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実況! サハダイヤモンド株主総会  その2

2015年06月11日

実況! サハダイヤモンド株主総会  その2


 6月1日から適用されている企業統治指針(コーポレートガバナンス・コード)とは、株主としての利益を守るために経営陣をコントロールするところがポイントと思われます。

 そういう時期に、まさにこの企業統治指針を完全に踏みにじるようなサハダイヤモンド(JASDAQ上場・コード9898)の株主総会が開催されようとしています。だいたい株主の利益といっても、株主にとってそれを守るためのほとんど唯一のチャンスが株主総会であるため、その株主総会の運営に問題があればまさに企業統治指針が無視されていることになります。

 サハダイヤモンドはJASDAQ上場企業ですが、それで企業統治指針が不必要というわけでもないと思いますので、実況!を続けることにします。

 ただサハダイヤモンドは開示すべき重要事実を開示していないため(要するに都合の悪い事実をもみ消しているので)、内容によってはその情報自体がインサイダー情報になってしまいます。したがって大変に不本意ですが、本日の記事に書けない「興味ある事実」もたくさんあります。

  さて6月6日(土曜日)に、サハダイヤモンドの株主に第50回定時株主総会招集通知が発送されました。6月4日付け「同題記事 その1」に書いたように、サハダイヤモンドは独自の取締役候補者を推薦する株主提案を、大変に高額な報酬で雇った某弁護士事務所のアドバイスに従って無効にするために(株主総会開催日の8週間以前に提出されていなければなりません)総会開催日を数日間前倒して6月21日(日曜日!)としてしまいました。

 株主提案が提出されたこと自体は任意開示なので、それを開示せずに無視したことや、株主総会開催日の決定は取締役会の専権事項なので、監査役も出席した取締役会で議論して正式に(あくまでも正式にですが!)決議していたのであれば、それぞれ問題ではないかもしれません。

 しかし今回の株主総会では、サハダイヤモンドの株主は株主としての利益を守るために「会社提案と株主提案のどちらが好ましいか?」あるいは「どちらが好ましくないか?」を選択する権利が与えられていたのに、それを一方的にサハダイヤモンドの現経営陣に奪われてしまったことになります。

 サハダイヤモンドは2011年に欧陸之星鑽石(上海)ら中国人グループの支配下にはいったのですが、彼らは持ち株の大半をとっくに売却しており直近では4.45%しか保有していません。それでもいまだに取締役会を支配して経営権を掌握し続けています。

 さらに連結子会社であるサハダイヤモンド(ロシア)からのダイヤモンドは、すべて欧陸之星鑽石(上海)が仕入れ・販売をしています。もちろん欧陸之星鑽石はサハダイヤモンドとは別の会社で、そこで仕入れ価格や支払い条件などが恣意的に設定されサハダイヤモンドの利益が(株主の利益が)損なわれている可能性もあります。

 だいたいダイヤモンド原石を直接ロシアから仕入れているにもかかわらず、サハダイヤモンドの2015年3月期通年の営業利益が1億2600万円も赤字ということは、上場費用などの本社経費を除いてもダイヤモンドでは全く利益が出ていないことになります。ダイヤモンドのような国際商品(価格が国際的にほとんど同じ)の取引では考えにくいことです。

 つまりサハダイヤモンドの現状とは、こういった株主としての利益が最も危険に晒されている会社となります。だから欧陸之星鑽石(上海)ら中国人グループは必死になって株主提案を無視したのです。

 6月6日に発送された招集通知には、通常同封されている議決権行使書ではなく出席票 と委任状が同封されているとか、議案(取締役選任)は特定の候補者だけ反対することができなくなっているなど、総会当日に議場で新たな株主提案が動議されることを想定して「抑え込むための工夫」が凝らされています。

 しかし最大の問題は(ほとんど絶句してしまった問題は)、この委任状の送付先が「株式会社サハダイヤモンド 管理部」になっていることです。

 普通は株式事務を取り扱う信託銀行に直送することになっています。会社を送付先にしても法律的には問題がありませんが「どんな不正が行われてもチェックできない」ことになります。

 普通は、こういう疑念を避けるためにも信託銀行に直送とするものですが、それだけ「なりふり構わぬ」手段に訴えてでも経営権を守らなければならないのでしょう。

 まだまだ続きを書くことになりそうです。

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コメント
もみ消している株主提案は闇株さんが出元なのでしょうか?
まぁお答えいただけるはずもありませんが(笑)
しがない保険屋さんへ

うーん。やっぱりノーコメントですね。
でもこういうケースでは無視された株主側や、他のケースでも不利益を蒙った株主側には情報を発信する場がありません。

東証情報開示システムは会社側だけが利用でき、仮にその会社が恣意的な情報操作をしていたとしても、それを咎める場がありません。どこかに掲示しても「怪しいアングラ情報」で一括りにされてしまいます。

まあそういう意味でも本誌は少しでも公正な情報を提供できればよいと考えてはいます。

続編もお楽しみに。

闇株新聞編集部
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