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三菱UFJモルガン・スタンレー証券の巨額損失の裏側  その1

2011年04月25日

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の巨額損失の裏側  その1

 4月21日に三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、金融商品の自己売買による約1000億円の損失を出し2011年3月期の決算が1450億円もの赤字になると発表しました。

 金融商品の損失については、為替・金利などを組みこんだ複雑な商品で、旧三菱UFJ証券時代からの自己ポジションが今年になって損失が膨らんだ、と説明されています。

 しかし、金融庁の厳しい自己資本規制に縛られている日本の証券会社が、長期にわたって巨額のポジションを維持できるとは考えられず、また基本的にリティルを手がける証券会社なので、そんな「複雑な」ポジションを持つ理由もありません。不正な簿外のポシションだったとか、あまり表に出したくない事情があるのでしょう。

 さらに、この損失を発表した翌22日に、親会社の三菱UFJフィナンシャルグループが、米国モルガン・スタンレー証券の議決権の22.4%を握り連結対象にすると発表しました。

 2008年10月に、金融危機に苦しむ米国モルガン・スタンレー証券に対し、三菱UFJフィナンシャルグループが90億ドル(当時の為替で約1兆円)もの優先株を引き受けていたのですが、そのうちの転換型優先株式78億ドルを普通株に転換したのです。

 この転換型優先株式は利率が10%で、転換価格が25.25ドルで、直近のモルガン・スタンレーの株価は26.5ドル程度です。
 三菱UFJフィナンシャルグループは、この転換で何故か理論値より2割ほど多い株を受け取るようで、値上がり益とあわせて2000億円ほどの利益が今期上がるようです。

 また、例の損失の出た金融商品をモルガン・スタンレーに引き取ってもらったため、モルガン・スタンレーの金利負担(年10%なので、7億8000万ドル)を軽減し、自己資本比率を引き上げるためとのコメントも出ているようです。

 まあ、金利負担を軽減したいモルガン・スタンレーと、利益の欲しい三菱UFJグループの思惑が一致したのでしょう。三菱UFJグループは、今後もモルガン・スタンレーの最終利益の20%が計上できることになります。

 ただ、銀行にこれから導入される新しい自己資本規制(バーゼルⅢ)では、銀行がほかの銀行に出資した場合、その分は自己資本から控除されるようになるはずなのですが(モルガン・スタンレーは200年9月に銀行持ち株会社になっています)、三菱UFJサイドはあまり気にしていないようです。

 ここで、今回の巨額損失について考えるに当たり、三菱UFJフィナンシャルグループの今までの国内と海外での証券戦略について振り返ってみる必要があります。はっきり言って未熟なのです。

 今回、巨額損失を出した三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、2008年10月に三菱UFJフィナンシャルグループが米国モルガン・スタンレーの優先株を引き受けた後に、日本における両社の証券部門を統合する事を合意しており、それに沿って発足しました。

 2010年5月に三菱UFJ証券とモルガン・スタンレーの日本法人の投資銀行部門のみを統合させて発足したのが、今回巨額損失を出した三菱UFJモルガン・スタンレー証券で、出資比率は三菱UFJが60%、モルガン・スタンレーが40%でした。従って米国モルガン・スタンレーも今回の巨額損失の40%を計上しなければならず、減益になっています。

 同時に、モルガン・スタンレーの投資銀銀行部門を除く大半の部門(セールス&トレーディングや資本市場部)に三菱UFJのこれらの部門の精鋭(?)を加えて発足したのがモルガン・スタンレーMUFG証券で、議決権の51%をモルガン・スタンレーが持つのですが、実際の出資の60%は三菱UFJです。

 これだけ書いても、何でこういう分け方をしたのかなあ? と思います。
 そもそもリティル型の三菱UFJ証券はそのままにしておいて、ホールセールだけをモルガン・モルガンスタンレーと合弁にすればよかったのです。社員の引き抜きなど気にしないで、どんどん精鋭(いればですが)を合弁会社に送り込み、出資分の利益を連結で取り込むだけでよかったのです。

 今回、巨額損失を出した三菱UFJモルガン・スタンレー証券の母体の三菱UFJ証券の歴史をちょっとだけ振り返っておきましょう。

 まず、野村証券の系列(子会社ではありません)だった国際証券は、野村証券からの人材も多く高収益で、一時は野村証券より株価が高かったのです。1999年ころに日興証券がグループを離脱した東京三菱銀行が傘下に入れ、系列の東京三菱証券や一成証券等と合併させ2002年10月に三菱証券として発足しました。

 東京三菱銀行は2005年10月にUFJ銀行と合併したので、三菱証券もUFJつばさ証券(ユニバーサル証券・太平洋証券・第一証券・東和証券が合併)を合併し、三菱UFJ証券となったのです。

