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日本マクドナルド問題の本質

2015年01月09日

日本マクドナルド問題の本質


 年が明けたあたりから日本マクドナルドHD(JASDAQ上場・コード2702)の店舗では、異物混入の事実が「これでもかこれでもか」と出てきています。もはや単なる偶発的事故で片づけられる段階ではありません。

 本誌は以前から日本マクドナルドHDを、日産自動車やソニーとともに批判の対象としていました。

 その理由は、米国のマクドナルド本社が吸い上げるロイヤリティや株式配当などの各種メリットが、日本人消費者に提供されるサービスや付加価値に「全く釣り合っていない」と以前から感じていたからです。

 マクドナルドの米国本社は日本マクドナルドから売上高の3%のロイヤリティを徴収し(もちろん価格に転嫁されています)、また関連会社を通じて50%の株式を保有して毎年20億円の配当を受け取り、それ以外にも材料供給などの各種メリットを得ています。

 価格設定は大変に強気ですが、味や店頭でのサービスは大変に不十分で、明らかに日本人消費者が軽視されていると以前から感じていました。

 余談ですが、本誌は20年以上前に米国本社に近いシカゴで「おそるおそる」食べたマクドナルドがおいしくてビックリした経験があります。その当時から日本の消費者向けには味の落ちる製品を提供していたことになり、以来日本では口にしたことがありません。

 そんな日本マクドナルドの店舗で異物混入だけではなく、明らかに軽視して放置したままだった事実が次々に明るみに出てきました。これはマクドナルドあるいは日本マクドナルドの日本人消費者に対する「基本的な考え方」を見事に表しており、決して急に出てきた現象ではありません。

 日本マクドナルドは1971年に藤田商店社長の藤田田(ふじた・でん)氏が、マクドナルドの日本におけるフランチャイズ権を取得して営業を始めました。

 藤田商店も売上高の1%の経営指導料(年間20億円)を得ており、上場時に60億円の違約金を受け取って関係を解消しています。日本マクドナルドは米国本社以外では世界唯一の上場会社で、当然に藤田田氏は巨額の株式公開益も得たのですが、同氏の死後はすべての持ち株が売却されています。

 その後の原田泳幸CEO時代も含めて、当時は日本人が経営していたのでよかったというつもりもありませんが、2013年8月に本社から派遣されたカナダ人のサラ・カサノバ氏がCEOに就任したことが明らかに「モラルの一層の低下」を招いたはずです。

 本社しかみていない外国人CEOに、(今までも同じだったのですが)日本人消費者を向いた経営などは絶対に不可能だからです。

 2014年7月に上海福喜問題が発覚した時もカサノバCEOは「憤りを感じる」と見当外れの記者会見を行い、完全に責任を転嫁してしまいました。これもカサノバCEOがたまたま口を滑らせたわけではなく、本社ではエリートのカサノバ氏の「本心」です。

 今年になってから相次ぐ異物混入に対する会見も「対応は適切だった」「製造過程での混入は考えられない」など、見事に責任転嫁を続けています。

 だいたいカサノバCEOは海外主張中とのことで会見にも出てきません。地球の裏側にいても丸1日あれば帰国できるので、明らかに問題を軽視しています。もともと日本人消費者などは「出世の踏み台」くらいにしか考えていないカサノバ氏は、たぶん今頃は米国本社で言い訳の行脚中でしょう。

 そして日本マクドナルドの幹部に対しては電話で(もちろん英語ですが)「私の経歴に傷がつくじゃないのっ」「絶対に責任を認めちゃ駄目よっ」「はやく何とかしなさいっ」などと叫んでいるのでしょう。

 外資系企業の女性エリートにはこのようなタイプが多いのです。

 くり返しですが日本マクドナルドが生まれ変わることはありません。厄介なことは米国本社が「どこか」で資本の引き上げを考える恐れがあることです。もうとっくにコストはゼロを大きく下回っているため、とりあえずはまだ340億円ほど(2014年9月末現在)残っている現金で自社株買いを行ってしまう可能性まであります。

 株主の利益は? 

