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何で今さら安重根?

2014年03月26日

何で今さら安重根?


 オランダのハーグで主要7か国(G7)首脳が緊急会合し、ロシアのクリミア併合を承認せずG8参加を当面停止するなどの宣言を採択しました。また日本時間の3月26日未明には同地で日米韓首脳会談が行われます。

 さて本日の話題はこれではなく、G7に先立って行われた中国・習国家主席と韓国・朴大統領の首脳会談で、何と安重根(アン・ジュングン)をたたえる記念館が中韓友好関係の象徴であると真剣に議論されたことです。

 安重根は1909年に哈爾浜(ハルピン)駅で初代韓国統監の伊藤博文を殺害して死刑となったのですが、韓国では英雄とされています。朴大統領が昨年6月に記念碑設置を要望したところ、中国が哈爾浜駅に大規模な記念館を本年1月に完成していました。首脳会談では習主席が直接建設を指示したと話したそうです。

 だとすると中韓首脳が揃って日本の初代首相でもある伊藤博文の殺害犯を「神格化」したのですが、それよりも安重根が注目されるとかえって中国・韓国に都合が悪い事実が出てくるはずです。

 だから「何で今さら安重根?」なのです。中韓両国が歴史認識を共有したそうですが、もう少し正確に歴史を認識しておくべきだったように思います。

 そのもう少し正確な歴史を解説しますが、できるだけ主観は排除した客観的事実です。

 当時の朝鮮半島は1392年に成立した李氏朝鮮(朝鮮王朝)の時代ですが、建国以来ずっと明、そして清国の冊封下にありました。要するに属国だったのです。そして1894年の日清戦争で大日本帝国(当時)が清国を破り、下関条約で李氏朝鮮を冊封から解放して自主独立国であることを認めさせました。

 ところが朝鮮王朝の高宗は日本が三国干渉に屈服すると、さっさとロシアに接近してロシア公使館に逃げ込んでしまいます。しかしロシアの属国にされそうになると今度は大日本帝国、清国、ロシアに対抗しようと自らを皇帝、国名を大韓帝国と名乗ります。

 高宗の統治能力を全く信用していないロシアは三国干渉で旅順・大連の不凍港を清国から租借すると完全に撤収してしまい、大韓帝国の政治・経済はますます混乱します。通貨である白銅貨の私鋳まで横行していました。

 このままでは大韓帝国は列強に分割されるだけだったのですが、日露戦争で勝利した大日本帝国(当時)が米国(桂・タフト協定、)英国(第二次日英同盟)、ロシア(ポーツマス条約)に大韓帝国における排他的な指導権を認めさせ、1905年11月に第二次日韓協約を締結して韓国統監府を設置しました。

 その初代統監が伊藤博文ですが、伊藤はあくまでも将来的に韓国人(朝鮮人)が自ら国を治める力をつけるまで政治システムの改革だけを行おうとして、韓国併合までは考えていなかったようです。伊藤はあくまでも韓国人(朝鮮人)に敬意をもって接していました。

 しかしどこまでも身勝手な高宗は1907年にハーグの万国平和会議に密使を派遣し、第二次日韓協約の不当性を訴えるのですが当然に相手にされず、さすがに大日本帝国内にも強硬論が出てきて同年7月に第三次日韓協約を締結して、大韓帝国の内政・外交・軍事を掌握してしまいました。

 そうした中の1909年10月26日に伊藤博文が哈爾浜駅のホームで安重根に暗殺されました。その直前の7月6日には「適当な時期に韓国併合を断行する方針」が閣議決定されていたのですが、伊藤の暗殺で「適当な時期」が前倒しされて1910年8月29日に併合となり、大韓帝国は消滅してしまいました。

 つまり安重根の凶弾が大韓帝国を消滅させたともいえます。これが朴大統領のいう「認識すべき歴史」なのです。

 さらに安重根は、大韓帝国のために伊藤博文を暗殺したのではない可能性まであります。

 そもそも伊藤はロシア蔵相のウラジミール・ココツェフと韓国・満州について非公式に話し合うために哈爾浜駅に到着していました。その時点では南満州鉄道はポーツマス条約で日本に割譲されていましたが哈爾浜駅はロシアの管轄下でした。伊藤を出迎えたロシア蔵相のすぐそばに韓国人の安重根が武器を携えて立っていたというのは不自然です。

