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天安門事件から25年 政治体制が変わらず経済が大発展した中国

2014年06月11日

天安門事件から25年 政治体制が変わらず経済が大発展した中国


 1989年6月4日未明、同年4月の胡耀邦の死をきっかけに北京の天安門広場に、民主化を求めて数十万人もの学生や一般市民が集まっていました。何もテロ行為や暴力行為があったわけではないところへ中国人民解放軍が無差別に発砲し、また装甲車で轢き殺し、多数の死傷者が出ました。

 これが天安門事件で、その死者は数千人とも数万人ともいわれていましたが、最近の推計では千数百人の学生や一般市民が文字通り「虐殺」されたようです。

 しかし中国政府が(実行は人民解放軍でしたが)、学生や一般市民を「虐殺」しておきながら、その事実を中国国内だけではなく世界各国から完全に「覆い隠したまま」現在に至っています。

 つまり天安門事件など「何もなかった」ことになっており、逆に何もなかった南京大虐殺や日本軍関与による慰安婦問題などは「あったこと」になっています。それが中国なのです。

 当時、改革派・民主派といわれた胡耀邦総書記は1987年1月に解任されており、やはり改革派・民主派だった後任の趙紫陽総書記も、鄧小平や李鵬らの保守派に抑えられ、天安門事件直前に解任されていました。

 つまりすべて当時の中国共産党最高指導者・鄧小平の指示だったことになり、解任された趙紫陽の後任には反改革・反民主の行動で鄧小平の目に留まった江沢民・上海市長が、中央政治局委員から一足飛びに党総書記・政治局常務委員に抜擢されました。

 江沢民は87歳になった今も、中国共産党の長老として力を維持しています。

 同じ頃のソビエト連邦共産党書記長(後にソビエト連邦初代大統領)で、やはり改革派だったミハイル・ゴルバチョフは1989年5月に北京を訪れており、民主化を求める中国の学生たちに熱狂的に迎えられていました。

 しかしソビエト連邦は1991年12月に完全に崩壊し、改革を進めていたゴルバチョフ大統領(最初で最後のソビエト連邦大統領となった)も表舞台から姿を消しました。

 つまり同じ共産主義政権でありながら、改革を推し進めようとしたゴルバチョフはソビエト連邦を崩壊させてしまい、人民に向けて発砲してまで民主化や改革を否定した鄧小平は、今も続く「世界で唯一の共産主義体制を維持しながら経済では資本主義を導入し未曾有の経済拡大を実現させた」ことになります。

 中国政府は現在もウイグル地区などで民主化運動を軍事力で排除していますが、いざとなれば中国人(少数民族ではないという意味です)に対しても躊躇なく軍事力を行使するはずです。

 中国が民主化に向かうとか改革が進むなどとは、「永久」に期待してはいけません。

 ところが天安門事件からの25年間は、中国経済が未曾有の発展をみせた時期でもあります。つまり政治体制が変わらないままで、経済が様変わりになったのです。

 天安門事件のあった1989年の中国の名目GDPは1.7兆元で、2013年は57兆元なので、実にこの25年間で33倍になりました。

 日本の1989年の名目GDPは416兆円で、2013年は480兆円なので、その間に15%しか増えていません。

 ちなみに米国の1989年の名目GDPは5.7兆ドルで、2013年は16.8兆ドルなので、その間に3倍になっています。

 これだけで何かを結論づけるつもりはありませんが、ある程度は中央政府が「指導力を発揮」した方が、国力や経済力が発展するのかもしれません。

 別に共産主義がよいといっているのではありませんが、この25年間の日本の政治は「迷走」と「停滞」と「まちがった改革」の繰り返しだったような気がします。そしてこの25年間で名目GDPが15%しか増えていません。

 ここのところ有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」に「日銀・GPIF・外為資金特別会計・ゆうちょ・かんぽ これらすべてを国益のために一致団結させて積極的に活用すれば、まだまだ十分に世界と戦える」という非常に長い表題のシリーズを書いています。この辺りのモヤモヤしたところを書いていますので、よかったら読んでみてください。


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コメント
中国はベトナムやフィリピンと揉めてますが
尖閣諸島を軍事力で奪うと思いますか?
先生のおっしゃる通りですがアメリカの国際金融資本等は、日本の実力を削ぐ又は邪魔して 利益を略奪しょうとしてきました。
それに日本を売る
売国官僚や政治家のせいでしょうか?
 中国は経済を資本主義化(それも正しいとは言えませんが)した時点で単なる独裁国家のような気がします。
1990年代に、中国は日本の法律を相当に勉強していました。肩書きにとらわれず本当に優秀な法学者や弁護士を数多く招聘していたようです。大手司法試験予備校の有名講師達が頻繁に中国へ出張していました。
思えば、民主主義や自由主義の対極にある官僚支配体制を維持しながら資本主義を導入するためのお手本を、日本に求めたのでしょう。それは立派に目的を達したと言えると思います。
なぜ株を人為的に操作して上げることが国益となるのか。株式を保有出来る大金持ちがうるおうだけでわないのか。カブわ会社の実力の反えいである.ゴマカシテモつずけることわ出来ない.代価として強くなったため尖閣問題起き企業の工場移転され国内工場閉鎖工員リストラ非社員カなどマイナス発生。
4番サンえ。 あなたわ共産党の恐ろしさを知らない.
招くのわ有力者に対する洗脳工作を施し工作員に仕立てる.帰国後狙った人オルグし中国共産党のプロパガンダ活動良い情報だけ流し悪い情報のブロック国内日本人華僑の反共産党分子探し出しに協力するが主な任務です。
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