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危ない! サハダイヤモンド

2014年08月19日

危ない! サハダイヤモンド


 本誌に度々登場するサハダイヤモンド(JASDAQ上場・コード9898)ですが、別に経営危機に陥っているわけではありません。

 確かに2014年3月期の通年決算は、経常収益が6800万円の赤字(前年は6億5900万円の赤字)、最終純損益が7億6000万円の赤字(前年は9億6600万円の赤字)だったのですが、ここ10年ほどずっと赤字なので、改めて驚くほどのことはありません。

 じゃあ、何が危ないのか?ですが、順番に説明していきます。

 サハダイヤモンドと中国人の関係は、7月1日付け「今年の株主総会いろいろ その2」に詳しく書きましたが、2011年5月にユーロスター・HKがサハダイヤモンドの新株予約権・6884万株(行使価格が何と5.2円!)の譲渡を受けたところから始まりました。

 ユーロスター・HKとは単なるオフショアのペーパーカンパニーですが、その代表者(出資者)の姜(ジャン)氏は、中国のダイヤモンド販売会社・欧陸之星鑽石(英語名はユーロスター)の代表であり、ベルギー本社の世界的なダイヤモンド販売会社・ユーロスターの中国法人との触れ込みでした。

 その姜氏がサハダイヤモンドの代表取締役社長を兼務して、姜氏を含めて中国側が取締約3名(全体で6名)を送り込んで、現在に至っています。

 その新株予約権は、仲介した安東光輝(中国人です)らに直ちに3700万株が原価で譲渡され、それをテコに中国人グループがサハダイヤモンド株を猛烈に買い上げ、株価は同年7月に94円まで上昇しました。その過程で巨額利益が中国人グループの間で発生していたことになります。

 さらに同年10月に中国人グループは新たに6500万株の新株予約権(行使価格33円)を引き受け、これも行使して21億円強を払い込みましたが、これらの株は(当初の5.2円のコストの株も含めて)いつのまにか売却されていたようです。

 現在もサハダイヤモンドの代表取締役社長である姜氏の会社(ペーパーカンパニーですが)であるユーロスター・HKまでもが売却を進め、2013年9月には1583万株(発行済み株数の4.75%)まで減っていました。

 2014年3月末現在の株主名簿では、ユーロスター・HKの持ち株は、さらに減少して1483万株(4.45%)となり、巻き込んだ中国人グループの「残骸」と思える株の議決権を掻き集めて、ようやく2014年6月の株主総会が成立しました。

 よく考えるとサハダイヤモンドの株主となったユーロスター・HKとは姜氏の個人会社に過ぎず、そもそも中国の欧陸之星鑽石(英語名はユーロスター)とも、その親会社であるベルギー本社の世界的なダイヤモンド販売会社・ユーロスターとも、実際には何も関係がなかったことになります。

 これは立派な偽計で、さらに現職の代表取締役である姜氏のインサイダー取引が強く疑われますが、日本の証券取引等監視委員会はなぜか中国人を絶対に摘発しないので、これは議論しても無駄のようです。

 じゃあ、いよいよサハダイヤモンドの何が危ないのか?です。

 サハダイヤモンドの連結子会社に、ロシア連邦・サハ共和国に株式の58.8%を保有する現地法人「サハダイヤモンド」があり、そこでダイヤモンド研磨工場やホテルなどの帳簿価格で14億円(だいぶ減損しました)ほどの資産を保有しています。

 サハ共和国では、ダイヤモンドを含む天然資源を外国企業に開放していないため、現地法人である「サハダイヤモンド」で研磨することで直接仕入れができることになります。

 この現地法人「サハダイヤモンド」に対しては、親会社のサハダイヤモンドが研磨工場やホテルの建設資金や運転資金などの16億円を貸し付けていました。

 サハダイヤモンドの取締役会は3月28日に、この子会社貸付を「全額放棄」させています。連結決算では何の変化もありませんが、これで現地法人「サハダイヤモンド」は負債がなく、サハ共和国に研磨工場とホテルの資産を保有し、そして何よりもダイヤモンドなどサハ共和国の天然資源にアクセスできる「超優良会社」となりました。

 サハダイヤモンドの株式で巨額利益をあげた姜氏ら中国人グループは、たぶん次はこの超優良会社となった現地法人「サハダイヤモンド」をタダみたいな価格で譲渡させるつもりで、空っぽになった親会社のサハダイヤモンドなどは第三者に売り飛ばしてしまう恐れがあります。税務上の赤字が大きい上場会社なので、買い手はいるはずです。

 6月の「やっと成立した株主総会」で承認された取締役会は、全体で6名のうち3名が日本人ですが、その中に「帰化した中国人女性」がしっかりと紛れ込んでいました。

 繰り返しですが、アジア・メディア、新華ファイナンス、チャイナ・ボーチー、セラーテムテクノロジーなど、日本の市場を舞台にした中国人の「あきれるような悪事」には、不思議なことに東証も証券取引等監視委員会も全く「無関心」です。

 セラーテムだけは日本人の代表者などを逮捕しましたが、主犯の中国人には何もお咎めはありませんでした。

 だから、危ない! サハダイヤモンドなのです。

 冗談ではなく、大変に憂慮しています。


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コメント
やはり株の話はおもしろい。
筆者の予想話は当たらないので話半分ですが。
こんばんは^^
個人的に闇株新聞様の視点は参考にさせて貰ってますが、紹介された株価は!?
って思う部分(信用正)もあるような気がします。
上手く言えるような言葉は見つかりませんが
その点も含めて頑張って頂きたいと思います。
身勝手な感想でスイマセン^^;
9898サハダイヤの株を長期保有していますが
ここの株は本当に読めない。

毎度予測の裏を行かれナンピンし続けていますが、いよいよ黒字化が見えてきたのに…
面白いですね
なつかしの闇銘柄の名前も出てきて、
興味深く拝見しております。


最近の光通信についても何かご存知でしたら
記事にして欲しいです。
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