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これからのドル円相場と日経平均は「安定ゾーン」

2016年08月19日

これからのドル円相場と日経平均は「安定ゾーン」


 6月30日付け「現在のドル円相場が安定ゾーン」と7月5日付け「現在の日経平均も安定ゾーン?」の続きですが、主張したいポイントはほとんど変わっていません。

 これだけ円相場も日経平均も乱高下している中で、何で「安定ゾーン」なのだ?と思われるかもしれませんが、以下の理由からこれからしばらくは「安定ゾーン」と考えます。

 民主党政権と白川日銀時代は「行き過ぎた円高・株安」の時代で、円相場は2011年10月31日に1ドル=75.32円の史上最高値、日経平均は2009年3月10日に7054円(終値、以下同じ)の安値となりました。

 2012年12月に第2次安倍政権が発足し、その直前から積極的な金融緩和が期待されて急激な円安・株高となっていましたが、2013年4月4日には就任直後の黒田総裁による「異次元」量的緩和が打ち出されてさらなる円安・株高となり「行き過ぎた円高・株安」は完全に修正されました。

 ここで2014年1~8月に限ると、円相場は1ドル100.74~105.45円、日経平均は13885~16164円と比較的狭いゾーンで推移していました。これは「行き過ぎた円高・株安」が修正されて次の「行き過ぎた円安・株高」に入るまでの間の「安定ゾーン」だったと考えます。

 その「行き過ぎた円安・株高」とは、2014年10月31日に突然発表された日銀の追加量的緩和とGPIFの資産構成比率の大幅修正で始まった(実際はフライングしていた)官民機関投資家による「狂ったような海外資産と日本株買い」の時代で、円相場は2015年6月5日に125.86円、日経平均は6月24日に20868円までありました。

 そこから2度にわたる中国ショック(2015年8~9月と2016年1~2月)、原油など資源価格全般の急落、2016年1月29日の明らかな政策ミスである日銀のマイナス金利導入、さらには6月23日の英国EU離脱などで完全に円安・株高が壊れて現在に至ります。

 つまり現在の円相場と日経平均は、「行き過ぎた円高・株安」が修正されて「行き過ぎた円安・株高」となるまでの間の比較的安定していた2014年1~8月の「安定ゾーン」に戻っていると考えます。この「安定ゾーン」は水準的にも「行き過ぎた円高・株安」と「行き過ぎた円安・株高」のほぼ中間ゾーンでした。

 円相場や日経平均に限らず、どの相場でも上昇相場の次にすぐ下落相場となることもなく、逆に下落相場の次にすぐ上昇相場となることもなく、その間に必ず「安定期間」があるものです。つまり現在がその「安定期間」というわけです。

 現在の円相場の「安定ゾーン」は2014年1~8月の「安定ゾーン」とほぼ同水準と考えてよいはずですが、日経平均はさすがに長期金利(10年国債利回り)が当時の0.5%程度から現在はマイナス0.1%程度にまで低下しているため、当時より高い水準であるはずです。

 その辺を考慮してこれからの予想レンジは冒頭の過去記事を書いた6月末から、円相場を1ドル=100.50~104.50円、日経平均を14900~16900円(当面はその上半分の15900~16900円)と考えており現在も変えていません。

 日銀は7月29日の政策決定会合でETF買入れをそれまでの年間3.3兆円から6兆円に大幅増額させていますが、日銀は決して上値を追わないため下値が悪材料に鈍感になるだけで、予想レンジを上方修正するまでには至らないと考えます。

 ところで本日(8月18日)の円相場は1ドル=99円台だったではないか? 7月21日には1ドル=107.50円まで円安だったではないか? 英国のEU離脱直後の6月24日には14952円だったので、そんな突発事件があったらもっと急落するのではないか? さすがに9月20~21日の政策決定会合で追加緩和があれば(ないと思っていますが)もっと円安・株高になるのではないか?

 ここで重要なことは、この予想レンジはあくまでも目安であり、そこから上下に飛び出しても短期間にレンジ内に収まる典型的な「逆バリ相場」であることです。

 例えば本日の円相場のように円高になったとき、また仮に国際政治で突発的事件がおこり日経平均が急落したとき、逆に日銀が追加緩和に踏み切ってしまい(ならないと思いますが)円安・株高となったときなど、どう動くべきなのでしょう?

