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2015年・Super Bowlが近づく

2015年01月30日

2015年・Super Bowlが近づく


 「イスラム国」に拘束されている邦人の安否が気がかりですが、毎年書いている話題なので今年も続けます。

 今年もNFL(National Football League)の頂上決戦・Super Bowl が、現地時間2月1日夜(日本時間2月2日午前)に行われます。

 今年はアリゾナ州フェニックス近郊・グレンデール市のフェニックス大学スタジアムで行われます。夏場には日中の気温が50°Cにもなる酷暑の地なので開閉式の室内スタジアムなのですが、室内では珍しい天然芝です。室内では芝生が枯れてしまうのですが、使用しない日に芝生をスライドさせてスタジアムの外に出して日光に当てているそうです。

 Super Bowlのテレビ中継は毎年50%近い視聴率となり全米で1億1000万人以上がみる「利権」であるため、シーズン中継を行っている全米地上波3社(CBS・FOX・NBC)が持ち回り、今年はNBCが担当します。

 「利権」への参加費として、全米地上波・各地ケーブルテレビ・ローカル放送局がシーズン放映権料として総計9年・500億ドル(6兆円!)もの巨費をNFL機構に支払っています。

 今年のSuper Bowlを中継するNBCは、30秒で450万ドル(5億3000万円)のコマーシャルを推定100本も販売し、もちろん完売しています。たった1試合で4億5000万ドル(530億円)もの収入となります。 要するにSuper Bowl中継はコマーシャルだらけなのですが、各社はたった1回の放映のために特別編コマーシャルを製作するそうです。

 また前後半の間に約12分間のハーフタイムショーが行われ、最近ではマドンナ、ビヨンセなど、毎年超有名スターが出演しています。

 ところがSuper Bowlとは全世界が注目する会場なので、超有名スターに対してもギャラを支払いません。さらに今年のSuper BowlではNFL機構が出演予定者から逆に「出演料」の支払を求めていたようです。

 そのためかなかなか出演者が決まらず、昨年11月下旬になってようやく女性シンガーソングライターのケイティ・ペリーと発表されました。もちろん超大物歌手で、すかさず「私は出演料を支払ってSuper Bowlに出演するわけではない」と発言しています。

 さて今年のSuper Bowlはニューイングランド・ペイトリオッツとシアトル・シーホークスの対決です。

 ペイトリオッツは自ら5度Super Bowlに進み3度勝利しているQBトム・ブレイディが率います。ドラフト最下順の7位で指名されたブレイディは10年以上もNFLトップクラスの地位を確保していますが、キャリアの晩年に近づいており最後のチャンスと思われます。

 一方で昨年の覇者シアトル・シーホークスは、カンファレンス決勝戦で奇跡の逆転勝利を演じてSuper Bowlに進出し、これもドラフトでは下位指名だった3年目のQBラッセル・ウィルソンが涙を流しながら神に感謝の祈りをささげていました。

 つまり今年のSuper Bowlは、入団時に決して評価が高くなかった新旧2人のQB対決ともいえます。

 ところでペイトリオッツは、クラフト紙で知られるクラフト・グループCEOのロバート・クラフト氏がオーナーです。また2015年1月現在の球団価値がNFL第2位の26億ドル(3060億円)で、2013年の16億ドルから急増しており、MLBのNYヤンキースの25億ドルを初めて上回りました。

 一方のシーホークスは、あのマイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏がオーナーです。球団価値はNFL第15位の13.3億ドル(1570億円)ですが、やはり2013年の10.4億ドルから急増しています。

 NFLとは米国でも最も急成長している産業で、球団所有が最も高収益の投資のようです。

 さてSuper Bowlでは、その勝敗を巡り巨額の掛け金が動きます。またSuper Bowlだけは世界共通のハンデ(Line)が設定されます。このハンデは毎年感心するほど微妙なところに設定され、今年はペイトリオッツがわずか1ポイント有利と設定されており、それほど接戦が予想されています。
 
