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EU離脱を決めてしまった英国のこれから

2016年06月24日

EU離脱を決めてしまった英国のこれから


 6月23日に行われた英国のEU離脱を巡る国民投票は、日本時間本日(6月24日)の午後零時40分にBBCが「離脱派が多数票を確保」と速報し、英国はこれからEU離脱に向けてEU本部や加盟各国と個別に交渉を始めることになってしまいました。

 本誌も含め世界の直前予想は「僅差で残留」だったため、金融市場に大きなショックが走りました。いよいよ離脱が優勢と伝えられた日本時間の昼前から急激に円高・株安が加速しました。

 本日の日経平均は大引けで1286円安の14952円となり、奇しくも終値で2月12日の本年安値に並んでしまいました。

 同時点の円相場は、1ドル=101.45円(昼前に一時99.10円)、1ユーロ=111.15円(一時109.60円)、1ポンド=136.00円(一時133.40円)と、円高が加速しています。

 本日の最円高となった1ドル=99円台は2013年11月以来、1ユーロ=109円台と1ポンド=133円台は2012年12月以来となります。

 さらに一時1ポンド=1.3300ドルとなり、これはリーマンショック直後の1ポンド=1.36ドルを下回り1986年以来のポンド安となります。

 さて実際問題としては、英国政府(キャメロン首相)がEU本部に対して「離脱通告」を行ってから様々な交渉が始まりますが、最低でも2年の時間がかかります。またキャメロン首相は投票前に(国民投票が離脱となれば)すぐに「離脱通告」を行うと話しているものの、逆に離脱派は「離脱通告は急がない」とも話しており、まさに混乱がこれから始まることになりそうです。

 日本を含む今後の世界の金融市場にとって最も憂慮されることは、国民投票は離脱となってもその具体的スケジュールがいつまでたっても決められず、世界の金融市場がいつまでたっても混乱してしまうことです。

 それにしても何で英国民はEU離脱を選択してしまったのでしょう?

 シティを含む英国の金融界や大企業を中心とする産業界はEU残留派だったはずで、いくら移民の急増に伴う雇用の圧迫を懸念する層もあるものの、英国経済全体をみるとEU離脱にメリットがあるはずがありません。

 また英国は大幅な貿易赤字国で、ドイツなどEU主要国から見ると重要な輸出先であり、そこに関税が復活すれば少なからずダメージとなるはずです。

 また1000社以上が進出している日本企業への影響も小さくありません。

 つまり「どう考えてもどこにもメリットのないEU離脱」を英国民が選択してしまったことになり、それだけ英国民の政治に対する不満が高まっていたことにもなります。つまり経済的合理性のない政策を国民が選択してしまうことが今後も頻発し、世界の金融市場が予想もできなかった混乱に見舞われる可能性も出てきます。

 まだまだその混乱の全貌がよくわかりませんが、来週月曜日(6月27日)に配信するメルマガ「闇株新聞 プレミアム」でじっくり解説します。関連記事は日曜日に先行配信する予定です。

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コメント
英国内外特に欧州英国系で
失業者結構出そうですよねえ
安倍総理のリーマンショック級の何かが来る・・・ってのは当たってしまったということでよろしいでしょうか!?
この離脱の衝撃は私たちが想像している以上に深刻なものだと思います。大多数の人間が合理的な結果を選べないという事は大衆は愚民だという事なのでしょうか。大阪都構想の件でもそうでしたが、今後はなるべく国民投票をする流れに持っていかずにお互いの妥協点といいますか、折り合いをつけるような動きをしていく事が大事なんですかね?
これから大変そうですね。
スコットランド地区は、確か残留が多かったです。独立の声が高まりそうです。
ヨーロッパのきしむ音が聞こえますね。

日本市場はきしむ音が突き抜け、びっくりしました。
英国のEU離脱
今日は。久しぶりに投稿させていただきます。
さて、英国のEU離脱が国民投票で決まりましたが、
国民からすれば失業も怖いが、移民による社会秩序の崩壊のほうがもっと怖いのが本音でしょう。それに、EU諸国に英国の拠出金が使われることにも原因があるでしょう。さらに、英国は表面上は困ったことになっていますが、本心はやれやれでしょうね。これで、ドイツ・フランスがそれ以上にやばくなってくるのが現実化しそうです。それに共産中国もさらに資金繰りが悪化の一途を辿るのは自明の理となってきます。アメリカからすればしてやったりでしょうしが、これがトランプ大統領の誕生のきっかけになるかもしれません。ヒラリーではあまりに共産中国に偏りすぎた懸念があります。
さて、株式市場は当分混乱を極めるでしょうが、むしろ
投資家にとっては面白い相場環境になってきたような気がします。2月以降の株式市場の上下どっちにつかずの相場環境がはっきりしてきたのでそれに対処して売買すればおもしろそうですが・・・。今日の空売り投げ売りで誰がどれほど儲けたのか損したのか、皆さんどうでしたか?ジョージ・ソロス氏はまた空売りで莫大な儲けをしたのでしょうね?
笹団子さん<<

