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急落したNYダウと日経平均の行方

2014年10月15日

急落したNYダウと日経平均の行方


 連休明けの本日(10月14日)、日経平均は364円安の14936円となり、9月25日につけた本年最高値の16374円からわずか12営業日で1438円(8.8%)もの下落となりました。

 その急落の理由とされるのは、相変わらずNY株安、円高、欧州経済の不振、そして来年からの米国の利上げなど「外的要因」ばかりです。

 確かにNY株式は9月19日につけた史上最高値(終値)の17279ドルから、昨日(10月13日)の16321ドルまで958ドル(5.5%)下落しています。

 NY株式の下落の理由としては、欧州経済の不振に加えて米国の来年からの利上げを挙げる解説が多いようです。

 不思議なほど認識されていませんが、NY株式下落の「本当の理由」は、FRBの資産買入れ(QE3)が今月で終了してしまうからです。

 そう書くと「米国では雇用状況が力強く改善しており、QE3が終了しても米国経済には何の悪影響も与えない」と反論されるはずです。確かにQE3終了が米国経済に直接ブレーキをかけることはないはずです。

 しかしリーマンショック以降、QE1、QE2の終了時や、昨年5~6月にバーナンキ議長(当時)がQE3縮小に言及したときなど、必ずNY株式が下落し、米国長期金利(10年国債利回り)が低下し、そして新興国の経済や株式市場が混乱していました。

 つまり量的緩和の終了は米国だけではなく世界の金融市場の「心理状態」を悪化させ、それがNY株安、長期金利低下、新興国の経済・株式市場の混乱を引き起こし、結果的に米国だけではなく世界の実体経済を悪化させると考えます。

 それが今年はじめから始まったQE3縮小では、FRBの巧みな舵取りもあり「すっかり」忘れられていました。

 しかし気がつけば米国長期金利(10年国債利回り)は先週末(10月10日)に2.28%と本年最低利回りとなっています。同利回りはNY株式が史上最高値をつけた9月19日前後は2.6%で、本年初めには3.0%をこえていました。

 さらに年初来あれほど上昇していた新興国の株式市場が、気がつけば不気味に下落を始めています。
 
 例えば今年の世界の株式市場で最も上昇しているアルゼンチン・メルバル指数は9月29日の高値・12593から10月10日の10040まで20.2%の下落、ブラジル・ボペスパ指数は9月2日の高値・61895から10月1日の52858まで14.6%の下落(ただし10月13日には57956まで回復)、南アフリカのJSE全株指数は9月4日の52081から10月13日の47368まで9.0%下落、トルコのイスタンブール100種指数は9月4日の82226から10月13日の75115まで8.6%の下落となっています。

 こういった「事実」が過去の記憶を呼び起こし、やはりQE3終了は世界経済を減速させるとの「観測」が遅ればせながら出てくると考えます。

 それではNY株式は、もっと下落するのでしょうか?

 そうとは考えません。FRBは市場に蔓延している「来年のどこかで利上げがある」との観測を打ち消せばよいだけです。別に難しいことではなく「誰か」が「金融政策の変更は経済状況を鑑みて慎重に行わなければならない」などと発言すればよいだけです。

 新興国の株式市場がもっと下落してしまう前に、誰かが「気の利いた発言」をする必要がありますが、あまり心配していません。

 それでは日本の株式市場に対しては、誰かが「気の利いた発言」をしてくれるのでしょうか?

 そもそも日本政府も日銀も(旧大蔵省の影響下なので)2回目の消費増税を決定してしまうことが「最優先課題」で、そのためには株式市場をこのまま下落させてしまうわけにはいきません。

 それこそ「大変に気の利いた発言」を明日からでも連発してくれるはずです。米国とは動機も背景も「その結果」も全く違いますが、日本の株式市場も消費増税決定までの期間限定ではありますが、あまり心配していません。


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コメント
万年超強気の武者りょうじ先生がいます、先生を信じましょう.明日のリクルートわどうなるのかな。JDSと同じカナ。
逃げてください!!!!!!
2000年のITバブル崩壊
2006年の振興崩壊
などなど経験した私としては、ここは欲張らず、全株売却で
数年寝てるのが正解と思います。

「自分だけは逃げれる」は幻想です。

逃げてください!!!
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