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69%の株式を所有する創業者・実力会長が「追放」された?

2017年09月07日

69%の株式を所有する創業者・実力会長が「追放」された?


 やや旧聞に属しますが、6月29日に開催されたパチスロなどゲーム機器大手メーカー・ユニバーサルエンタテインメント(以下UE社、旧アルゼ)の定時株主総会において、創業者で実力会長だった岡田和生氏が取締役に再任されず、また当日の株主総会への出席も実力で阻止され、自ら創業した会社から「追放」されてしまいました。

 岡田氏は自らが取締役(1人代表)を務める資産管理会社・Okada Holdings(本社・香港)を通じてUEの議決権の69%発行を保有しており、会社法上はUE社の経営権を「完全」に掌握していたはずです。

 ここでUE社も創業者の岡田氏もいろいろ噂されることが多く、また本誌も別に岡田氏に「同情」しているわけでもありませんが、起こった事実だけをよく考えると「言いようのない恐怖」を感じます。

 そもそも上場会社を「乗っ取る」ためには十分な株数を取得し(つまり巨額資金がいる)、TOBなど法律上の正しい手続きを経る(つまり世間に情報を公開する)必要があります。ところが巨額資金も世間への公開もなく、全く密室で「絶対に乗っ取れない上場会社」がいとも簡単に乗っ取られ、「絶対に追放できない創業者」がいとも簡単に追放されてしまったことになります。

 少なくとも先進資本主義国で法治国家の(独裁国家やギャング国家でない)株式市場で起こりうる話ではありません。

 じゃあUE社で何が起こったのかというと、岡田氏はOkada Holdings株式を生前贈与しており(香港には相続税も贈与税もない)、現在の岡田氏は同社株式を46%しか保有していませんでした。

 そして本年5月12日に岡田氏はOkada Holdingsの取締役(1人代表)を「知らないうちに」解任され、同社の株式の過半数を握る長男と長女が、岡田氏を「追放」するUE社の定時株主総会議案を事前に承認していたはずです。

 岡田氏はその事実を5月18日に知ったようですが、そこから長男とも長女とも連絡が取れていないようです。そして粛々と6月29日の定時株主総会で「追放」されてしまいました。もちろんUE社の富士本社長(アルゼ時代に買収された会社の創業者だったようです)など岡田氏を除く取締役陣も了承して(あるいは首謀して)いたことになります。

 そう書くと「それは創業者の親族間のよくある争いだろう?」と考えられるかもしれませんが、UE社に限って言えば「とても」そうは思えません。

 UE社は、岡田氏の追放を決定済みだった6月8日に「特別調査委員会設置のお知らせ」なるIRを発表しています。要は岡田氏がEU社・香港子会社の資金を合計22億円、社内の適正な手続きを経ず不正に外部に送金させた疑いがあり、特別調査委員会で調査するというものでした。そして当然のように8月29日には「岡田氏は個人の利益のために会社に損害を与えた」との調査報告書が提出されています。

 ところがこの香港子会社とは、総額24億ドル(2600億円)をかけてフィリピンに建設中のカジノを併設した総合リゾート施設の運営会社であり、フィリピンというお国柄でもカジノというビジネス内容からも表に出せない支出がかなりあったはずです。

 誤解のないように正確に書きますが、本誌は総額24億ドルのなかのたった22億円の支出で大騒ぎするなと言っているわけではなく、そもそもカジノをフィリピンで開設することが「気に入らないなら」堂々と岡田氏が会長のうちに取締役会で反対するべきで、岡田氏を追放してから後付けで大騒ぎすることは「少なくともフェアではない」と言っているだけです。

 そもそもUE社は、アルゼの時代の2000年頃からラスベガスのウィン・リゾーツに500億円を出資しており、ウィン・リゾーツがラスベガスとマカオに新築するカジノ付きホテルを資金面で支えていました。

 ところが2012年頃に岡田氏が「独自に」フィリピンのカジノビジネスに進出しようとしたことが「虎の尾」となり、ウィンだけでなくラスベガスのカジノビジネスからも追放されていました。

 またウィンに出資した500億円も(当時は時価2000億円以上となっていましたが)時価の7割ほどで強制的に買い戻されてしまいました。それでも1500億円ほどになるはずですが、支払いは何と10年後の約束手形で(つまり2022年の支払い期日で)、そもそもウィンに支払う意思があるのかも疑問です。

 しかしそのフィリピンのカジノ付き総合リゾートは、結局UE社(香港子会社)を含む4社にライセンスが与えられ、UE社の施設はすでにホテルなど部分開業しています。ただ本年6月には施設内で放火・銃撃戦があり、なかなかきな臭いままです。

 そこで今回の岡田氏追放に戻りますが、これは単なる親族間の争いなどではなく、どこかの勢力(別に反社会勢力とも国内の勢力とも言っていませんが)岡田氏の親族と保身の塊の現経営陣を抱き込み、「巨額資金も面倒な手続きもなく」UE社をフィリピンのカジノ施設付きで「乗っ取った」と考えてしまいます。

 未払いになっているウィンからの1500億円も「ひょっとしたら」2022年に支払われるかもしれません。

 ちょっと今後を注目していてください。


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コメント
今回の記事は意味が分かりません。一体何が言いたいのか?スッキリしませんが…
弱味に付け込まれる
岡田氏は遵法精神旺盛な方では無いようです。相続税を逃れるために香港へ逃げて行ったようです。そのため、日本国は彼を守りきれません。
彼はアメリカからにらまれているようです。
香港は政治的に微妙な地域で、中共の思い通りになりにくいです。
彼はどこの国からも思い通りにされてしまう人物ではありません。彼の都合の良い時だけ、どこかの国は保護しろと?無国籍者への見せしめで良いと思います。

新種のLBO的なことが起こりそうな気がしてます。UEからオカダマニラ(タイガーリゾート)は分離していく可能性もあるんですかね?
 ご指摘もいただいていますが、確かに論点がぼやけており「何を言いたいのかよくわからない記事」になっています。

 たくさんのポイントをいっぺんに詰め込もうとしたことと、遠慮したわけでもありませんが重要な背景を省略してしまったからのようです。

 そこで今夜更新の記事で、これらを遠慮なく詰め込んでもう一度取り上げることにします。修正するのではなく「もっと深く突っ込んだ別の記事」と考えてください。

闇株新聞編集部
放火・銃撃があったリゾーツ・ワールド・マニラとユニバーサルエンターテイメントは何か繋がりがありましたっけ?むしろライバルのような気がするのですが・・・。文脈からユニバーサル関連の施設との印象を受けたので・・・。
イオンの岡田さんと親戚なのだろうかと思ってます
箱根の美術館凄すぎてびっくりでした
今回の記事はオカダマニラ内で放火と銃撃戦が発生したかのような事実誤認の内容が含まれています。
題名に企業名入れないとか
虎の尾を踏まないように慎重に慎重に
書いた記事ですねわかります
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