賞の候補となっていますが、今回の受賞は厳しいようです。

 発表まであと4日です。


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