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GPIFの通信簿

2014年07月08日

GPIFの通信簿


 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立法人(以下GPIF)が7月4日、「2013年度業務概況書」を発表しました。いわゆる通信簿です。

 それによりますと2013年度の運用収益は10兆2207億円の黒字となり、過去最高だった2012年度の11兆2222億円に続き2年連続で10兆円を上回る黒字となりました。

 2013年度の運用利回りは8.64%で、運用益の内訳は外国株式4兆7387億円(運用利回り32.00%)、国内株式3兆1855億円(18.09%)、外国債券1兆7777億円(14.93%)、国内債券3655億円(0.60%)、財投債1522億円(1.58%)、短期運用13億円(0.07%)でした。

 2013年度末の運用資産額は前年度末比6兆1118億円増の126兆5771億円で、その内訳は国内債(財投債を含む)70兆1596億円(構成比55.43%)、国内株式20兆8466億円(16.47%)、外国債券13兆9961億円(11.06%)、外国株式19兆7326億円(15.59%)、短期運用1兆8422億円(1.46%)でした。

 ただ2014年1~3月の運用益は1兆15億円のマイナスで、特に国内株式だけで1兆5498億円のマイナスとなり、運用資産額は2013年12月末の128兆5790億円から目減りしました。

 GPIFが自主運用を開始した2001年度から13年間の累計運用益は35兆4415億円で、実にその6割を2012年度と2013年度の2年間で稼いだことになります。アベノミクスがスタートした2012年12月から数えると、わずか16か月で13年間の運用益の6割を稼ぎ、まさに「異次元」の運用成果だったことになります。

 ところで市場から注目されている新資産構成ですが、本年秋に発表されるようです。

 意外に理解されていませんが、現在の基準資産構成は国内債(財投債を含む)60%、国内株12%、外国債券11%、外国株式12%、短期運用5%で、実際には国内債52~68%、国内株6~18%、外国債券6~16%、外国株式7~17%となっています。

 つまり2013年度末時点では、国内債がレンジの下限に近く、国内株式と外国株式が上限に近く、外国債券は基準に近かったことになります。

 ここで国内株の基準資産構成を仮に20%に引き上げると、レンジ幅が現在と同じとして14~26%となり、上限が現在の水準から9.5%引き上げられることになり単純計算で12兆円の買入れ余力が出ます。

 またそれぞれの資産構成は「時価ベース」なので、仮に株価がここから上昇すれば買入れ余力が減り、逆に株価が下落すれば買入れ余力が増えることになり、自動的に逆張りのポジション調整ができることになります。

 それでは新資産構成はどうあるべきでしょう?

 まず国内債ですが、2013年度は4兆2990億円の純減でしたが、売却は行わず償還分を再投資しなかったようです。GPIF保有の国内債券の償還年限別残高がわかりませんが、償還分に加えて利回りが0.1%以下である残存年数3年未満の国債を売却し、その半分いや3分の1でも20年以上の国債を購入すれば利回りが1.4%以上あるため、残高が減っても利息収入は大幅に増えます。

 ここで乱暴に「国債は利回りが低いので売却する」といって市場を不安に陥れるのではなく、例えばこのように説明すれば誰も不安にならず、結果的にGPIF保有の国債の価値が守られることになります。

 それからやはり円相場や海外の金利と株価水準を考えると、外国債券と外国株式は大幅に減らすべきと考えます。現在は両方で26.65%もあり、半減以下にすべきです。

 それでは国内株は?

 それは「異次元」に近い引き上げになるはずです。基準を20%といっているので、それよりも大きな数字でなければ失望感が出てしまいます。

 なぜそう思うのか?

 今年の秋から年末にかけて消費税の10%への再引き上げの決定を強行するので、株価が下落していると都合が悪いからです。

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コメント
「ただ2014年1~3月の運用益は1兆15億円のマイナスで、特に国内株式だけで1兆5498億円のマイナスとなり・・・」

どうにも解せないのですが
3ヶ月でどうやったらこれだけマイナスを出せるのか?
3月に安値で2500億買ってるので、その分は少なくとも利益になってるはず。

こんな運用で、今後国内株の比率を上げるとか、とんでもないのでは?
株価が上がれば景気が良いと思わせるスタンドプレイの為に大事な国民の資産を使わせる訳にはいかないでしょう。
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