 期待しない方がいいでしょうね。


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コメント
米国の有力消費者情報誌「コンシューマー・リポート」の最新調査で、米国の大手ハンバーガーチェーン全体の中でマクドナルドのハンバーガーが一番まずいという結果が示されたhttp://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304174304580008140580963532

20年前米国にいましたがミミズ肉と噂が立ったほど
当時もマックは食べものとはおもえませんでしたよ?
衛生面やら従業員スタッフ自体もとてつもなく酷いもんでした。
味からね〰
同じ食品関係の仕事をしているので、この件は、興味深いです。
企業事態、利益を出すための組織、道具なので、
利益を下げるようなトラブルは、ちゃんと対応しなければなりませんよね~
経営者としては、考え方が間違っているのでは?

また、味にしても、そうです。
私、モス派なんですが、
比べると味が違います。
モスの方が、美味いです。
使っている油から、違うかと‼
油の味、匂から違いますよ〰

機転のきかない経営は、ダメですね~
確かに不味い
なるほど、本国のマックは美味しいんですね(^^;;
私も20年ほど前、会社の近所にできたマックで恐る恐るハンバーガーを食べましたが、『不味い!こんなものをアメリカ人食ってるのか...やっぱ外人の味覚はちょっと違うのかな』と感じたものです。是非米国に行く機会があればマックで美味しいハンバーガーを食べてみます。
今はマックではごくたまにコーヒーを飲むくらいです。それでもセブンカフェがあればそっちに行きますが...
コメントをいただいた皆様へ

やや誤解を招く表現だったのですが、シカゴのマクドナルドは「日本に比べればおいしかった」という意味で、別にお勧めするほどのものではありませんでした。

ちなみにNYのマクドナルドは日本に負けないほど不味かったです。

20年以上も前の話なので最近の味をご存じの方がいらっしゃいましたらコメントしてください。


闇株新聞編集部
日本のマックが昔から不味い?
自分も約20年前にロスとラスベガスでマックバーガーを食べましたがそんなに不味かったかな?疑問なのはそんな不味い味で、何故外食企業で日本一に成れたんでしょうか?
ファストフードとしての一定基準を満たしていたから日本一に成れたんでは?今と違い70年、80年代はマックは立地、価格、味、雰囲気は悪く無かったと思う。今はコンビニ、牛丼、他のライバルが多くて競合が激しい中での自社の強みが不明確な所が問題!昔から日本のマックの味が悪いと言うのは言い掛かりでしょう!
自分はマックではチキンバーガーが好きですよ。最近のマック叩きは異常!メディア対応が悪い事はその通り。
最近の米国のマックの味は知りませんが、当地のスーパーで普通に入手できる100%牛パティは普通に赤身肉の味がします。一方の日本のマックのそれはサンダルに例えても良い位です。大昔の日本のマックはもっとおいしかった様に思いますが。
原田時代に進めたFC化のツケもあるのでは
5年ほど前、米国の田舎町で働いている知人のところへ遊びに行ったとき、本人が言ってましたが、米国人の間でもマックはまずいという評価が定着していて、そこそこの所得水準の人は食べないのだとか。
私は52歳ですが、日本のマックは食べた後3時間後くらいにものすごく胃もたれして気持ち悪くなるので、もう20年くらいほとんど口にしていません。内臓はかなり強いほうなのですが、油の問題のような気がします。モスではそんなこと起きないので。
味の問題と異物混入は別問題で、異物混入は現場が荒れてる証拠なんじゃないでしょうか。原田時代にものすごい勢いでFC化を進めましたよね。それに原田さんという人はただのコストカッターであって、トップラインを引き上げる人じゃないでしょう。本体の利益率を上げるという不純な動機でFC化を進めたんですから、現場が荒れて当然だと思います。
素晴らしい記事ですねm(_ _)m
頭が下がります。マクドナルドに限った事ではないのでしょうが‥外国人CEOの方々の企業の盛衰は‥綺麗事になるとは思いますが、もう少し義をわきまえた方がいいと思いますね‥
おいしいハンバーガーの怖い話
おいしいハンバーガーのこわい話http://amzn.to/1w6R8oR
5年前に、この本を読んでから日本のマックでハンバーガーを食べることはほとんどなくなりました。 曰く
「このきらびやかな食べ物はどこからきているんだろ」
アメリカで仕方なく食べても、マックとウエンディーズ、カールズJrとどれもミミズみたいでおいしくなかったです。
でもこの本に載っていた、比較的フェアなお店 In&Outは唯一おいしかったです。(西海岸中心)
http://www.in-n-out.com/
バーガーに入れるタマネギも生とローストと選べるし、
肉もパティがジューシーでウマい。
ポテトも柔らかくホクホクと自然な味がするんです。
自分がいたアナハイム付近の店は満員で、ドライブスルーは行列ができてました。
米国の健康志向の火付け映画
スーパーサイズ・ミーという、マクドナルドだけを食べ続けたらどうなるかという10年前のドキュメンタリー映画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=RhtdswVwpDk

