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下がり始めた米国長期金利は要注意のシグナル

2011年05月13日

下がり始めた米国長期金利は要注意のシグナル

 米国長期金利が下がり始めています。

 米国10年国債の利回りは、5月11日に3.16%まで低下しています。

 2009年3月から2010年3月までの約1年間、FRBは住宅ローン担保証券や政府機関債を1兆7500億ドルも買い入れました。もちろんリーマンショック後の金融機関の経営危機や、米国経済の落ち込みを防ぐためで、前例のない資金供給を行ったのです。第一次量的緩和(QE1)と言われています。

 FRBが直接買い入れたのは国債ではなかったのですが、当然これだけの債券が吸収されたわけですから、債券市場の需給が大幅に改善され、国債金利も低下する筈でした。

 ところが2008年の年末に2.1%まで低下していた10年国債利回りは第一次量的緩和の間上昇を続け、2010年3月には4%に乗せてしまいました。
 需給関係とは、全く逆の動きをしたのです。

 皮肉なことに、第一次量的緩和が終わったころから、ちょうどギリシャ危機等もあったのですが、国債金利が下落し始め、2010年10月には2.4%まで低下していました。

 2010年11月から、今度はFRBによる6000億ドルの国債買い入れが始まりました。それまでに保有している住宅ローン担保証券の償還分も国債で再投資するため、合計9000億ドル程度の国債を2011年6月までに買い入れることなりました。第二次量的緩和(QE2)と言われています。

 ところが、今回も第二次量的緩和の間10年国債利回りは上昇を続け、2011年2月には3.6%台まで上昇しました。

 そして、さらに皮肉なことに、2011年4月末にバーナンキFRB議長が、予定通りに第二次量的緩和を2011年6月に終了すると言ったとたん、国債金利が低下し始め、直近では3.1%台まで低下しているのです。

 つまり、ERBが市場から国債などの債券を大量に買い付けている間は、国債金利が上昇し、買い付けを止めると国債金利が低下しているのです。

 後講釈を付けますと、FRBが市場から国債等を買い付けて資金を供給している間は、米国株が上がり、景気が良くなるので、米国国債金利はそれを先取りして上昇するのです。特にFRBが資金を供給すると、世界中に資金が行き渡るため景気回復効果が増幅されるのです。

 逆に、FRBが資金供給をやめるとその逆のことが起き、米国国債金利はそれを先取りして下落するのだと思います。

 つまり今回の米国国債金利の低下は、米国株式や米国経済、ひいては世界の株式や世界経済が再び低迷する事を暗示しているのかもしれません。

 実は日本株は、この米国10年国債金利に一番きれいに、ほとんどタイムラグなしに連動しているのです。
 1月31日付け「日本株はどうなる」に詳しく書いてありますので読んでみてください。

 米国国債金利が目先のピークである3.6%台を付けた本年2月に、日本株も10891円の高値を付けています(2月17日)。

 米国国債金利がその前にピークの4%を付けた2010年3月も、日経平均は11408円の高値を付けています(4月5日)。

 逆に、米国国債金利が直近のボトムの2.4%を付けた2010年10月ころには、日経平均は9000円前後と低迷しているのです。

 そして現在も、東日本大震災という悪材料があったからなのですが、やっぱり米国国債金利の低下に合わせて日本株も下落しているのです。

 米国国債金利の動きに注目してみましょう。

平成23年5月13日

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