民主主義で素人が政治に口を出すより、特定少数のプロによる政治の方がいいんですかねえ。
政治のバランス
世界のバランス
地域のバランス

どうなりますか?
人によって、意見は全然違いますねー
人それぞれ、立ち位置が違うので、何をもって良しとするかですが。

金融の高度専門家を自称する人が、人によってイギリスのユーロ離脱を、GOODと言ったり、BADと言ったり、人それぞれですね。

ちなみに私とてしては、この直後にドイツがユーロ離脱するのが、ドイツにとって最高の勝ち逃げパターンと予想しています(どこかと組んで安全保障する必要はあるが、西欧州内で、金の為の大戦はもう無いだろうから金だけ考えてりゃ良いという、漠然とした慢心は背景にアリ)
 「国の借金で円の信用が~」ってやってるマスコミが、こういうときだけ「安全資産である円を~」とか説明するの、いい加減おかしいと気づくべきと思う。今日この頃。
大統領選挙でサンダー氏やトランプ氏の出現で既にアメリカでも同じような政府に対する不信が起きていたし英国も例外ではなかった。日本も同じように二極化と政治不信で内向きトレンドになっていた。シカゴ学派の終焉。何でも欲望通りに進めば二極化して不満が渦巻くことまで予想できなかったフリードマン氏の理論が破綻すると言うことだろう。
これから相当酷いことになりそうだ。
ジョージソロスが当たった。
直前調査に反して離脱が決まりましたね。
総選挙の時もそうだったとの事。
イギリス人は、へそ曲がりが多いのか、投票博打が左右したのか。

誰かが書いていた所では、ジョージソロスが離脱を織り込んで動いているという噂があったけど、当たってしまいました。
経済は可逆的だが政治と社会は不可逆的という現実を英国民が冷徹に見据えた結果でしょう。
さて、ここで愚民がどうの素人がどうのと一方的にあげつらう行動は果たして合理的といえるでしょうか。
もともと生きるか死ぬかの賃金しか貰えない下層民にとっては、国のために経済性を追求することは合理的でも何でもないのです。移民の増大で身近なトラブルに巻き込まれたり、社会保障を移民のために使われたりすることの方がはるかに深刻な問題なのです。
EUのエリート政治が遊び呆けるばかりで何らの成果も生み出せなかったから今回の結果が出たのに、やはり愚民は駄目だ政治をエリートに任せるべきだでは、お門違いも甚だしいというものです。
本当に英国をEUに残留させたかったのなら、EUの官僚はどうしてこうなる前に英国の下層民のためにもっと尽くしてあげなかったのでしょう。それこそEUの官僚が目先の利益にとらわれて合理的な思考を失っていたのではないですか。
次期ボリス・ジョンソンの打ち手
次期政権は世界経済を人質に、例えば人の移動は制限する一方、関税ゼロは残すようなご都合主義の「EU準会員」立場を狙って行くだろう。

成否はボリス・ジョンソンンの手腕次第。
別に難しい話ではないですよ
いや、金勘定だけが価値だと考えてると難しいのかな?
移民受け入れが問題だったのではなく、移民受け入れに対して国家に決定権がないことが問題だったのですよ
国民投票の方法は、欠陥があったと感じる。
地域、年齢層で意識の違いが目立つ。
本当に英国政治家の権力問題の茶葉劇が起こした人災だと思う。

若年層は残留支持が多い。
将来があるのは、ある意味若者だ。

なんだかなーと腑に落ちない。
映画インデペンデンス・デイみたい
 移民の多い地域のみ離脱派が多いのだから移民問題オンリーの選挙だったことがわかる。エリート(金持)は残留したかったが下層は生活がかかっている為離脱したかった。マスコミ(金持)は残留に世論を持っていきたかった為世論誘導を露骨に行っている。今も加熱している程に。しかし、下層はぶれなかった。これはイギリスが本当の民主主義だったことを意味する。日本ではこうはいかないだろう。
大阪都構想の選挙の再現をよぎった方も多いとは思いますが・・・

あの時は、「都構想では地下鉄の無料パス廃止」なんて断片的ではあるが愚民にはわかりやすいキャッチコピーでかなりの人かわ都構想反対に入れたと思う。

営業なんかやってるとわかるが、小難しい総合的なメリット、デメリットよりもこういったわかりやすいキャッチコピーの方が人の心を掴むことが多い。
今回であれば「EUにいることで移民が英国民の仕事を奪っている」これで十分。
一流企業に勤める人も、生活保護者も、例え判断力を失った老人も1票は1票なのだ、そして数で圧倒するのはもちろん後者たちだ。
日本で言っても日経新聞(別に高貴な新聞では無いが)を読んでる人間は上位1割もいないのだ。選挙の答えが必ずしも正しい方向に向かうとは限らない。いや、むしろこういった形になることの方が多いのかもしれない。
EU官僚の高給取りに怒った人が多いのでは?
何でも経済的合理性で解釈しようとするから理解出来ないのでしょう。
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