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コンビニエンスストアの現状分析から感じること その2

2017年02月10日

コンビニエンスストアの現状分析から感じること その2


 昨日付け「同題記事」は本誌の感覚で書いたもので、あまり賛同されないと思っていました。ところが意外にも同じ感覚のコメントをいただきましたので、つい「調子に乗って」続編です。

 日本のコンビニはすでに大手3社の寡占状態となっていますが、そもそも日本の消費がなかなか伸びず小売りは過当競争となっていることに加え、その中で「急成長」してきた大手3社コンビニの経営が急激に「凡庸化」しているように思え、近い将来にいろいろな問題が噴出しそうな気がしています。

 その最大の理由は大手3社とも、カリスマ経営者が去り(セブン・イレブンとファミリーマート)、あるいは大株主の支配力が強化され(ローソンは三菱商事をはじめとする三菱グループ、ファミリーマートは伊藤忠商事)、突き詰めればサラリーマンが「凡庸な経営」を続けることになってしまうからです。

 さて昨日は引用しなかった日本フランチャイズチェーン協会の調査統計月報のなかで、もう1つ本誌が注目している数字があります。それは来店客の1回当たりの平均客単価で、2016年通年は全店ベースで614円でした。

 実はこの数字は長年それほど変わっておらず、5年前の2011年は604円、10年前の2006年でも574円でした。

 つまりコンビニとは昔も今も、少し価格が高いことはわかっていても店舗数や品揃えが多く24時間営業なので、必要なものが出てくるたびに「つい便利なので買いに行ってしまうところ」であり、そこで「つい他のものまで買ってしまうところ」となります。

 だからコンビニ(便利な)と呼ぶわけで、間違ってもコンビニで「まとめ買い」をする人はいません。しかしその都度コンビニに買いに行くと結局は価格が高いまま「まとめ買い」していることと同じになります。

 それが昔から変わらないコンビニのビジネスモデルであり、コンビニはそのまま大きくなってきたわけです。

 だからコンビニは大手3社を中心に全国に54,501店舗(2016年12月末現在)もあり、年間172億人も来店客がありながら、いまだにハイペースの出店を続けて来店客を増加させる必要があるわけです。

 さらに来店客数を上げるために食料品の調理、公共料金の収納、宅急便の受付・受領、コピー・ファックス、チケット申し込みと販売、銀行ATMの設置など、あらゆるサービスが提供されています。

 ところがそれを捌く(さばく)スタッフの人件費は店舗オーナーの負担となるため簡単に拡充できず、さらにコストの安い外国人を使うため、レジの対応能力が急激に低下してしまうことになります。

 とくに夜間にはレジに外国人が一人しかいないこともあり、夜間であるにもかかわらずレジの前で結構な時間待たされることもあります。とくに最近はセブン・イレブンの対応能力が最も低下しているように感じます。

 以前はファミリーマートの対応能力が最悪と感じていましたが、最近は少し改善しているものの(セブン・イレブンより良くなっている)まだまだ満足すべき水準ではありません。またローソンは都内でも店舗が少ないと感じ、あまり行けないので比較できません。

 コンビニがコンビニ(便利)でなくなったら、24時間営業であることを除けば、その存在意義の大半がなくなってしまいます。

 何年か前に日本マクドナルドの店舗サービスの急激な劣化を指摘したことがありましたが、まもなく不祥事が立て続けに起こって経営危機に近いところまで追い込まれてしまいました。

 それに「似ている」とまでは言いませんが、店舗サービスの劣化は企業価値の低下に直結すると考えるべきです。

 「所帯じみた」話題になってしまいましたが、実際に自分の目で確かめているため、けっこう自信があります。

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コメント
最近はコンビニに行っても何も買わずに
ってことが多くなったよ

カゴもってる客もかなり少ないですよ
コンビニの買い物は値札あまり見ませんが、たしかに毎回お会計600円くらいな気がします(笑)
コンビニ関連で一つ。新しい銀行モデル、高収益なビジネスと取り上げられることの多いセブン銀行ですが、今年流れがかわることになりそうです。
現金引き出し無料のATMということで若者から絶大な人気を誇っているのですが、金融機関がセブンへの手数料負担に耐えられなくなり有料化が相次ぐ流れとなっております。
1回108円を銀行が負担しておりますが塵も積もれば何とやらで、経常利益数十億円規模の中堅地銀で年間3〜4億円負担しているのが現状です。
おそらくここ2〜3年のうちに大半の金融機関は有料化するでしょう。
タダだから使ってるだけで平日日中に手数料払うなんて馬鹿らしくて誰も使わなくなると思いますよ。
コンビニは揚げ物の匂いがきつくなり
女性を遠ざけている気がします
私もあの油のにおいが嫌です

ローソンでコーヒーを頼んだらアルコールで手を消毒してました。「手が荒れませんか?」と聞いたら「荒れますがルールなので。」と。手はがさがさです。それ以来、缶コーヒーを選ぶことにしてます。

コンビニの並びがおかしいことがかなりあります
不慣れな外国人のためでしょうか
缶詰コーナーにシリアル系菓子があったり
顧客が置いた感じではなく箱ごと置いてます
値札も見ても置き間違いが多くてあてになりません