以前の日本マクドナルドの繁栄は、天才藤田田さんが経営していたからだと思います。

藤田田さんは、社員を家族として大事にしていた。

しかし、今は…
失笑
あいかわらず。想像ばかりですねぇ。(失笑)。日本マクドナルドは昔から伝統的に体育会系なので、カサノバがどうたらこうたら言う前に、基本的にクレームは現場が対応するものになってますよ。その筋の人からのクレームで、現場が金銭支払ったために、その店舗が永続的に払ってる伝説もありますし。(笑)中国地方の一等地に自社物件で出店したときに、地元のその筋から開店日に占拠されて警察が出動したのは有名な逸話。それに、米国の商品に対し味が落ちるもの提供というのも笑わせる。何を食べたか知らないがもともとはジャンクフードでしょ。(笑)利益を得るためには同じレシピの原材料を使うのが当たり前。筆者の味覚がおかしい。そもそも日本で米国の牛脂を使ってるファストフードはマクドナルドくらいのもの。今やたいてい植物油ですよ。(まぁそれも良いとは言えないが)それくらい調べてよ。「モラルの低下」は、原田が直営社員のFCへの大量移籍や大量離職を断行して、人件費を削減したことにより、運営管理がFCまかせになり資本金が少ないFCでは利益を圧迫する人件費に対し後ろ向きの投資になった結果。イデオロギーの思い込みでしか現実を見れないB級グルメってこの程度の感想しかないのはしょうがないですけど。「日本マクドナルド問題の本質」とは恐れ入る。自分を上に見せたいんだろうが、あさましいもんです。
まずマクドナルドは、各国で味が違うと思いますが、、(似ているとは思います)

どの国もロスをどのくらい無くすかしか考えていないので、だんだんと不自然に不味くなったのだと思います。

味ではなく株式市場でも、闇株さんの言うとおり賞味期限が切れてきていると思うので、不味くなりそうですね。

人は物事を想像したり考察したりしながら、成功経験や失敗経験を積み重ねていくのだと思いますが。

「モラルの低下」の箇所は、共感できるのにもったいない。

ひとこと言いたくなる文章でした。
ワタミ、すき家、マックやユニクロなどを初めとする「デフレ勝ち組」企業の淘汰をもくろんでるのはマスコミ利用した安倍政権説。
マック3月売上高、29%減、回復のめどたたず
 日本マクドナルドホールディングスが8日発表した日本マクドナルドの3月の既存店売上高は、前年同月比29.3%減と、14カ月連続で前年実績を下回った。全店売上高も29.5%減。

回復はもうきついんじゃないですかね。
全世界のマクドナルドハウスがモスハウスになったらモス応援するよ。
貧乏人のエサよりCSR。悪いけど。
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