 日本でもNHK・BSで実況中継されます。録画中継もありますので、一度雰囲気だけでも味わってみてください。


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■趣味 | 2015.01.30
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スカイマーク・エミレーツ・エアバス

2015年01月29日

スカイマーク・エミレーツ・エアバス


 連想ゲームではありませんが、この順番に問題が起きるような気がします。

 先頭のスカイマークはとっくに問題になっており、本日(1月28日)民事再生法の適用を申請したようです。

 スカイマークは昨年(2014年)7月に円安による燃料費高騰などで経営不振となり、発注していたエアバス社の超大型旅客機A380・6機の導入計画見直しを発表していました。それにより最大7億ドル(826億円)もの違約金をエアバス社に請求される恐れが出ていました。

 また昨年9月には2015年3月期の業績を136億円の純損失に大幅下方修正しており、その後はJALとの共同運航、ANAとも共同運航、ANAに出資要請、内外のファンドへの出資要請、一転して自主再建など次々と噂が飛び交い、結局は民事再生法となりました。

 世界では航空会社の破綻は珍しくなく、翌日から何事もなかったかのように運航が続けられます。

 ただスカイマークは最大債権者がエアバス社になる可能性があり、7億ドルもの違約金支払いを回避するためには中途半端な民事再生法ではなく破産にしてしまうべきと考えます。

 ところで世界の航空機市場は国際線も含めて需要の中心は中型機で、A380のような超大型機の需要は非常に限界的です。ライバルのボーイング社はこのサイズの航空機を製造していません。

 そしてこのA380には約300機の受注残があるそうですが、そのうち何と140機をドバイのエミレーツ航空が発注しています。このエミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空(アブダビ)といった産油国の国営航空会社が、A380に限らずエアバス社に大量の航空機を発注しています。

 これらの産油国は国土が狭く人口も少ないため、自国民や自国への観光客のために大量の航空機を発注しているわけではなく、欧州・アジア・アフリカの中間にある「地の利」を活かして世界中でシェアを奪い取ろうとしています。

 既存の航空会社やLCCに対抗して、徹底的な高級感を売り物にしています。

 いくらなんでも「やりすぎ」です。昨今の原油価格の下落は航空会社とすれば業績にプラスですが、何しろ原油輸出だけで外貨を稼ぐ産油国の国営航空会社なので、差し引きは大幅なマイナスとなるはずです。

 早晩これらの国営航空会社の超拡大政策が行きづまり、スカイマークどころではない大量の超大型機・大型機のキャンセルが発生するかもしれません。繰り返しですが世界の航空機市場では超大型機・大型機の需要が限られているため、キャンセルが出ると改めて転売することが大変に難しくなります。

 そして最後がエアバス社です。

 1月13日に発表されたエアバス社の2014年通期決算では、目標を上回る過去最高の629機を引き渡しました。中型機のA320タイプが中心ですが、A380も30機含まれています。

 そして驚愕すべきことは2014年12月末現在のエアバス社の受注残高が航空史上最高の6386機(過去最高だった2014年の引き渡しの10倍!)、その金額が9193億ドル(108兆円!)にもなります。

 これを「エアバス社は長期に渡って絶好調である」と考えるのか「いくらなんでも大丈夫かなあ?」と考えるのかは、これからの世界の経済状況次第です。また原油価格の下落を「プラス材料」と考えるのか「マイナス材料」と考えるのかも同じです。

 そもそも原油価格がここまで下落するとはほとんど予想できなかったように、これからの世界経済では「誰も疑わなかったことが脆くも崩れる」ことが多発しそうです。

 スカイマークの民事再生法申請のニュースを聞いて瞬間的に考えたことは、次はエミレーツ航空(それにカタール航空、エティハド航空)に問題が起こり、さらにエアバス社にも波及するのではないかということでした。

 2014年8月6日付け「このままだとエアバス社に食われてしまうスカイマーク」も読んでみてください。


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■闇株的見方 » 社会 | 2015.01.29
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