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闇株新聞 the book
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2015年03月29日
3月30日(月曜日)の夕方に、予定通り配信します。
メインテーマ その1 今世紀の高値となった日経平均を再検証する その6(最終回)
このシリーズでは、一貫して上昇を続ける日経平均を含む世界の「株価がバブル」が弾けるとすれば、その「きっかけ」あるいは「きっかけ予備軍」が何かと考えてきました。
決して現在の株価が「要注意」と考えているわけではありませんが、今週はこのシリーズの最終回として、株式バブルは「ここがこうなった弾けるきっかけ」をできるだけたくさん(できたら10個)挙げてみます。
世界の株価全般についてですが、もちろん日経平均が中心になります。
その日経平均は先週、3月23日の高値・19778円から3月27日の安値・19099円まで679円(3.4%)も下落しました(27日の終値は19285円)。これをどう考えるのかも盛り込みます。
メインテーマ 2 必要以上のコンプライアンス重視は日本企業の活力を削ぎ、ひいては日本経済と株式市場の足を引っ張る その3(最終回)
連続テレビドラマではありませんが、このシリーズも最終回とします。
あまりにもコンプライアンス重視を叫ぶために出ている「弊害」についてです。コンプライアンス重視は企業活力を削ぎ日本経済を低迷させるだけではなく、あろうことかコンプライアンス重視に乗じて「焼け太る」とか「新たな利権」を確保してしまう輩(やから)までいるからです。
できるだけ実際の「事例」を挙げて解説しますが、大変に奥が深いテーマなので、また取り上げる機会もあると思います。
4月からはメインテーマ 1、2とも、内容を一新するつもりです。
お勧め「書籍」「映画」「絵画」コーナー
まだ考えていません。
今週の相場観
今週の株式・為替・国債市場などについて考えます。
質問コーナー
できるだけ全部のご質問にお答えするつもりです。本日(3月29日)深夜まで受け付けていますので、どしどしお寄せください。
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2015年03月27日
昨日の続きですが、本日も引き続き朝日新聞(朝刊)・新潟版に雪国まいたけ創業者・大平喜信氏のインタビュー記事が掲載されています。
本日掲載分では、2013年6月にあまりにも独断専行が目についた取締役1名(大平氏が幹部を全国公募したときに入社しており、自分が社長になるものと思い込んでいた)の再任を拒否すると、中傷をまとめた内部告発書を証券取引等監視委員会、東京証券取引所、監査法人、各取引銀行、各マスコミに送付していたと書かれています。
ここで送付先リストにはメインバンクの第四銀行の名前がありません。送付されるまでもなく「内部告発書の内容を知っていたから」ですが、どうせなら自分のところにも送付させて「大げさに」驚いてみせる演技でもしておくべきだったのでしょうね。
昨日も書いたように、このような内部告発が単なる中傷だったのか信頼に足るものだったのかは議論するまでもなく、創業者・圧倒的株主・代表取締役であった大平氏が内部告発にある1億円の横領など雪国まいたけの企業価値や信用状況を毀損するインセンティブが全く無いことは、普通に読めばすぐに分かったはずです。
ところが証券取引等監視委員会が「驚くほど素早く」反応し、同年8月には突然に立ち入り検査に入りました。調査の目的も最初は大平氏の株価操縦であり、それが10月には決算書類の再調査となり、同年11月には社内調査委員会が「問題なし」としていた決算を「粉飾」としてしまい、ついに大平氏が辞任に追い込まれました。
本誌は大平氏を一方的に擁護しているのではなく、常識的に考えて、また世間のよくある類似事例も考えて、そう強く感じるからです。
それではこのベイン・キャピタルのTOBはどのような結末になるのでしょう? ここからは近未来小説になりますが、経験的に「まず間違いない」と思うシナリオを書きます。
まずベイン・キャピタルのTOBは、何の問題もなく成立してしまいます。第四銀行らのインサイダー取引が問題視されることもありませんが、昨日も書いたように本誌が同じことをやったら、間違いなくその翌日に強制捜査となるはずです。
ここでプロスペクト・アセット・マネジメントなるファンドが、雪国まいたけの株式を376万株(9.67%)保有しているとの大量保有報告書が3月20日付けで提出されています。
このファンドは東証二部上場のプロスペクト(コード・3528)が2013年に買収しています。またプロスペクトの前身は「かろりーな」という繊維会社で、大京の傘下だったこともあります。
最近「般若の会」の強制捜査で懐かしい名前を聞いた加藤あきら氏の機関店だった黒川木徳証券(現社名・あかつきファイナンス)との関係もありそうです。
このファンドはベイン・キャピタルのTOBが公表されてから雪国まいたけ株式を市場で買い付けており、こちらは何の問題もありませんが、さてどうするつもりなのでしょう?
常識的にはベイン・キャピタルを上回る価格で並行してTOBを開始するのですが、それほどの資金量もなさそうで、あとはベイン・キャピタルのTOB終了後に個別で高値の買い取りを請求するくらいでしょう。あまり効率のよい投資とは思えず無視してよいはずです。
それよりも問題は、ベイン・キャピタルのTOB終了後です。
創業者・大平氏がいないと本当に競争力のある「まいたけ」などが作れないようで、ベイン・キャピタルは何の役にも立たない現経営陣を即座に放逐するはずですが、その後の収益化の目途がたちません。
そうなると「さっさ」と自己資金分(たぶん20億円ほどです)だけを回収して逃げ出すはずです。そうなると残された雪国まいたけの「残骸」には300億円以上(ベイン・キャピタルのTOB資金の大半も用立てるから)の第四銀行などからの借入れが残ります。
返済されるはずがありません。
これは第四銀行らがコンプライアンス重視を名目に懸命に創業者・大平氏の放逐を画策し、(事件化はしませんが)インサイダー取引の疑いが残る強引さでベイン・キャピタルのTOBに「すがった」結果です。
結末はまだ近未来小説ですが、本誌には現実的にみえます。
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