闇株新聞 the book


闇株新聞 the book
発売中です。
よろしくお願いします。

波乱の予兆・急降下している米国経済

2011年06月03日

波乱の予兆・急降下している米国経済

 日本では内閣不信任案が否決され、なにはともあれ管政権が続くことになりました。

 土壇場で、震災対応に一定のメドがついた時点で退任するとの妥協案を出し、みんなのメンツが保たれたのでヤレヤレと否決してしまったもので、なんともコメントのしようがありません。

 まあ、現在の閉塞感が続くことだけは間違いなく、株式市場なども期待できません。

 それより気になっているのは、米国の経済指標が雇用、住宅、生産活動、全てにわたって予想外に悪い数字が続いていることです。米国経済は低迷というより、急降下といってもいいくらいの状態なのです。

 5月31日に「不気味に下がり続ける米国長期金利」で書いたばかりなのですが、米国10年国債の利回りも3%を割り込み、2.94%となっています。

 経験的に言えるのですが、米国長期金利は世界経済(米国だけではありません)の先行を映す鏡で、日本株の先行きを映す鏡でもあるのです。

 今回も、経済実態の悪さが数字で示される前に、じわじわと下がっていたのです。
5月13日付け「下がり始めた米国金利」もご参照ください。

 さて、ここで米国は、どういった対応を取ればいいのでしょうか?

 これも本誌で何回も書いているのですが、リーマンショック後に米国は強烈な金融の量的緩和を行い、ベースマネー(現金残高プラス中央銀行預け金のことで経済活動の源泉となるマネーです)がここ2年半で2倍半になっているのですが、思うような結果が出ていないことになります。

 直近では、昨年11月からの金融量的緩和(QE2)によるFRBの6000億ドルの国債買い入れを予定通りに本年6月に終了させ、FRB保有の償還分は乗り換えをして、金融緩和の「量」は維持すると発表しています。

 いま考えると、この発表(4月末)ころから米国長期金利が下がり始めていたのです。

 それでは再度、量的緩和をするのかですが、米国内ではこれ以上の量的緩和は財政赤字をファイナンスするだけで、国債利回りの低下は機関投資家の収益機会を奪い、金融機関の融資姿勢を慎重にし、経済活動の自由な発展を損なうという議論が出始めています。
5月19日付け「金融抑制の弊害」もご参照ください。

 つまり、これ以上の量的緩和には賛否両論が出るはずです。

 まあ、日本では10年以上も前から起こっていることなのですが、米国も、日本のようになってしまったら困ると警戒しているのです。

 極論すれば、ここからの経済運営の成果によって、オバマ政権の寿命が決まるのです。

 個人的には、金融機関に対して貸し出しを増やすインセンティブ(あるいは貸し出しを減らした場合のペナルティ)を与えるようなアイデアが考えられると思いますが、御手並み拝見といきましょう。

 あと、米国経済とはあまり関係が無いのですが、ギリシャが再度格下げになりました。
Moody’sがB1から3段階下げてCaa1としました。国の格付けでCがつくのはデフォルトした時だけです。

 ユーロの混乱も激しくなると思われます。
6月1日に「シングルBの衝撃  東京電力とギリシャ」を書いたばかりなのですが、シングルBも突き抜けてしまったわけです。

 本日の原稿は、やたら過去の記事の引用が多くて読みづらいと思いますが、それだけ重要なポイントに来ていて、強調したいことがたくさんあるからです。

 そして、暫く大きな波乱のなかった世界の債券・株式・為替・商品が、近々、大きく動く予感がするのです。方向はもちろん円高(70円台定着)・株安(9000円程度)・債券高(10年国債1%割れ)の組み合わせでしょう。

平成23年6月3日

Ads by Google

コメントをする⇒
| Comment:0 | TrackBack:0
関連記事
コメント
コメントの投稿
闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム
Ads by google
Ads by Google
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク
フェイスブック
カテゴリ
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

06月 | 2017年07月 | 08月
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -


ブログ内検索
Loading
お問い合わせ

※ページが見れない・表示されないという方はお手数ですが、原因究明のためお使いのOSとブラウザを記述の上お問い合わせ頂けますようお願い致します。

名前:
メール:
件名:
本文:

闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム