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黒田発言・円高・国債利回り上昇・株高をどう考える?

2015年06月12日

黒田発言・円高・国債利回り上昇・株高をどう考える?


 昨日(6月10日)の午後1時過ぎ、黒田日銀総裁が衆議院財務金融委員会(自民党・古川禎久委員長)で「実効実質為替レートでかなり円安になっており、ここからさらに円安に振れるということは普通に考えればありそうにない」と発言したことを受け、円は1ドル=124円台半ばから122円台半ばまで短時間に約2円の「円高」となりました。

 実効実質為替レートとわざわざ断っていますが、円の水準を実効実質為替レートに換算してここから円安にならないという意味で、単純にここから円安にはならないということです。

 黒田総裁のこの発言の背景には、ここのところヘッジファンドなどの海外勢の強引な円売りで5月中旬の120円前後から6月5日には1ドル=125.86円と12年半ぶりの円安になったため「あまり海外勢に舐められないようにちょっと懲らしめてやれ」と考えたのであれば「たまにはやるじゃないか!」となりますが、残念ながらそうではなさそうです。

 黒田総裁は先週末にドイツで開催されたG7(7か国財務相・中央銀行総裁会議、昨年からロシアが呼ばれなくなりG8からG7に戻ってしまいました)に出席しており、同じく出席していた麻生財務大臣が直後に「為替は荒い値動きだ」と唐突に発言しています。

 これだけで判断することは早すぎるかもしれませんが、そこで米国から、2年以上続く日銀の(とにかくどんどん)量的緩和と(同じくどんどん)円安推進に、微妙にクギを刺された可能性があると考えます。

 米国からみればFRBの利上げは既成事実化しつつあり(注)、それに一層のドル高まで加わるとさすがに米国経済の足を引っ張るため、少し円安をけん制しておこうと考えたとしても不思議ではありません。足元で長期金利が上昇していることも「新たなドル高要因」となります。

(注)本誌はいまでもFRBの利上げは「時期を含めて全く未定」で、利上げ予想を市場に広めて(あまり心配はないと思いますが)景気やインフレが過熱する懸念を抑えていると考えます。仮に利上げがあったとしても1回程度(0.25%程度)の予防的利上げで、4~5%のFF金利などは考えられません。米国の潜在成長率も実質で2%台半ばまで落ちているはずだからです。

 対ドルでみれば、ユーロやブラジル・レアルなどの下落幅がはるかに大きいのですが、ギリシャ問題を抱えるユーロや経済そのものが不調のブラジル・レアルの上昇を要求することは、あまり得策ではないかもしれません。

 そこでとりあえず(最も言うことを聞く)日本の円安をけん制したと考えます。

 だとすると2年以上続く日銀の(とにかくどんどん)量的緩和と(同じくどんどん)円安推進に対して、初めて海外から(米国から)注文がついたことになります。

 昨日(6月10日)のNY株式は、ギリシャ情勢の進展が期待されたことから236ドル高の18000ドルとなり、本日(6月11日)の日経平均も336円高の20382円と、ここ2日間の下落幅(411円)をかなり取り戻しました。

 ただ昨日の米国市場では、10年国債利回りが2.47%と、昨年9月以来の水準まで上昇しています。本年1月には1.64%まで下落していました。

 これを受けて本日は日本の10年国債利回りが0.53%と、これも昨年9月以来の水準まで上昇しています。これも本年1月には0.20%まで下落していました。

 本日(6月11日)の日経平均は、ギリシャ情勢好転による海外株高の影響も大きかったのですが、とりあえず円高(午後5時現在で1ドル=123.60円)と長期金利上昇のなかで大幅上昇となりました。

 ここのところ長期金利(長期国債利回り)が世界的に上昇していますが、その背景と経済や株式市場への影響については、来週月曜日(6月15日)配信の有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」で徹底的に解説するつもりです。

 その中で2年以上続く、日銀の量的緩和=円安と、円安=株高の2つの公式が変化する可能性と、変化した場合の(主に日本の)株式市場について考えます。

 大げさではなくアベノミクス開始以来、初めての「大きな相場環境の見直し」が必要かもしれません。ただ必ずしも弱気になる必要もないと考えています。

 よろしかったらお申込みいただき読んでみてください。お申込みいただければ今月配信分(すでに同じテーマで2週書いています)も併せてお送りいたします。

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こんにちは('-'*)
ウォールストリートジャーナルによると、今回の債権市場の利回りの上昇は、ECBの金融緩和であるとのことですが、、、、、、
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