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武田薬品・ベネッセ・サントリー

2014年07月10日

武田薬品・ベネッセ・サントリー


 また「連想ゲーム」か、といわれそうですが、今回は簡単で「トップを外部から招聘した会社」です。順番は発表順です。

 本誌の興味は「これら招聘されたトップが成功するか?」ではなく、全く違うところにありますが、それはあとから出てきます。

 武田薬品は、2003年に創業家の武田國男氏から社長を譲られ2009年にはその武田氏の退任で「全権を掌握した」組合出身の長谷川閑史氏のもとで大きく凋落しました。長谷川氏は2008年に米ミレニアム・ファーマシュ―ティカルズを7200億円、2011年にスイスのナイコメッドを1兆1000億円と「狂ったような巨費」で買収したのですが、成果が全く出ていません。

 そこへ長谷川氏が昨年11月に突然、英グラクソ・スミスクラインのワクチン事業トップ・クリストフ・ウェバー氏を社長に起用すると発表し、世間を「唖然」とさせました。

 この人事に対して創業家などから株主総会へ質問状が寄せられたのですが、6月27日の株主総会で無事に承認され、同日付けでウェバー氏は代表取締役社長兼COO、長谷川氏は代表取締役会長兼CEOに就任しました。長谷川氏は当分、実権を手放さないようです。

 また2004年にアップルコンピューター(日本法人)代表取締役社長から日本マクドナルドHDにスカウトされ、2005年から同社の代表取締役会長兼社長兼CEOと「全権を掌握していた」原田泳幸氏は、本年3月に大半の権限を米本社が指名したサラ・カサノバ氏に奪われ、代表権なしの会長となっていました。

 直後に原田氏は、昨年から社外取締役を務めるベネッセHDの代表取締役会長兼社長に就任することが明らかになり、株主総会後の6月21日に就任しました。実質オーナーの福武總一郎氏(元会長)から「全権を任された」と考えてよさそうです。

 本日(7月9日)何と2070万人(日本の人口の6分の1です)もの個人情報が流出したとのニュースが流れ、早速原田氏が謝罪会見を行っていました。

 最後に本年3月にローソン最高経営責任者(CEO)を12年間務めた新浪剛史社長が、玉塚元一COOに社長兼CEOの座を譲ると発表し、株主総会後の5月27日に代表権のない会長に就任していました。

 6月24日にその新浪氏がサントリーHD(未上場)の社長となると発表されました。就任は10月1日で、佐治信忠社長は会長となるもののトップの座は維持します。またサントリーHDの代表権は、佐治氏、サントリー食品(上場会社)社長の鳥井信宏氏、青山繁弘氏に加えて新浪氏の4名が握ることになりそうです。

 さて本誌は、アップルやマクドナルドといった外資系企業で日本人主導の経営を強行した原田氏を大変に評価しており、55歳の新浪氏もまだまだ「のびしろ」のある経営者と考えますが、冒頭に書いたように本誌の興味は「これら招聘されたトップが成功するか?」ではありません。

 興味は、これらのトップ招聘に関わったコンサルタント会社(わかりやすくいえばヘッドハンティング会社です)がどこか?と、どれくらいの成功報酬をせしめたか?です。

 ヘッドハンティング会社の実態はほとんど明らかになっていません。今回のようなトップのヘッドハンティングを手掛ける日本のコンサルタント会社は、外資系を含めて10社程度と思われます。

 ヘッドハンティングは人材斡旋でも派遣でもないため認可が必要なく、文字通り事務所と電話があれば誰でも始めることができます。その一方で報酬に関する規定もなく「取り放題」で、成功報酬も含めてヘッドハントしたトップの年収の3~4割ともいわれています。

 日本市場では、1980年代に日本進出した外資系証券会社や、少し遅れて証券業務に進出したメガバンクを「狙って」外資系を含めて乱立したのですが、「経験もノウハウも節操もない」いい加減な会社も多く、大半が淘汰されてしまいました。現在生き残っているコンサルタント会社は、それなりの精鋭かもしれません。

 サントリーの佐治氏と新浪氏は親交があったようで、原田氏は昨年からベネッセの社外取締役を兼務していましたが、それでもヘッドハンティング会社が仲介したような気がします。

 「いくらお互いが知り合いでも、待遇や権限などの各種条件交渉は第三者のプロ(ヘッドハンティング会社)が間に立って行うべき」というのが当時からある宣伝文句です。

 武田薬品のウェバー氏は海外からのヘッドハンティングなので、海外のヘッドハンティング会社に「法外な報酬(たぶん数億円)」を支払っているはずです。

 別に「批判」しているのではなく、この大変に「おいしい」市場を狙って再びヘッドハンティング会社が暗躍し、このようなトップのヘッドハンティングが急増しそうな予感がしています。


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