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米国雇用統計悪化と円高リスク

2011年07月10日

米国雇用統計悪化と円高リスク

 現地7月8日に発表された米国の6月の雇用統計は、失業率は9.2%(3カ月連続上昇)、非農業部門の雇用増が1万8000人(予想は10万人程度)と、非常に悪い数字でした。

 ここのところギリシャ問題の解決期待と、米国経済の回復期待で約800ドル上昇していた米国株は一時150ドル程の下落となったのですが、引けは62ドル安でした。
 ドル円も1ドル=81円40銭あたりから80円60銭あたりまで下落しました。

 一方、最近3.2%程度まで上昇していた米国10年国債利回りも3.0%程度まで下落しています。何で米国10年国債利回りを気にするかと言いますと、米国経済の先行きに対する心理を一番反映するからです。3%を下回ると米国経済に対する悲観的見通しが強いと言うことになります。

 さて、先週は7月5日にMoody’sがポルトガル国債の格付けをBaa1から4段階下げてBa2にしました。もちろんこれは投機的格付けで銀行などは保有できないことになります。ギリシャの次はポルトガルが問題になることは確定的になったのです。
 それを受けてユーロも、1ユーロ=1.45ドル台から1.42ドル台まで値下がりしましたが、ギリシャの時のような値下がりではありませんでした。

 この辺をみて思うことは、ニュースの重要度に対して市場の反応が少なすぎると言うことです。つまりギリシャ問題の解決期待と米国経済の回復期待で上昇してきた米国株は、明らかに違ったニュースが出た割には落ち着いているのです。
 為替市場の方も、目立った反応と言うほどではありません。

やはり世界中に投資資金が多過ぎ、不安になりながらもリスク資産に対してのポジションを大きく保有したままなのです。
 多分、リスク資産から安全資産への移動がまだ十分でなくこれからも続くはずで、万一もっと悪いニュースが出れば一気に進むのです。

 思い出してみれば、2008年9月のリーマンショックで世界の金融市場が大混乱になったのですが、その原因となったサブプライム問題はその1年以上も前から顕在化していました。ところが当時も世界中に投資資金が多すぎたためリスク資産のポジション調整が進まず、何となく安定的に見える金融市場が続いたのです。

 ヘッジファンドへの投資残高もリーマンショック直前の2008年6月まで膨らみ続けて、1兆9300億ドルになっていたのです。
 そして、現在はその時の残高も更新して2兆ドルを超えているのです。
 6月6日付け「ヘッジファンド残高拡大の意味するとろ」を御参照下さい。

 ここではっきりと分かることは、スピードとタイミングが分からないだけで、リスク資産に対する「値下がりリスクと」、安産資産に対する「値上がりリスク」があると言うことです。

 ここで安全資産と言うのは日米ドイツの国債と、通貨でいえば円とスイスフランなのです。日本とかスイスのファンダメンタルズが良いと言うことはないのですが、なぜか逃避通貨に選ばれています。

 つまり円の「値上がりリスク」があるのです。

 ここから考えて、今日本の国策に合った一番有効な方策は、ユーロ円建ての日本国債を20兆円程発行することなのです。特に通貨分散をしたい各国中央銀行等に爆発的に売れると思われ、円の国際化も一気に進み、国債の日銀引き受けなどと言うアホな議論をしなくても済むのです。
 6月30日付け「円は買われるべき」をご参照ください。

 ただ、世界中からユーロ円国債購入のために新たな円買いが起こり、さらなる円高が引き起こされるのでは? とか、将来の償還資金の確保が出来るのか?などの疑問が出てくると思いますが、この辺のことはもっと堀下げて書いていきたいと思います。

平成23年7月9日  午前11時50分

 

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