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GPIF・イラク情勢・米国長期金利

2014年06月24日

GPIF・イラク情勢・米国長期金利


 また連想ゲームかと言われそうですが、日本株に影響を与える3点セットです。

 最初のGPIFとは、もちろん国内株組入れ比率の拡大ですが、少しポイントが違います。

 総資産が130兆円あるGPIFの資産構成は、国内債55%、国内株が17%、外国債・外国株26%、短期資産2%となっています。この国内株の比率を引き上げることが「既定路線」となっています。

 すでに国内の機関投資家や個人投資家が「フライング」気味に国内株を買い始めており、実際に発表される資産構成が「失望」を呼ぶようだと反落してしまいます。

 そもそも一昨年末に安倍政権が発足した直後から大胆な金融緩和が期待されて円安・株となり、実際には昨年4月に発表された緩和内容が市場の期待をはるかに上回る「異次元」なものだったため、さらに円安・株高となりました。

 現在もその余韻が残っており、その間に消費増税まで強行されてしまいました。

 そして現在は、GPIFの国内株組入れ比率拡大が期待されて株価が堅調となっている段階です。つまり発表される資産構成で、国内株の組入れ比率が「異次元」に拡大されていないと失望・反落となってしまいます。

 つまり昨年は日銀の「異次元」量的緩和、本年はGPIFの国内株組み入れ比率の「異次元」拡大と、2年続きの「異次元」がなければ日本株の上昇は維持できないと考えます。

 昨年4月に就任した黒田・日銀総裁は元大蔵官僚であり、安倍首相の意気込みに応じて「異次元」量的緩和に踏み切ったのですが、その本音は日銀による財政赤字ファイナンスや消費増税の強行など「旧財務省の省益」が透けて見えるものでした。

 今年のGPIFでは、運用委員会も委員長も「実現すべき省益」とは関係がないため、失敗すると責任だけ負わされることになり、「異次元」に踏み切るインセンティブがありません。

 つまり「クビにならない程度に」恐る恐る拡大する程度となりそうです。すでに積み上がっているはずの「フライング」をうまく吸収できるかどうかが、やや心配です。

 2番目のイラク情勢とは、もちろん原油価格の上昇が懸念されることです。ただ実際に混乱しているイラク北部の原油輸出量は日産30万バレル程度で、これだけでは世界の石油需給にほとんど影響はありません。

 しかし懸念される次の混乱は、スンニ派の過激派がシーア派のイラク現政権やシリアのアサド政権が密かに過激派を支援することです。

 そうなると混乱がアラブ全域に広がり、原油生産や原油価格に大きな影響を与える(より現実的にはその懸念で世界がパニックになる)可能性が出てきます。もちろん日本株にも大きく悪影響が出てしまいますが、その可能性を今から予測することは不可能です。

 つまり備えようがありません。

 最後の米国長期金利(とりあえず10年国債利回りのことです)ですが、最近の為替相場決定要因は中央銀行の緩和度合いではなく、目先の景気見通しを反映する10年国債利回りのような気がしています。

 一般的にも中央銀行の金融政策に関わらず、10年国債利回りが上昇しているときはその国の景気見通しが改善し、その国の通貨が上昇します。

 そうすると日本の10年国債利回りは低下を続けているので「円安」ではないか?となるのですが、実際には米国10年国債利回りが低下すれば「円高」、上昇すれば「円安」となります。日本の10年国債利回りは、ほとんど動かないからです。

 5月下旬に米国10年国債利回りが2.4%台まで低下して、円も対ドルで100円台まで「円高」となりましたが、最近は2.6%前後まで上昇して、円も対ドルで102円前後の「円安」となっています。

 今でも円高=株安なので、変動する理由をあれこれ考えるのではなく、米国10年国債利回りが低下すれば「円高」になり「株安」となると素直に考えておくべきです。


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■闇株的見方 » 経済 | 2014.06.24
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