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日銀の政策決定会合(4月27~28日)を警戒すべき

2016年04月21日

日銀の政策決定会合(4月27~28日)を警戒すべき


 黒田日銀総裁は4月14~15日にワシントンで開催された20ヶ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)に先立ちコロンビア大学で講演し、「マイナス金利付きの量的・質的金融緩和は現在の中央銀行史上で最強の金融緩和だ」と自画自賛しました。

 また同時に「現行の金融緩和策に技術的な限界があるとは考えていない」とも述べ、2%の物価上昇目標達成のために「躊躇なく追加的な緩和措置を講じる」とも繰り返しました。

 これに対して、大変に弱体化しているオバマ政権でも「飛び切り存在感のない」ルー財務長官が「円相場の偏った動きを懸念している」と余計な発言をしてしまい、麻生財務大臣が慌てて「G20における合意は金融政策を制約しない」と応酬し、日米間で為替を巡る対立があるような印象を市場に与えてしまいました。

 幸か不幸かルー財務長官も麻生財務大臣も「ヘッジファンドなど世界の投機筋」にほとんど注目されていなかったようで、週明け18日午前中に一時1ドル=107円台となった程度で済みました。

 さてここを冷静に考えると、日銀は来る4月27~28日の政策決定会合で「追加緩和する」と言っているようなもので、G20でも為替の円売り介入さえ同時に行わない限り容認されていると考えます。

 黒田総裁は同じ講演で、現行0.1%のマイナス金利幅には「さらなる引き下げ余地がある」、現行の異次元・国債買入れについても「日銀はまだ国債総発行残高の6~7割しか保有していない」とわざわざ強調しており、その追加緩和とはマイナス金利幅の引き下げと現行の異次元・国債買入れをさらに増額する組み合わせであるとも言っていることになります。

 株式市場などでは、安倍首相が衆議院を解散させ衆参同日選挙を経て消費増税を再延期してくれるとすでに決め込んでおり、今さら追加緩和があるとは考えていないようですが、ここはこう考えるべきです。

 安倍首相は消費増税の再延期に関しては、国会内でも自民党内でも官邸内ですら「少数派」であり、旧大蔵省を中心とした官僚組織(検察庁も含まれます)からは完全に「抵抗勢力」で「排除すべき対象」と考えられています。

 仮に衆議院解散に漕ぎ着けても、すぐさま「安保法案=戦争法案」などの大合唱となり、安倍首相の周辺にまだまだ捜査の手が伸び(2007年8月に第1次安倍政権はこれで倒れました)、何よりも反安倍の朝日新聞にネタを握られている「パナマ文書」から首相周辺の名前が飛び出す可能性も強く、まず選挙に勝てません。

 つまり消費増税の再延期は国民に支持されなかったとなってしまい、予定通り2017年4月実施となります。その代わりに消費増税実施へのアシストとして「全く不必要であるだけでなく日本経済に多大な弊害を及ぼす」追加緩和が行われると考えます。

 もともと2015年10月に予定されていた消費増税へのアシストのため、日銀はその約1年前の2014年10月31日に「全く不必要な」追加量的緩和に踏み切り、同日にこれも「全く余計な」GPIF資産構成比率を大幅に修正し(これは官邸主導だったのですが)、あわせて実力以上に円安・株高を加速させてしまった前例があります。

 その後の2015年6月には円相場が1ドル=125.86円、日経平均が20868円まで円安・株高となり、その「伸びきったところに」同年8~9月と本年1~2月に2度にわたり中国ショックと原油価格急落が襲い円高・株安となったところ、日銀はまだ金融緩和が足りないと今度は1月29日にマイナス金利まで導入してしまいました。

 そこへ今回はさらに追加緩和(マイナス金利と量的緩和の強化)を行い、追い打ちで2017年4月に消費増税を実施してしまうことになります。つまり日本経済にとって「異次元・量的緩和」「マイナス金利」「消費増税」という「悪夢の3点セット」がさらに強化されてしまうことになります。

 大変に不幸なことに熊本地方で大地震が発生したため、旧大蔵省も少しくらいは省益(税収確保)よりも日本経済と日本国民の生活を考える可能性も(ほんの少し)出てきているようですが、それも4月27~28日の日銀政策決定会合で追加緩和が決定されてしまうと、安倍首相の抵抗をあらゆる方策で抑え込み(あるいは取引し)、予定通り「消費増税にまっしぐら」となる可能性が強くなります。

 それに合わせて日銀も1月のマイナス金利導入に反対した白井審議委員の後任に「絶対安全パイ」の桜井審議委員を選任しており、準備万端です。

 そこで追加緩和となれば、一時的に円安・株高になるかもしれませんが、その時点で「本年の株主市場の楽しみは終了」と考えた方がよさそうです。

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■闇株的見方 » 経済 | 2016.04.21
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