野菜が腐っていたこともありました。
供給過剰で品だしが追いつかないようです。
本部に伝えたらどの店舗かを問い質すので嫌になって伝えませんでした。

場所によっては配送ドライバーが野菜を陳列しているところもあります。トラックは一人です。駐禁違反と隣り合わせですね。これを見てから野菜も買わなくなりました。

揚げ物用の冷凍食品が店舗に置きっぱなしで溶けていることもありました。食中毒が怖いですがおそらくリスク回避に添加物やなにかはしているでしょう。こうした商品はパッケージがないので購入時に添加物表示がありません。

本部が実務を把握せずに行った結果、コンビニのレジ周りは壁が出来ました。おでん、ドーナツ、揚げ物、コーヒー。ドーナツや揚げ物はレジで時間がかかります。コーヒーもセルフでなければ時間がかかりますしメンテナンスも必要です。このレジの時間ロスを本部ではコスト想定していないでしょうね。仮に行っているとしてもベテランバイトがいる想定で積算してるでしょう。

先日、ポイントカードを「出すのがめんどくさいからいい」と言ったらレジの外国人が噴き出して笑ってました。「ぼくもそうおもいます。」
本部にはメリットでも実務者と消費者からすれば数秒の手間とコストです。毎回毎回この手間にイライラします。

あるコンビニの本部主催の表彰式ではオーナーからの直訴があるそうです。オーナーもそれくらい追い詰められてきています。

コンビニ社員で失踪した人もいました。過労だったようです。

気が付けばコンビニに並んでストレス感じるよりはレジのすいてる個人店で買ったほうが気楽なんですよね。


コンビニが便利を通り越しておせっかいな隣人や親戚レベルになってきました。

あるディスカウント店は店舗在庫が異常に増えつつあり
心配しています

加工食品メーカーも投売りしたいのでしょう
(縮小社会で右肩上がりの目標を立てれば在庫を投売りしなければなりません)
かさばるものは爆買いに向きません

噂によればディスカウント店は店長が在庫を自腹で買うこともあるようです。郵便局も配達員に年賀状のノルマ営業を課すのですから今の日本では当たり前なのかもしれません。

棚卸しコストはどうなのだろう、積みあがっている店頭在庫が地震時にどうなるだろう、落下での怪我が発生したら補償が必要では?と他人事ながら心配になりました。


小売りに『サービス』を期待すること自体がおかしい。高級ホテルじゃないんだから。頭のおかしい日本人の顧客に都合を合わせるくらいならどんどん衰退していけばいい。
おっしゃる通りだと思います。
フランチャイズの経営なので実際な人的資源はオーナーの負担となっています。

そして労働者の減少によりどこも人手不足になります。時給も上がりコスト増です。
既存のモデルのまま拡大だけ進めれば収益力も下がっていきます。そこは工夫すればなんとかなるとは思いますが、恐らくしわ寄せはオーナーにいきそうです。

新規のオーナーがいなくなればモデルの崩壊となります、どちらにせよ収益力の低下は避けられそうにないのではないかと思います。国内だけの話に限りですが
コンビニでの陳列品で、例えばパンなどは朝早く買いにいくと欲しいパンはすぐになくなり、そうでないものはいつまでも残っている。少しは改善されるのだろうかと思っていたが、毎回変わらず。これじゃ、消費者の好みとかけ離れ、いつか在庫の山になってしまう。本部のオーナー虐めだね!
人間味のあるセブンと、他力本願なローソン。
緑色のファミリーマート。
電気水道ガスコンビニ。と言われるくらい無くてはならないもの。特に田舎では。

都会の人達と田舎の人達では感じ方が全然違うんですね。
コンビニの現状から考える事 2
欠品、サービスの質の低下、商品のマンネリ化、特にセブンに感じていたことは全く同感です。

あまりご存じないとおっしゃるローソンは、特にナチュラル・ローゾンがいいです。石井の商品を値段と大きさを小型化していて、お値段は高いですが、満足度は高いです。
現場の感覚があって良い記事です
現場を良く観察になっているので、よい記事だと思います。
コンビニの店舗数が今でも増えているとのこと、自分は知りませんでした。コンビニがいつの間にか、コインランドリーや整骨院等に変わっているのを、方々で見ますので。
これ、コンビニオーナーの状況が理不尽だといいますが、
単に製造メーカーが下請工場にしていたことを小売に適用しただけなんですよね。

組み立て系の下請工場ではメーカーから部品を買わなければなりません。不良品があっても返金も返品も出来ません。パナソニックの下請を退職した方から聞きました。

この仕組みをそのまま小売に持ってきたのがフランチャイズです。

下請が過労になろうと夜逃げしようとどうでもいいのです。
次の会社を探せばいい。
気がついたら日本で下請工場が育たなくなりました。
焼畑農業のような仕組みだからです。
そんなことをしたら下請法の適用にならないのかと思うかもしれませんが、子会社た子請企業を挟んでしまえば適用にならないでしょう。

おそらくうまくやっているコンビにオーナーは雇われ店長を使っています。自分が騙す側に回れば利益は上がります。管理職であれば残業代は不要です。
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