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何とも余計な日銀の「補完」緩和策(臨時版)

2015年12月19日

何とも余計な日銀の「補完」緩和策(臨時版)


 本日(12月18日)まで開催されていた日銀政策決定会合は、基本的には何もない(何もできない)と考えていましたが、「大きな異変」があれば臨時版を出すと予告していました。

 結果は本誌も想像できなかったほど「全く余計で、やらない方が良かった補完緩和策」が発表され、株式市場などが大混乱になってしまいました。「大きな異変」だったことは違いがないので臨時版を出すことにします。

 本日の決定とは、日銀が国債保有残高(短期国債を除く)を年間80兆円増加させることはそのままで(木内委員だけが反対で8:1)、買い入れる国債の平均残存年数をこれまでの7~10年を来年から7~12年に延長する(民間金融機関出身の石田、佐藤、木内の3委員が反対で6:3)となりました。

 この買い入れる国債の平均残存年数延長は来年1月からですが、期間の長い国債がさらに買われることから、10年国債利回りは昨日の0.295%から0.26%へ、20年国債は1.04%から0.98%へ、30年国債は1.35%から1.30%へと、それぞれかなり低下しました。

 日本の政策金利(短期金利)はマイナスではないため、国債のイールドカーブがさらに押し潰されることになり、日本経済における予想収益(利鞘)がますます低下するマイナス効果(弊害)しかありません。

 日銀は本格的な追加量的緩和を行わずに、見事にその「弊害」だけ加速させたことになります。

 本日の決定発表は午後1時前から「小出し」にされたため、まず円相場は「すわっ追加緩和?」と1ドル=123.53円まで円安となりましたが、全貌が明らかになるにつれて失望となり夕方には1ドル=121円近くまで戻ってしまいました。

 もっと混乱したのは日経平均で、まずETFに3000億円の新枠と出てきたため「すわっ買入れ枠の拡大?」と一時前日比516円高の19869円となりましたが、これも実際には来年4月から始まる日銀の保有株売却の年間3000億円を相殺するだけと伝わると、大引けでは逆に366円安の18986円と実に高値から883円もの急落となりました。

 本日の円相場は、前日の最円安より大きく円安となり終値(夕刻として)が前日の最円高より大きく円高であり、日経平均は前日の最高値より大きく高値となり終値が前日の最安値より大きく安いという、ともに典型的なkey reversal downのチャートになってしまいました。

 これは大変に珍しいチャート・パターンで、相場の大きな転機に出現するものです。もちろん今後の円高と株安を強く暗示しています。

 さて本日の決定は、円相場と日経平均のチャートを「最悪」にしてしまっただけでなく、日銀の金融政策が完全に手詰まりであることと、これからも日銀が繰り出す金融政策は(あるとして)あらゆる相場にダメージを与えるというイメージが市場に植え付けられてしまったことです。

 まさに何とも余計なことをしてくれたわけですが、実はその「弊害」はまだまだありますので、来週月曜日(12月21日)配信の有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」で、もっと詳しく取り上げることにします。


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