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株価は各国の経済状況を反映するもの

2017年01月11日

株価は各国の経済状況を反映するもの


 「何をわかりきったことを今さら」と言われそうですが、ちょっとだけ我慢して読んでみてください。

 世界各国ほとんどの株価は2015年前半(とくに4~6月)にいったん高値をつけています。日経平均も同年6月24日に20868円と、2000年のITバブル時や2007年のリーマンショック前のミニバブル時の高値も更新していました。

 日本では2014年10月に日銀の追加金融緩和とGPIFの資産構成比率の大幅修正があり、いわば「アベノミクス・ミニバブル」ともいうべき時期でした。

 また米国ではFRBの量的緩和(QE3)が2014年10月に終了し、そろそろ利上げが必要なほど米国経済が順調であると考えられていた頃で、欧州でもECBの量的緩和が2015年3月から開始されたばかりでした。

 そういう時期だったので世界各国の株式市場が高値をつけたわけですが、それではその高値から昨日(2017年1月9日)までのそれぞれの騰落率を比較してみましょう。日経平均だけは休日だったので1月6日の19454円で計算してあります。

 世界中すべての株式市場を取り上げているわけではありませんが、「注目すべき国」は網羅したつもりです。単純に上昇している順番から並べます。カッコ内はその間の騰落率です。

 米国(プラス8.5%)、ロシア(ドル建てのRTS指数でプラス7.3%)、ブラジル(プラス6.3%)、英国(プラス1.3%)と、上昇はこの4か国だけで、その中でいわゆる先進国は米国と英国だけです。

 残りはすべて下落組で下落幅が小さいほうから並べると、オーストラリア(マイナス3.3%)、メキシコ(同5.9%)、南アフリカ(同6.2%)、ドイツ(同6.5%)、日本(同6.7%)、フランス(同7.2%)、インド(同9.8%)、スイス(11.0%)、トルコ(同15.3%)、イタリア(同19.4%)、香港(同20.6%)、中国(上海総合、同38.6%)となります。

 別にこれで何かを結論づけようとしているわけではありませんが、眺めていて「なるほど各国の経済を含む諸状況をそれなりに反映しているなあ」と思ってしまいます。

 世界の株式市場は、その高値をつけた直後の2015年8月に、人民元の突然の下落で中国経済に対する不安が一気に出て急落し、さらに2016年1~2月にもう一度同じ理由で急落しました。
 
 その2回目となる2016年1月下旬~2月中旬に、ほとんどの株式市場が(ほとんどが2月11~12日に)安値をつけています。今度はその安値から昨日までの上昇幅を比較してみましょう。

 さすがにすべての国が上昇しているため、単純に上昇幅の大きい順番に並べます。カッコ内は上昇率ですが「プラス」は省いてあります。

 ロシア(84.8%)、ブラジル(64.5%)、ドイツ(32.1%)、英国(30.7%)、日本(30.1%)、米国(27.0%)、フランス(25.4%)、香港(23.1%)、イタリア(22.7%)、オーストラリア(19.5%)、中国(19.4%)、インド(16.6%)、トルコ(12.7%)、スイス(12.3%)、メキシコ(12.2%)、南アフリカ(10.1%)となります。

 トップのロシアは、この時期に原油価格(WTI)が一時1バレル=26ドル(現在は53ドル)、ルーブルが一時1ドル=86ルーブル(現在は59.8ルーブル)となっていたため、当然といえば当然です。ブラジルの2位はやや意外ですが、その間にブラジルレアルは当時の安値1ドル=4.1レアルが現在では3.2レアルまで急上昇しており、さらなる利下げ余力も出ています。

 3位以下の順番は、経済状況というより各国株式市場の加熱度(バブル度?)を反映しているようで、「そうなのか」といったくらいの印象です。

 繰り返しですが、別にこれで何かを結論づけようとしているわけではありませんが、たまにはこれくらいのスパンで株式市場を眺めることも必要と考えます。

 「相場は常に正しい」「答えはすべて相場の中にある」と考えるからです。

 じゃあ、これだけで何の結論もないのか?と言われそうなので、1つだけつけ加えますと、2015年前半からの騰落率の順位から2016年1~2月からの上昇率の順位が上昇している国は要注意となるかもしれません。まあ当たり前の話です。

 例えば日本とか、香港とか、イタリアとか、中国などが該当しますが、それとは別に「今年はバブル元年」とも考えているので、あまり気にする必要もないかもしれませんね。

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■闇株的見方 » 経済 | 2017.01.11
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