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やるじゃないか! ソフトバンク孫正義社長

2016年06月23日

やるじゃないか! ソフトバンク孫正義社長


 本誌が書くときは批判的な記事が多く、またそれを読者の皆様から批判されることが多いソフトバンクグループ(以下「ソフトバンク」)ですが、本日は珍しく批判記事ではありません。

 ソフトバンクは本日(6月22日)開催された定時株主総会で、議案として提出されていた新任取締役候補者からニケシュ・アローラ代表取締役副社長を除外する修正動議を行い、そのまま可決・承認されました。

 実際には昨日(6月21日)午後8時に「代表取締役の異動(退任)に関するお知らせ」なるIRが出されており、形式的にはアローラ氏はソフトバンク取締役の任期満了(再任されず)で退任となりました。

 本日の株主総会では、孫社長が「私がもっと社長を続けたくなり、ニケシュ(アローラ氏)には迷惑をかけた」、アローラ氏が「孫社長の意向を尊重し、私は新たなチャレンジをしたい」と円満退社を強調していましたが、実は2人の間の不協和音はかなり深刻だったようです。

 本年初めころから、アローラ氏の利益相反や過去の不適切な行為に関して、内部調査や取締役解任を求める複数の書簡がソフトバンク取締役会に寄せられていました。

 これは単なる誹謗中傷の類(たぐい)ではなく、アローラ氏が有力プライベート・エクイティ・ファンド「シルバーレイク」のシニアアドバイザーを現在も務めているなど、深刻なものが含まれていたはずです。

 シルバーレイクは2013年にマイケル・デル氏と組みデルの総額249億ドルのLBOを仕上げており、2015年10月にはそのデルによるストレージ機器大手EMCの670億ドルもの買収もまとめています。アローラ氏は少なくとも利益相反を疑われる可能性があることを認識していなかったはずがなく、明らかに常識外れの高給を支払ってくれるソフトバンクや孫正義社長を軽んじていたことになります。

 これらに対しソフトバンク取締役会は、独立取締役や独立した法律顧問からなる特別調査委員会(最近流行の第三者委員会と同じようなものです)を立ち上げ調査していたようですが、2日前の6月20日に「評価に値しない」と調査を完了させていました。

 まあ特別調査委員会はこう結論づけることが目的だったはずですが、孫正義社長はきっちりと引導を渡したことになります。その辺は実際に孫社長とアローラ氏との間に、どのような緊迫したやり取りがあったのか、またどういう金銭的な補償(要するに追い銭)が発生するのかなどは、これからも表に出ることはないはずです。

 孫社長は、アローラ氏を後継含みでしかも常識外れの高給でスカウトしてしまった経営上の重大な判断ミスを、きっちり自分で幕引きしたことになります。

 だから(そこだけですが)、やるじゃないか! ソフトバンク孫正義社長となるのです。

 ところで最近のソフトバンクは、アリババの一部、スーパーセル(本社フィンランド)、ガンホーを矢継ぎ早に売却し、約1兆9000億円を現金化しています。

 ここまで32.2%を保有していたアリババは、アリババの自社株買いやテマセクなどに34億ドルを売却し、残る66億ドルは他社転換社債(EB債)の担保に提供して現金化するようです。

 この他社転換社債とは発行体など詳細が未発表ですが、期間が3年で償還時にソフトバンクが(投資家ではなく)償還を現金か、アリババ株か、その組み合わせかで選べるようです。つまり償還時にアリババ株が上昇していればソフトバンクはアリババ株の代わりに現金を引き渡し、逆にアリババ株が下落していれば(発行時の株価で)含み損を抱えたままのアリババ株を引き渡すという「とんでもないシロモノ」です。

 いったい誰が買うのかなあ?と不思議に思いますが、ソフトバンクはこれで66億ドルを調達し、売却分を合わせて100億ドルを調達してしまいました。

 とりあえず(取り戻せるかも知れませんが)ソフトバンクのアリババの持ち株比率は27%まで低下し、直近の株価(78ドル)で計算するとソフトバンクの保有時価総額は5.3兆円まで減ります。ピークでは10兆円を超えていました。

 ところがアリババについては、その作業効率、顧客1人当たりの売買回転、決済サイトの処理能力などを精査すると公表取扱高(売上高)が大幅に水増しされていると囁かれており、実際にいくつかのヘッジファンドが大規模な空売りを仕掛けています。

 つまりソフトバンクはまだまだたくさんの問題を抱えており、孫社長も簡単に引退できないというあたりが本音なのでしょう。

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コメント
山本一郎氏によれば、アローラ氏は孫氏のヤバイ投資スキームを
証拠つきでアメリカ当局に告発する用意があったようです
お金をつかませて黙らせたんでしょうか
やるじゃないか!新シリーズ 
次回はSBI北尾社長でおねがいします
後継者指名
http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/2015052710154.html
後継者ナンバー2選ぶのが大変そうです
そんなくだらない いちゃもんをつけられるとは、孫の犬が そんなにいるんですか。
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