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米国大統領選挙 スーパーチューズデーを終えた時点の形勢

2016年03月03日

米国大統領選挙 スーパーチューズデーを終えた時点の形勢


 スーパーチューズデーとは1980年代に作られた言葉ですが、今年は民主・共和両党とも南部を中心に11州で予備選挙や党員集会が行われ、民主党ではヒラリー・クリントン候補、共和党ではドナルド・トランプ候補がそれぞれ7州で勝利しました。

 米国大統領選挙は国民がそれぞれの大統領・副大統領候補に投票する選挙人(全米で535人)を選ぶ間接選挙ですが、民主・共和両党の大統領候補を選ぶ各州の予備選挙や党員集会は、各州に割り振られた代議員の獲得競争となります。

 その代議員総数は民主党が4763人、共和党が2472人で、もちろん過半数を獲得した候補者が11月8日の本選に進みます。スーパーチューズデー終了時点で確定する代議員数は民主党が全体の26%、共和党が32%に過ぎません。

 それではなぜスーパーチューズデーが大統領候補者選びで重視されているのでしょう? それに民主党ではヒラリー・クリントン候補が、共和党ではドナルド・トランプ候補が、それぞれリードしたことは間違いありませんが、どの程度「大統領候補」に近づいているのでしょう?

 民主党、共和党それぞれ代議員の獲得方法に微妙な違いがあるので、その辺を理解しておく必要があります。残念ながら日本の報道では大変にわかりにくいので、改めて解説しておきます。

 まず民主・共和両党ともできるだけスーパーチューズデーあたりまでに大統領候補を「確定」してしまい、早く本選に備えられるように「工夫」が凝らされています。

 民主党はすべての州の予備選挙・党員集会は、各候補の獲得票数に応じて代議員が按分されます。民主党の代議員総数は4763人ですが、その中には712人の特別代議員(連邦議員、州知事、党幹部など)がいて、予備選や党員集会の結果に縛られず自由に支持する候補者を選べます。

 先ほどスーパーチューズデー終了時点で確定する代議員数は全体の26%と書いたのですが、これは712人の特別代議員を除いた一般代議員のことで(一般代議員は獲得票数に応じて按分されます)、特別代議員はできるだけ早く支持する候補者を表明するように求められています。もちろん早く大統領候補を絞り、本選に集中させるためです。

 スーパーチューズデー直前では、すでに453人の特別代議員がクリントン支持を表明しており(サンダース支持は20人)、残る特別代議員の大半もスーパーチューズデーの結果を見てクリントン支持を表明すると思われます。つまり民主党は、もうほとんどクリントンが大統領候補に手が届いていることになります。

 それに比べて共和党は、まだまだ波乱の要素が残ります。共和党の代議員総数は2472人で、その中には250人の特別代議員(同じく連邦議員、州知事、党幹部など)が含まれますが、民主党に比べて特別代議員の総代議員数に占める比率が低く、また支持する候補者選びは(完全にではなさそうですが)予備選挙・党員集会の結果に縛られます。

 さらに共和党の予備選挙・党員集会は基本的に「最高得票を得た候補が代議員を総取りする方式」ですが、スーパーチューズデーまでは「按分」と決められており、その後は各州の判断に任されます。

 つまりここからは「総取り方式」となる州が出てくるため、トランプ候補はリードしているとはいえまだまだ安全圏ではありません。少なくとも最多の代議員を抱えるカリフォルニアは「総取り方式」と発表しています。

 3月15日には本選でも必ず激戦区となるフロリダ、イリノイ、オハイオといった重要州で予備選挙が行われ、そこから「総取り方式」となる州も出てくるため、まだまだ波乱がありそうです。共和党の候補者選びは1強多弱ですが、多弱がうまく手を結べばまだまだわからないことになります。とはいっても多弱は多弱なので最終的にはトランプが逃げ切ると考えます。

 ちなみに大統領選挙(本選)の選挙人獲得は「総取り方式」ですが、メーン州とネブラスカ州は「ほぼ按分」方式です。「ほぼ按分」と書いたのは細かい規定があるからですが省略します。

 また本選は民主・共和両党以外の候補者も出馬できますが各州で有権者の署名が必要となります。出馬が取りざたされるマイケル・ブルームバーグ氏は「出馬するならもうギリギリのタイミング」です。

 本選の予想ですが、だいたい選挙直前の米国内外の政治・経済状況に大きく左右されるため、今から予想することは「ほとんど」無意味です。その時期になったら予想します。


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コメント
トランプ政権の副大統領候補
既に、トランプ政権の副大統領候補に焦点が移った感あり。
それによって、トランプ政権の性格が決まる。

またそれが如何であれ、、日本は米露同盟に喰い込めるよう準備が必要だ。

■インテリ評論家を倒したトランプを、もう誰も倒せない http://agora-web.jp/archives/1671523.html
グローバリスト(アメリカ支配層)vsナショナリスト・トランプ
グローバリスト vs ナショナリスト・トランプ

アメリカ支配層に異議を唱えるトラさん。アメリカ支配層に買収されたメディアがトラさん批判。そのネガキャンがトラさんの支持率を上げる。
日本と同じくアメリカも雇用と産業が中国や海外に流出。WSにより意図的に作り出された株式・国債市場の活況という幻想にアメリカ国民は疲れ果ててる。雇用を諦めた実質失業率は23%だという(1929年大恐慌時の失業率25%)。株高だけで景気回復と言い張る安倍さんに似ている。
トランプ大統領は、日本の国益だ。日本の自主防衛が可能になる。北方領土での安倍プーチン会談が実現する。

ソロスが職業街頭フーリガン連中に資金提供している。
トランプ集会を混乱させ妨害するためにトランプをからかい、馬鹿にする。暴力や暗殺に発展しなければよいが。

中国人民銀行「1987年のブラックマンディに如何に対処したか」
FED(米連邦準備制度)「必要な通貨供給を約束する。それより何より透明にすろ、ボケ」(サウスチャイナモーニングポスト、3月21日)。

ボケと言ったかどうかは、定かでないが(笑)、こんなEメールのやり取りがあったと宮崎bagは言う。透明にしたらhard landingでなくcrash landingになる。
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