 つまり三菱UFJ証券は数多くの中堅以下の証券会社の寄せ集めに、主に三菱銀行からの出向社員が大量に混じって出来た証券会社で、とても戦略的な証券会社を作る方法とは言えませんでした。さらにモルガン・スタンレーとのシナジー効果も出るはずが無かったのです。

 明日は、三菱UFJフィナンシャルグループと米国モルガン・スタンレーの交渉経緯について書きます。

平成23年4月25日

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コメント
アメリカ投資銀行
アメリカ投資銀行の昔からの顧客は詐欺証券化商品買わされて壊滅してる。
だから、モルガンスタンレーとしては新しいカモを三菱から紹介してもらいたかった。
三菱としてカモは紹介できない。仕方なくモルガンスタンレーは自己売買で利益を上げようとしたら大震災で大損してしまった。
へへへ
とうとうけつに火がついたな。国債が下がるから危機管理とは笑わせる。ニコスもモビックもモルガン合併も駄目。もう打つ手なしだな。とっくに自滅してんのなんて見え見えなのに。銀行員ってとことん嘘がつきたいらしい。今年しのげても来年はないね。おめでとう。
モルガン・スタンレーMUFG証券の営業が、
名古屋の学校法人からFINMACに30億円の
返還申立てを受けているらしい。

その営業は友達の同僚らしいが、すっかり
生気を失ってるらしい。

しかし、学校法人ごときゴミ顧客にクレームを
付けられるなんて、よほどの間抜けだし、
MSもよくそんな馬鹿を雇ってるよな。

この話、GS内部では今年の夏から話題になって
いる。GSもこの学校法人の面の皮を剥がした
から、実は訴訟を恐れてドキドキしていたわけ。
顧問弁護士からは、この名古屋の学校精進の動向に注意しておくよう指示されているが、いよいよ動き出したね。MSはGSのようなプレーンバニラとは違い、TRSでelephantを獲たので、厳しい展開になるだろう。うちは絶対に負けない自信はあるけどね。
パートノイの本、そのままだよね。

Deutscheにいた人間から、その学校法人は
229億円の『南山学園』だと聞いたよ。

MSもやるな!
南山学園のメーンバンクは、東京三菱UFJ銀行だろう。デリバティブの解約資金もどうせここかあ借りたんだろう。
もし、そうなら、おもしろい構図だよな。
MUFGは、モルガンスタンレーにデリバティブ
で稼がせ、さらにその解約のために、資金を
融資し、金利を取る。
完璧なビジネスモデルだけど、さすがMUFG
だね。やはりMUFGにとって、学校法人は
ゴミ顧客なのか。金融庁的には問題ないのか?
このモルガンスタンレーの話で思い出したが、
以前、GSで横手の部下だった奴から聞いた話だ。

リーマンショック後の2008年末に、GSが229億円の学校法人とプレーンバニラの為替スワップを
契約していたそうだ。
当然、円高が進行すると、評価損が膨らみ、
信用枠を超えると、マージン・コールが機械的に
かかるよね。
それをこの田舎学校法人は、証拠金の積み増し
をGS側が無理難題を要求しているかの如く、
非常に不愉快極まりない態度を取ったそうだ。
信用取引において、追加証拠金を一定期日までに
上積みしなければならないことは常識なのに、
それさえも、この学校法人の運用担当責任者や
顧問弁護士は理解していなかったそうだ。
横手もバカ顧客のあまりの知識のなさに、
ぶち切れそうになったらしい。

こんな金融知識もないバカ投資家は投資銀行の
餌食にならなくても、その辺の詐欺師に
引っかかるだろうよ。
でも、モルガンスタンレーも、なんで
こんなバカと取引したのか不思議だ。
バカほど後で難くせをつけてくるからな。
結論としては、どっちもどっちで馬鹿さ加減は
同レベルだったということかな。

モルガンスタンレーとバカ顧客の金融ADRに
ついて情報をもっている方、この掲示板で
情報提供を求む!

南山学園との和解交渉はアメリカ本社も了承済み。
和解金額について、本社からは特に条件は付与されず。
モルガンスタンレーMUFG証券の代理人は、
フレッシュフィールズらしい。

この法律事務所は、モルガンスタンレーの御用聞き弁護士の集まりだからね。そうそう、阿呆な江澤の食い散らかしたエドウィンでも、この法律事務所の岡田和樹弁護士が主任代理人になってるな。
TPPを推進し、外資系証券の強欲をサポートする
法律事務所。それがフレッシュフィールズ。

おそらく、南山学園との交渉でも、岡田和樹弁護士が中心になっているものと想像される。

モルガンスタンレーとフレッシュフィールズブルックハウスデリンガー、面白い組み合わせだね。

和解内容がわかれば、報告するよ

モルガンスタンレーに対する南山学園の
金融ADRに関する資料が一部メディアに
流出しているようだ。
内容から判断して「申立書」を英文に
翻訳したもの。
作成者が南山学園なのか、モルスタなのか、
フレッシュフィールズブルックハウス
デリンガーなのか、不明。
この流出資料をみるかぎり、モルスタは
かなり興味深い金融商品を南山学園に
販売しており、さらにS&Pも絡むという
小説さながらの展開になっているらしい。
米国のモルスタ関連訴訟にも少なからず
影響を与えるだろう。
この資料はすでにSECにわたっている
可能性もあり。
モルスタ、動揺!SECが内部告発者プログラムで調査中?
モルスタの内部監査セクション内の告発者が、
SECに内部資料などを提出したという噂が流れている。
巨額の報奨金をうることが目的か?
資料が英訳された理由はそういうことだったのか。
SECからの制裁金が1億ドルならば、
1千万ドル~3千万ドルの報奨金がもらえるのだから、
かねに目がくらむよな。
ドット・フランク法、恐るべし!
教えて下さい
モルスタの内部監査セクションというのは、
東京ですか、それともHong Kongですか?
お久しぶりです
樋口さん お元気?
SECへの情報提供は、香港のリーガル部門と
東京のストラクチャード・ファイナンス部門から
各1名が参加していますよ。
翻訳は東京が実施。SECのNYに接触。
本社に報告しておいた方がいいでしょう。
夙川学院訴訟
モルスタの樋口成信さん、久木野武さん、大変だね。
訴状を見たけれど、あなた方は本当にいい加減な
説明しかしていないね。これで終わらないからね。
既に和解していた・・・
昨年度にモルガンスタンレーと南山学園が和解していた!
モルスタ側の和解関係支出は3億円前後。
フレッシュフィールズブルックハウスデリンガーの
岡田弁護士、笑いが止まらないよね!
30億円を3億円にまで値切る交渉力は凄腕!
モルスタ、詐欺的販売!
学校法人はカモとして最高と樋口氏が
のたまっていた。
事業法人の半分の接待コストで食い
ついてくるからと。無知な学校法人では
名古屋の南山学園がイージートレード
だったが、そのあとは最悪と。
ADRで助かったとのたまっていた。
デリバティブの専門教授が取引を決め
たのに、損したらクレームをつける
のはヤクザ以下!
夙川学院も南山学園と同じ輩!
訴訟の山をかかえるモルスタ
樋口さんも訴訟をかかえて大変だね。
まあ、首にならない程度にがんばってね。
サガン鳥栖 万歳!
夙川学院から巻き上げた金で、サッカークラブの応援!
間抜けな投資家から金を巻き上げて、サガン鳥栖に
つぎ込んで!
間抜けな夙川学院
モルスタの久木野氏から聞いたが、夙川の財務担当は
金融商品の理解度がゼロで、小学生を相手にしている
のかと思った、と。
為替スワップも理解できないホントのバカを相手に
するのは辛いよな。
まあ、フレッシュフィールドの岡田和ちゃんに、
相手方弁護士を丸め込んでもらえば、首に
ならずにすむんじゃない?樋口氏も久木野氏も。
毎回傍聴が楽しみです
夙川学院訴訟、裁判所での傍聴を楽しみしてますよ。
でも、こんな理解能力の低い学校法人にデリバティブは
無理でしょ? MS代理人の岡田弁護士も喫茶店
で言ってたけどね。。。 
MSの樋口さんもやり過ぎだわ!
いよいよ潰れそう!夙川学院
夙川学院がいよいよ危ない状況になってきたね。
モルガンスタンレーが最後の息の根を止める役に
なっちゃったね! 裁判もますます面白くなる!
神戸夙川学院大学 募集停止
モルガンスタンレーさん、募集停止に
追い込んだね。やり過ぎだよ。久木野君
とうとうMSの樋口もやっちゃったね!
訴訟がこれで面白くなるぞ!
大学が募集停止に追い込まれたことは、
裁判官の心証にどう影響するかな? 興味津々

モルスタも販売先を考えないとね!
職員は見た!
夙川学院へのモルガンスタンレー証券の
過剰接待ですが、
樋口さん、久木野さんのお二人が理事に
頻繁にアプローチをかけていました。
理事たちはモルガンスタンレーの提案に
従っていれば間違いがないと思って
いました。
モルガンスタンレーの樋口さん、久木野さんは、自分たちは学校法人の資産運用を
得意にしていますと、自慢していました。
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