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マイナス成長・低金利・海外商品高・円高への処方箋

2011年05月24日

マイナス成長・低金利・海外商品高・円高への処方箋

 本日は久しぶりですが、日本経済について考えてみたいと思います。

 先日は発表された今年1~3月の日本のGDPは、実質で前期比マイナス0.9%、年率でマイナス3.7%と二期連続のマイナス成長となりました。

 より実感に近い名目で見ると、前期比マイナス1.3%、年率でマイナス5.2%ともっと深刻な状況になっています。

 もちろん3月11日の東日本大震災の影響とされているのですが、地震後の20日間しかカウントされていないため予想以上の落ち込みと言え、4月以降も大きく落ち込むことが予想されます。

 何故か、悲観的な報道がありません。原発の報道と一緒で遠慮しているのでしょう。

 一方、10年国債の利回りは、これだけ財政支出が急増するはずのなかで1.1%台前半とかなり低い水準で推移しています。

 これは5月19日付け「金融抑制の弊害」で、主に米国の問題として取り上げましたが、典型的に金融抑制の弊害が出ているのは日本なのです。その弊害とは国内の投資リターンが国債金利に合わせて低く抑えられ、低成長が続くことです。

 原油をはじめ資源や、食料が高騰しています。
 日本は、こういった資源のほとんどを輸入しているため、価格高騰のメリットは全くなく、かろうじて円高のために国内物価への影響がそれほど出ていないだけです。

 それでも平成23年3月の全国消費者物価は、総合で前月比プラス0.3%、前年同月比変わらず、生鮮食料を除くと前月比プラス0.5%、前年同月比マイナス0.1%と、上昇の気配が見えてきています。

 活発な経済活動と消費活動で、物価が少しずつ上昇するのは好ましいことなのですが、現在の日本は海外からの資源価格の上昇によるものなので、単に富が移転するだけなのです。

 そして、その円高ですが、正確に言うと対ドルでは円高で、従って対中国元でも円高と言うことになります。一方、資源国通貨やアジア通貨に対しては円安気味になっています。ただ、長期的に円高が続くと思っている人は、日本にも海外にも少ないと思われ、いずれ円安になるだろうと考えられています。

 つまり日本は現在、マイナス成長、金利低下、輸入に頼る資源の値上がり、目先しばらくの円高、といった組み合わせなのです。

 この日本の現状に対する処方箋は、

1) 円高のうちに、資源を含む海外の優良資産を保有する
2) 株式市場を活性化し、株式市場を使って経済を活性化する

の2点です。

 海外に資金が流出すると、国内経済が空洞化するため、株式市場を通じてリスクマネーが流れ込み、結果、高い投資収益を投資家にもたらし、新興市場を含む企業の事業拡大を通じて景気を浮揚させることです。

 最近、一部の日本企業による海外企業のM&Aが増えてきているのは、まさにこの流れに沿っているといえます。海外で事業を拡大するので、国内の空洞化にもなりません。

 ただ、これらの企業は豊富な手元流動性や、高い格付けを利用した低利の社債発行などで対応しており、おいそれと新興企業や中小企業に真似ができるわけではありません。

 そこで株式市場での資金調達や、株式市場での株式公開による資金調達が、もっとやりやすくなるように東京証券取引所などを含む当局が対応しなければならないのです。

 現状は、株式市場での資金調達や、株式公開による資金調達は、当局により厳しく監視されており、まったく機能的にできません。従って株式市場に流れ込む国内資金も細る一方なのです。

 日本経済は、株式市場は機能不全に陥り、銀行により収縮する一方の貸付市場のみに頼っているため、経済が拡大する要素はひとつもないのです。

平成23年5月24日

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