 そこは典型的な「逆張り相場」であれば、円高ならドルを買い、株安なら先物でもETFでも買えばよいとなります。そう割り切ってしまうと、あらゆる局面での判断が容易になります。

 英国のEU離脱直後の世界的な株価急落が短時間で回復したように、これは世界的な傾向のようで、たぶん本年いっぱいくらいは続くような気がしています。

 その先は? 変動の時代に戻ることになりますが、方向はわかりません。その時期の世界の経済・政治・金融情勢によって方向が決まることになり、そこからは「順バリ」で対応するべきとなります。

 相場予想とは、上か下かを予想するだけではありません。

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コメント
日銀のETF買いについてですが、悪材料に鈍感になり新興国の株式市場並に高いボラリティが安定するなら賞賛されるべき政策だったと思いますが。
今の政府が、為替介入を見送っている原因にアメリカが許可しないことを挙げる人達がいます。これが正しければ、一国家同士であるにもかかわらず、アメリカが日本の政策の決断権を有していることになるだけでなく、少なくとも自民党が与党であり続ける限り、日本はアメリカに従い続けていることになると思います。
日本がアメリカに従い続けるメリットはあるのでしょうか?
日米の関係悪化で、中韓の対日行動が活発化するような気はしますが、それを契機に戦争が起きる可能性は低いと思います。
>>日米の関係悪化で、中韓の対日行動が活発化するような気はしますが、それを契機に戦争が起きる可能性は低いと思います。

今のまま米と手を切ったら尖閣だけでなく沖縄まで中国に支配されてしまいますよ。
仮に中国が侵攻してきても憲法、法律、世論の問題で鉄砲一発撃つのすら難しいのでは?
今やってるシンゴジラって映画観られるといいと思いますよ。ゴジラ=外国の軍隊という見方をすると何もできない自衛隊の問題が浮き彫りになってますから(笑)

ボラティリティの大きさは新興国並みじゃないかと思います。アフガニスタンかな、イラクかな。ハイチかな、南スーダンかな‥金融市場ないですか。まあ好き勝手にいじられているような…。
為替がイギリスのEU離脱時の水準とは不可解な気がしますがどうでしょうか?投機でしょうか。独歩高で。

あの時は上手に囃したてましたね。
離脱反対派は都市部と中核工業地帯と言ってたけど、単純に人口を足し算したら田舎だけ合わせても結構な数で、ダメじゃん…な感じでした。
マンチェスターとかの工業地帯の期待外れが決定的みたいでした。
NHKでBBCの生放送をそのままやっていましたが、日本の方が扇情的でした。資本主義崩壊みたいな。
テーラーのお店に取材に行き、店主に「もうこれから生地が入って来ないかも。」と、この世の終わりのような顔で言わせて(?)いました。ちょっと訳がわかりませんでしたが。

白川日銀のままだったら日経5,000円かな?それが自然でいいってならそれでいいですが。
政府と日銀が株価維持に大きく介入している副作用は必ずどこかで出ると思います。恐らく今の国債の大量購入も来年には出来なくなりますし、どこかで政策を転換せざるを得ない場面が来るでしょう。ですので、来年はかなりきつい相場になるのかなと見てます。今年に関しては闇株さんも書かれているようにそこまで大きな暴落は無いと見てますが、どうでしょうか。
ボックス相場
今の時点で、今年後半はボックス的相場と大予想された管理人さんに敬服します。
ボックスから上に外れれば売り場だし、下に外れれば買い場になるのでしょう。
7月末の日銀会合でマイナス金利がさらに引き下げられなかったことで国債が売られ国債利回りが上昇しています。ディフェンシブ株が国債と同じように売られています。
日本の景気は持たないと考えている人もおり、11月の日銀会合ではマイナス金利深掘り観測が強まると考えています。そうすると、それめがけて、ディフェンシブ株が上昇するでしょう。
為替はトランプ氏に叩かれて円安方向には動きづらいです。円高が長期化し、日経では多くの輸出企業が減益となるでしょう。
折角ですが横ばいです。
良い情報もあります。日経寄与度の大きいソフトバンクが、日米英の中国向け輸出戦略のリーダー格になってきそうです。中国政治経済はやばいですが、ソフトバンク(ARM)は中国版グーグル(但し検索エンジン無し)となれるか、IoT 世界制覇のジャンプ台に上ろうとしています。日中衝突も米中衝突も無く、オバマ任期が終了を迎えるでしょう。
実際にソフトバンクが跳ぶのは、新大統領になってからです。それまではソフトバンク、グーグル共に陣営作りです。グーグル陣営だと思われたあっと驚くような企業がソフトバンクARM陣営についたなんてニュースが出るでしょう。グーグル時価総額24兆円、ソフトバンク時価総額8兆円。グーグルと張り合うソフトバンクがグーグル時価総額の3分の1?ソフトバンクは中国に地盤手に入れたから、せめて半分?秋相場では、まだ前哨戦に過ぎないですが、陣取りゲームが面白そうです。
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