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そもそも流出した「パナマ文書」はどこにあり、誰がアクセスできているのか? その1

2016年04月26日

そもそも流出した「パナマ文書」はどこにあり、誰がアクセスできているのか? その1



 最近さっぱり新たな情報がでてこない「パナマ文書」ですが、すでに報道されている情報(随分いい加減な情報もあります)をみても、重要なことがほとんど明らかにされていません。

 その「最大の疑問」が表題です。要するに「誰がどの人物の秘密を暴きダメージを与えることができるのか?」、逆に「誰がどの名前を表に出ないようにできるのか?」が全くわからないままです。これは大変に気持ちの悪い状態です。

 「パナマ文書」といっても2.6テラバイト(紙に印刷するとトラック1000台分!)もある膨大なデータですが、最初にこれを受けとったとされる南ドイツ新聞は情報元を秘匿するため、すでに元データを廃棄しているようです。

 その元データ(コピー?)を受け取った国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は、世界中の会員ジャーナリスト(当初は400名と言われていましたが実際は190名ほどのようです)と手分けして分析しているとされています。

 ICIJの日本人会員ジャーナリストは共同通信の澤康臣記者と朝日新聞の奥山俊宏編集委員ですが、お話では「日本人っぽい」個人名や法人名を抜き出して、実在する政治家・経済人あるいはその親族かどうかを照合されているようです。約400件の「日本人っぽい」名前が見つかっているそうです。

 日本以外の各国でも同じように、その国の会員ジャーナリストが自国に関連する個人名や法人名を探し出そうとしているはずです。しかし中国やロシアに会員ジャーナリストがいるとも思えないので、最初に飛び出した習近平やプーチン周辺の情報は、いったい誰が探し出したのでしょう?

 また当初の報道では、5月上旬には(もうすぐです)全情報が公開されると言われていたのですが、どうも「パナマ文書」にある21万余のオフショアカンパニーの法人名・住所・役員名・株主名などの基本情報がICIJのウエブサイトに掲載されるだけのようです。

 だとすれば、ほとんど意味がありません。

 そもそもオフショアカンパニーとは、法人名は適当につけた名前に過ぎず、すでにABEとかNHKとかDENTSUなど紛らわしい名前が出ているようですが、仮に日本人だったとしてもわざわざ本名を法人名などに使うことはないはずです。

 住所は、例えばカリブ海のBVI(英領バージン諸島)などの貸しビルの1室や私書箱1つに何百というオフショアカンパニーが「同居」しているはずで、そこに行っても何もありません。以前に日本の捜査当局や報道機関がわざわざBVIを訪れたことがあったそうですが、海水浴が本当の目的だったのでしょうね。

 そしてオフショアカンパニーでは、役員や株主も名目(Nominee)になっており、本当の所有者(Beneficial Owner)の名前で登録されていることはまずありません。そもそもそれがオフショアンカンパニーを保有するメリットだからです。日本人でほとんど唯一実名がでているセコム創業者は、ここに律儀に実名を使っていたのかもしれません。

 じゃあ本当の所有者(つまりオフショアカンパニーを使って節税したり、時には犯罪ビジネスに手を染めている張本人)の名前はどこにあるのかというと、まさにモサック・フォンセカのようなオフショア法律事務所となります。

 「パナマ文書」とは、まさにそのモサック・フォンセカから流失した大量のデータであるため、そのオフショアカンパニーの本当の所有者実名や(パスポートのコピーを添付しているはずです)、そのオフショアカンパニーを使ってどういうビジネスをしていたのか(契約書や送金指示書なども残されているはずだから)が、ほぼ正確にわかります。

 契約書のサインなどはNomineeでも、銀行の送金指示書へのサインはさすがに所有者やその関係者になっていることが多いはずです。

 要するにこういう「最も重要な情報」が束になって流出しているはずですが、それが一向に公表される気配がありません。あくまでも本誌の推測ですが、澤氏や奥山氏ら会員ジャーナリストは、日本人に関するこういう「最も重要な情報」にアクセスできていないような気がします。

 繰り返しですが、世界中のこういう「最も重要な情報」に誰がアクセスできて、誰がどの名前と活動内容を暴露し、誰がどの名前を公表しないと決められるのか?が、全くわからないままです。

 しかしこういう「最も重要な情報」を含む「パナマ文書」の元データが、世界にもう1つだけあるはずです。

 どこでしょう?

 続きます。

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■闇株的見方 » 社会 | 2016.04.26
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2016年04月24日

メルマガ「闇株新聞 プレミアム」のお知らせ


 予定通り4月25日(月曜日)夕方に配信します。

メインテーマ 1 日本の株式・円相場・国債利回りの位置関係と今後の方向を再検証する  後半

 今年に入ってから日本の株式・円相場・国債利回りの動きは、取り巻く経済環境、金融政策・財政政策などの方向性、世界の各金融市場・商品市場の値動きなどと比較しても整合性が取れなくなっていると感じていたところ、最近その傾向がますます強くなっているため先週から書き始めたテーマです。

 そう考えていたら先週の日経平均は、週初の4月18日に16275円(終値、以下同じ)まで続落したと思えば19日から急反発し、週末の23日には17572円と18日から1300円もの上昇となりました。

 また円相場も18日に一時1ドル=107.84円まで円高が進んだと思えば、週末の23日は1ドル=111.80円(NY終値)まで円安になりました。

 4月18日と19日の間で諸環境が正反対になったわけでもなく、要するにちょっとしたきっかけで心理状態が大きく変わってしまうようです。

 これは金融市場に参加するにあたり大変に「危険な兆候」であるため、それぞれの環境についてできるだけ冷静に分析し、右往左往せず落ち着いて市場に参加できるように解説します。


メインテーマ 2  今後の株式市場の「勝ち組」「負け組」を考える  その2

 先週から再開したシリーズですが、従来のように発表された決算内容を中心に考えるだけでなく、その企業の将来図と株式市場における評価をできるだけいろんな角度から解説し、今後の株式市場における「勝ち組」「負け組」を見つけ出すことを目的とします。

 今週は「今さらながら」の東芝と、「またか」の三菱自動車を予定しています。こういう問題企業を取り上げる理由は、今後も新たに問題企業が出てきて突然に株価が大きなダメージを受ける可能性を少しでも回避するために、こういう問題企業にある「類似点」を分析しておくことも無駄ではないと考えるからです。


お勧め「書籍」「映画」「絵画」コーナー

 今週は「書籍」でも「映画」でも「絵画」でもなく、趣向を変えてお勧め「XXXX」です。さて何でしょう?


今週の相場観

 今週の株式、為替、国債、商品市場などについて考えます。


質問コーナー

 できるだけすべてのご質問にお答えするつもりですが、類似のご質問は省略させていただくことがあります。本日(4月24日)深夜まで受け付けています。


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