 安重根はロシア特務機関の手先だったような気がします。

 紙面の関係で詳しい根拠は別の機会にしますが、だとすると「とんだ韓国の英雄」で「中国はロシアの英雄のために記念館を完成させた」ことになります。


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コメント
日本史が一段落したら韓国史と北朝鮮史をシリーズとして闇株史観で記事化おねがいします。
伊藤博文こそテロリスト
吉田松陰始め長州藩は、攘夷を主張する孝明天皇を
暗殺しました。安重根の「東洋平和論」は、当時多くの
日本人に感銘を与えています。スコットランド生まれのユダヤ人アヘン取り扱い業者「ジャーディンマセソン商会」の「手先坂本龍馬」は、南北戦争で余った武器を薩長に、売りつけた死の商人日本を無用な内戦に陥れた国賊です。統一教会言論人の、渡部昇一、黃文雄、秦郁彦、始め馬鹿知識人の主張を、真に受けて歴史を語って恥ずかしくないですか?石川元議員はお元気ですか
閔妃の事情についてもご教示ください。
闇株新聞編集部のひとりごと
歴史についてはすべて膨大な資料を精査し、本誌の責任をもって書いています。
残念ながら韓国の某宗教法人の主張は読んだことがありません。必要は感じませんが一応調べてみます。
「東洋平和論」はもちろん読みましたが、別に日本人として感銘すべきものではありませんでした。

幕末・明治維新についてはちょうど有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」に連載中で、今月中にお申込みいただければ配信済みの3回分もお読みいただけますので、よろしかったら読んでみてください。ちょうど高杉晋作や伊藤俊輔(博文)が出始めたところで、孝明天皇暗殺の可能性も、武器商人トーマス・グラバーと坂本龍馬・岩崎弥之助の関係もこれから「たっぷり」と出てきます。

ただし本日の記事は歴史を書いているのではなく、現時点の中国・韓国の日本に対する「言いがかり」に少しだけ正論で反論した「外交」についての記事です。当然に外交ですからそれぞれの国の思惑がありますが、本誌は日本人なので多少は日本の国益のためにバイアスはかかっているかもしれません(もちろん事実は捻じ曲げていませんが)。

日本の外交における最大の問題点は、驚愕すべきことに相手国の国策を優先する政治家や マスコミが多いため、知らないうちに国民が誤った認識に誘導されていることが多いことです。大変僭越ながら本誌は少しでもそれを修正したいと思っています。

それから韓国と北朝鮮を含む「朝鮮半島史と日本の関係」は、昨年「闇株新聞 プレミアム」に連載しています。韓国の朴大統領によりますと「日本人は歴史を認識していない」そうなので、近々何かしらの形で再登場させます。
各国がロシアへの風当たりを強める中、中国はロシアへの制裁に加わりませんよね。
中国なりの思惑があるのではないでしょうか?
そんな中国でも、米国は重視しています。
安倍さんはプーチン氏とはファーストネームで呼び合う仲まで友好を深めたのに、あっさり切ってしまいましたね。

「古代史犯罪」
殷=箕子朝鮮=馬韓=百済=日本
天智朝と天武朝が関係無い事、我が国が
「楽浪朝鮮」の、後身で有る事を、我が国
歴史家は口を噤む。
闇株新聞様
闇株新聞様は、無意識に大きな間違いをしていると思います。

支那人も朝鮮民族も、事実などどうでも構わないのです。昔から王朝が変わるたびに歴史を書き換えて来た民族です、事実を尊重するという科学的、実証的な精神がとうとう芽生えなかった支那と半島では、大躍進も天安門事件も400年属国だった事も隠して抹消し、逆相手を攻撃する為に、ありもしないことを承知していながら在ると繰り返して事実にする情報戦争が日常の国です。彼らの目の前に事実を突きつけても、何の意味も無いし、改心しません。

「驚愕すべきことに相手国の国策を優先する政治家や マスコミが多い」のは、左翼運動の名残が半分で、残りの半分は支那の努力、情報戦争の成果ではないでしょうか。
ひとりごと
薩長は孝明天皇の前にも断絶しているのだから、いまさら国のためにすり替えたところでノープロブレムと考えたのか。大政奉還のまま新政府など創って旧勢力を残せば維新なんかできません(だから龍馬は味方に殺されたのか)が、江戸総攻撃を避けさせた列強の事情は?どの程度英米の意向があったのか不明ですが、満州はハルビンなど立派な植民都市がありほぼロシアの勢力下だったのだから、シベリア出兵も要請されたが無理する(ノモハン事件)ことはなくロシア領にすべきだったのか。英米も日露戦争までは日本を援助したしその為に朝鮮を抑えるまでは認めましたが、どうもそこから先の大陸進出は警戒しはじめお馴染の誘導段階を経て日本潰しを決めたようです。英米が与えた役目を日本が逸脱するとこの様になります。この見極めが今も難しい。闇株史観に期待してます。朝鮮は戦前戦後変わりませんな、どうりで認識すべき歴史を認識するまで千年かかるわけだ。冊封が?千年だから仕方ないか。
暗殺者は別人?!
安重根はブローニング拳銃を使用。伊藤博文の体内の弾丸はフランス騎兵銃のモノだったとか?
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