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米大統領選がスタート 初戦の結果から感じること

2016年02月03日

米大統領選がスタート 初戦の結果から感じること


 2016年米大統領選挙の民主・共和両党の候補者選びが2月1日、アイオワ州の党員集会でスタートしました。次いで2月9日にはニューハンプシャー州で予備選挙が行われ、主要州の予備選挙・党員集会が集中する3月1日のスーパー・チューズデーで各党の大統領候補が「ほぼ」決してしまいます。

 つまり大統領選挙の候補者選びは「短期決戦」であり、スタートダッシュで「思いもかけない」候補者が選ばれることがあります。最近では2008年1月にオバマ現大統領がアイオワで勝利し、そのまま大統領にまで上り詰めました。アイオワで敗れて最後まで巻き返せなかった候補者が、今回再挑戦するヒラリー・クリントンでした。

 なぜアイオワ州で大統領選がスタートすることになっているのか?ですが、州法で「全国に先駆けて行う」と規定されているから(だけ)です。アイオワ州はもともとフランス領であり人口の90%が白人で大変に保守色の強い地域です。

 さて2016年のアイオワ州の結果は、共和党ではトップを走っていたドナルド・トランプ候補を抑えて保守派のテッド・クルーズ候補が勝利し、共和党本流とされるマルコ・ルビオ候補もトランプ候補に肉薄しています。しかしアイオワでは「有力」と予想されていた3候補に早くも絞られたようです。

 共和党の候補者選びは州によってトップ総取り方式と按分方式があり、アイオワは按分方式なのでまだまだ横一線となり、スーパー・チューズデーまで混戦は続きそうです。

 クルーズ候補もルビオ候補も共にキューバ系移民の息子です。テキサス州選出の上院議員であるクルーズ候補はキリスト福音派やティーパーティーの支持をうける「典型的保守派」で、フロリダ州選出のルビオ候補はもう少し「中道寄り」です。

 トランプ候補を含めた3候補の主張を比較し、またアイオワの結果を加味して考えると、最終的にはマルコ・ルビオ候補が残るような気がします。

 民主党では「大本命」のヒラリー・クリントン候補が、自らを民主社会主義者と呼ぶバーニー・サンダース候補に肉薄され、辛うじて勝利したと発表されましたが予想外の不振となりました。民主党の候補者選びはどの州も按分方式なので実質的には「引き分け」で、次のニューハンプシャー州ではサンダース候補がリードしているため、大変不安なスタートとなりました。

 もともとクリントン候補は、同じ民主党の現職・オバマ大統領の功績(あまりありませんがオバマケアなど)はちゃっかり取り込み、軟弱な外交政策など弱点は堂々と批判するなど完全に「いいとこ取り」の戦術で、対中国や対中東など外交の重要ポイントでは明言を避け「大統領有力候補としての基本的な考え方」を一切明らかにしていません。

 クリントン支持を表明したオバマ大統領も内心ではよく思っていないはずで、クリントンの未公開の私用メールを「機密扱い」に指定してしまいました。もともとオバマ政権1期目の国務長官だったクリントンは、オバマに重要なメールを見せたくないため私用メールを使用していたようです。

 ここを本格的に追及されればクリントンに致命傷になるかもしれませんが、対立候補が民主社会主義者のサンダース候補となれば、さすがに逃げきれるはずです。致命傷になればマイケル・ブルンバーグが無所属で本選に出てくるかもしれませんが、その可能性もほとんどないと考えます。

 さて11月8日に行われる大統領選の本選では、その直前の米国だけでなく世界の政治・経済情勢に大きく影響されるため、今から予想することは意味がありません。2008年の本選でも優勢だったベトナムの英雄・マケイン候補が経済音痴で、突如襲った金融危機への対応を聞かれてトンチンカンな答弁しかできず、オバマに負けてしまいました。

 ここで2008年の大統領選挙でオバマが勝った最大の要因とは、好戦的だった前任のブッシュ大統領(当時)と違い「反戦」「停戦」「米兵の引揚げ」を強く打ち出したからです。

 ブッシュ政権は好戦的というより、軍産複合体であるハリバートンCEOだったディック・チェイニーが副大統領であり、軍産複合体に近いというより「軍産複合体そのものがホワイトハウスに乗り込んでいた政権」でした。オバマは「これ以上、米国人を戦場で死なせない」と訴えて大統領になりました。

 米大統領選挙に限らず世界的に選挙というものは「振り子のように振れる」もので、次期米大統領は好戦的であるかどうかはともかく、いろいろな意味で「強い」大統領が選ばれるはずです。

 しかし両党の候補者を見比べても、そのイメージに「ピッタリ」な候補は見当たりません。米国だけではなく世界の今後4年(あるいは8年)をリードする米大統領のイメージは、ますます混沌としてきたようです。

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■日本 » 政治 | 2016.02.03
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