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ソニーがまたもや巨額損失 上場以来の無配に

2014年09月18日

ソニーがまたもや巨額損失 上場以来の無配に


 企業の決算発表をみていると「何でこんなに損するのだろう? 毎日どこかに現金を捨てているのではないか?」と思いたくなる上場会社が出てきます。

 ソニーも、そんな会社になりかかっているようです。

 ソニーは本日(9月17日)、モバイル・コミュニケーション部門の中期計画を見直し同部門の営業権1800億円を全額減損して、2014年度の最終損益見通しを発表済みの500億円の純損失(もともと損失予想だった!)から2300億円の純損失に下方修正しました。

 これに伴い営業収益も1300億円の黒字から500億円の赤字に修正し、1958年の上場以来初めて中間・期末配当とも無配にすると発表しました。またモバイル・コミュニケーション部門の従業員7100人のうち約1000人を削減するとも発表しました。

 発表した平井社長は「安定した収益基盤の上で、驚きと喜びをもたらす新しいソニーの実現を確信している」と冗談のようなコメントを残し、自身の責任については全く言及しませんでした。まあ今期中に新たな下方修正でまたまた「驚き」をもたらされる可能性がありそうです。

 ちなみにこの減損した1800億円の営業権とは、2012年にソニー・エリクソン・モバイル・コミュニケーションズ(現ソニーモバイルコミュニケーションズ)を完全子会化したときの営業権(のれん代)13億ユーロのことですが、今後も抱える7億ユーロの無形固定資産(たぶんガラクタです)とともに、不当に高い価格で子会社した「完全なる経営ミス」でした。
 
 これを推進したのが当時副社長社だった平井現社長で、たぶんこの7億ユーロ(970億円)の無形固定資産も近いうちに減損となるはずです。

 ソニーの最終損益は、2013年度が1283億円の赤字、2012年度が415億円の黒字、2011年度が4550億円の赤字、2010年度が2612億円の赤字、2009年度が423億円の赤字、2008年度が989億円の赤字と、リーマンショックの前から完全に赤字体質となっていました。

 まさに「毎日どこかに現金を捨てているのではないか?」と疑いたくなる決算数字です。

 ソニーの2014年6月末時点の帳簿上の純資産は2兆2610億円ありますが、今回減損する営業権や無形固定資産、繰り延べ税金資産など、営業収益が上がることを前提にしている「その他の資産」が2兆1520億円もあり、赤字体質が定着しているソニーの実質的な純資産はもっと危機的な水準のはずです。

 大幅下方修正の発表前でしたが、本日(9月17日)のソニーの終値は2123.5円と、本年5月の1588円、本年2月の1514円、さらには2012年11月の772円といった各時点の安値から大きく上昇しています。

 最近の円安も株価上昇の理由かもしれませんが、ソニーは2008年度以来、円安でも円高でも「どちらでも赤字」なので、別に業績にはプラスとはなりません。
 
 まあ株式市場では、まだまだソニーとは「驚きと喜びをもたらしてくれる会社(平井社長)」との幻想が残っているのでしょうが、はやく現実を見極めるべきと考えます。

 ソニーの株価の波乱要因は、2012年11月に発行した1500億円の新株予約権付社債(行使価格957円)で、ほぼ全額がヘッジファンドに販売されており、そのうち1125億円はゴールドマン・サックスの組成したSPCを通じて新株予約権のみヘッジファンドに販売されています。

 ソニーの2014年8月6日現在の発行済み株数から逆算すると、同日時点で行使済み(転換済み)が420億円しかなく、時価が行使価格を大きく上回っている状況から考えると「大変に少ない」といえます。

 これはヘッジファンドが高値でソニー株式を品借りして売却済みであっても、新株予約権を保有したまま行使せず、株価が値下がりすると買い戻してまた高値で売却して何回も収益を上げようとしているからです。

 この新株予約権付社債の償還は2017年11月ですが、2015年11月以降は130%コールオプション条項がついています。この条項は連続する20営業日の終値が行使価格の130%(つまり1244円)を上回っていればソニーは額面で償還できるという意味です。

 もちろん償還までに投資家は行使する時間は十分にありますが、ヘッジファンドは「こんな旨味のある新株予約権付社債が償還されてしまうのはもったいない」と考えるはずで、来年の今頃以降は1244円を巡る攻防が続いているような気がします。


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コメント
そーいえばオリンパスに500億だか出資して
提携しましたよね。
3億5千万の年収社長さんしっかりしてくださいな
円安誘導で輸出企業赤字貿易赤字・・
ソニーが31日発表した2014年9月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が157億円の赤字(前年同期は494億円の黒字)だった。不振のスマートフォン事業で1760億円の損失を計上したことが響いた

なんだかねー最近ソニー不動産の広告ちらほら
みかけますね。何屋なんでしょ
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