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ECBの利下げ FRBの利上げ

2015年12月04日

ECBの利下げ FRBの利上げ


 ECBは本日(12月3日)の理事会で、基準政策金利とECBからの貸出に適用される上限金利をそれぞれ0.05%、0.30%で据え置き、ECBへの預金金利に適用される下限金利だけマイナス0.20%からマイナス0.30%に引き下げました。

 一般的に基準政策金利は上限金利と下限金利の中間値なので、これだと基準政策金利が0.0%になるような気がしますが、今回引き下げられた金利は預金準備制度とは別に銀行が余った資金をECBに預ける時の預金ファシリティ金利なので(つまり資金をECBに預けると年率0.30%の利息を「支払う」ことになります)、基準政策金利は0.05%のままで据え置きとなっているようです。

 技術的な話なので、あまり気にする必要はありません。

 またECB理事会後の日本時間午後10時半から行われたドラギ総裁の記者会見では、まず「ECBは必要ならすべての措置を駆使できる」と前置きして、2016年9月までとなっているECBの資産買入れ(量的緩和)を2017年3月まで延長することや、買入れ資産を地方債にまで拡大させると発表しましたが、市場最大の注目点だった月間600億ユーロ(7兆9000億円)の買入れ額の増額は見送りました。

 また2016年、2017年のインフレ率が上向く、さらにユーロ圏の経済は緩やかに回復しているとも述べ、2016年以降もどんどん金融緩和・量的緩和が強化されるとの予想を牽制しました。  

 また本日の理事会は全会一致ではなかったことや、ECBは地政学的リスクを警戒するとも付け加えました。

 つまりここまでの印象では(記者会見はまだ続いているようですが)市場の予想より「かなり」控えめな金融緩和・量的緩和となり、ユーロは一時1ユーロ=1.089ドル、1ユーロ=133.80円まで反発しました。

 これだけであまり確定的なことは言えませんが、FRBが12月15~16日のFOMCで利上げを行うことが確定的となったため、ECBとFRBの金融政策が極端に「乖離してしまう」事態を避けたようです。ドラギ総裁が追加金融緩和・量的緩和を強く示唆した前回のECB理事会時点では、ここまでFRBの利上げが確定的でなかったため、今回は控えめに抑えて「打つ手」を来年に残したようです。

 しかしFRBもリーマンショック直前に9000億ドルしかなかったバランスシート総額を4.5兆ドルまで膨らませたままで、当分の間はFRB保有資産を売却しないだけでなく償還分の再投資も止めないようであり、少しくらい利上げしても米国の金融が緩和状態であることは間違いありません。

 しかしこれでECBとFRBの金融政策が反対方向となり、ECBだけが最低あと1年3か月も量的緩和を継続させることになりました。

 これはリーマンショック以降7年目で「初めて」の事態となります。ここからの2大国際通貨であるドルとユーロの関係が大変に注目されます。単なるユーロとドルの為替水準だけでなく、世界的な資金移動(もちろんとくにユーロからドルへの資金移動)、さらに世界におけるドルの調達(借入れ)事情の変化など、すべて慎重に検証しなければなりません。

 なにしろリーマンショック以降7年目で「初めて」の事態であるだけでなく、ドルやユーロに限らず世界中の金融はリーマンショック時から「想像もつかないほど」緩和されているからです。

 つまりここから世界の金融市場に起こる出来事は誰にも想像がつかないはずですが、その想像もつかない出来事を12月14日に配信する有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」で徹底的に予想しようと思います。


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