闇株新聞 the book


闇株新聞 the book
発売中です。
よろしくお願いします。

東芝の6000億円の第三者割当増資からわかってきたこと

2017年12月05日

東芝の6000億円の第三者割当増資からわかってきたこと


 東芝が11月19日(日曜日!)に発表した6000億円の第三者割当増は、本日(12月5日)から払込期間に入っています(12月8日まで)。

 東芝のIR資料には、各割当先とは12月5日に払い込むことで合意していると(わざわざ)強調していたため、東芝から払い込み完了のIRが出るものと注目していましたが、夜になっても出てきません。

 払い込みは完了してIRが出ないだけなのか(確かに任意開示です)、本日は全額の払い込みが確認できなかったのかなど、余計な心配をしなければなりません。東芝が12月5日に払い込まれるとの「余計な」IRを出していなければ何の心配もいらなかったはずです。

 ところで今回の6000億円の第三者割当増資は、ゴールドマン・サックスがすべてアレンジした60社のオフショアファンドに全額が割り当てられています。最近になってゴールドマン・サックスが200億円の手数料を「独り占めする」との報道もでています。

 本誌の海外勢嫌いは今に始まったわけではありませんが、それは日本の株式市場で「あきれるような」狼藉を働き、それを当局も含む日本勢が全く批判していないケースに限ります。

 東芝の今回の第三者割当増資は、11月19日の発表時点で払い込み価格が262.8円と決められており、発表前の需要調査期間まで含めても貸株を利用した売却は限定的だったようです。

 この状態の東芝に6000億円ものリスクマネーを短時間でかき集めたゴールドマン・サックスは、その情報漏れを発表までほぼ完全に防いでいたところも含めて久々に「やるじゃないか」と言わざるを得ず、その報酬が200億円でも別に腹が立ちません。

 ただそう思うのは「ここだけ」で、半導体事業の売却も含めた「東芝を徹底的にしゃぶり尽くす全体像」を見ると、とてもそうは言えません。

 まずこの半導体事業の売却については、何度も「決して表に出ない複数のアドバイザーが巨額報酬を山分けする」と書いていましたが、11月14日付け「東芝の現在位置を確認しておこう」にも書いたように、その総額が1200億円であることがわかっています。

 総額2兆円のディールであるため、その報酬率が6%となりますが、これはベイン・キャピタルが率いる「買い手側のアドバイザー報酬」まで東芝が負担する金額です。

 東芝の発表では弁護士費用とアドバイザーへの報酬となっていますが、いくら弁護士費用がかさんでも10億円以内のはずで、1200億円はほぼアドバイザーへの報酬です。ただ7000億円を貸し付ける日本のメガバンクも「かなり」手厚い報酬を金利とは別に受け取ります。

 本誌も今までそのアドバイザーの具体名を挙げていませんでしたが、もちろんゴールドマン・サックスがその中心にいます。半導体事業の売却が2018年3月末までに完了しないと債務超過が解消できないとパニックになっている東芝経営陣に、「お任せください」と囁いて独占したのが今回の6000億円の第三者割当増資だったはずです。

 もちろん東芝経営陣は6000億円の増資が成功しても、半導体事業は必ず売却すると「確約させられている」はずです。またゴールドマン・サックスは買い手を取りまとめるベイン・キャピタルまで手玉に取っているようです。

 しかしこれだけではウエスタンデジタル(WD)が差し止めてしまいます。そこは最近になって売却される半導体事業が再上場した際にWDが経営に関与する妥協案が出ており、これもゴールドマン・サックスのアレンジである可能性があります(ここだけは未確認です)。

 つまりゴールドマン・サックスは間違いなく東芝に「もっと高い立場」で関与しており、今回の6000億円の第三者割当増資も(200億円の報酬も)その一環に過ぎません。

 まだあります。半導体事業を売却し、その他の事業も次々売り払っている東芝の今後の経営は、ゴールドマン・サックスがアレンジしたアクティビストを含むファンドが支配できる議決権を今回の増資で確保するため、その東芝に残った有形・無形の資産もすべて自由にすることができます。

 これがやっとわかってきた「東芝を徹底的にしゃぶり尽くす全体像」で、その中心にゴールドマン・サックスがいることになります。今回の増資で200億円の報酬を独り占めしたことなど、全体像のほんの一部にすぎません。



ダイヤモンド版「闇株新聞プレミアム」のお申し込みはこちらから
インフォカート版「闇株新聞プレミアム」のお申し込みはこちらから


Ads by Google

コメントをする⇒
| Comment:5 | TrackBack:0
関連記事
コメント
日本を中韓に献上する連中、欧米に献上する連中、日本にはそんなのしかいないのだろうか?
PEZY Computingの経営者が助成金詐欺容疑で逮捕されました
この件についてよろしければ解説お願いします
>日本を中韓に献上する連中、欧米に献上する連中、日本にはそんなのしかいないのだろうか?

海外のそんたくは批判されません。
国内は規制が多いです。
道義があっても杓子定規な金融庁はルール違反を怒ります。
ノルマのために抜け道探すとどんどん厳しくなります。

なぜか外資にはユルユルなので金融機関は外資が大好きです。たぶん海外捜査はめんどくさいからあまりしないのでしょう。
官僚はそんなものです。
東芝復活
旧村上ファンドの流れを組むシンガポール系エフィッシモは東芝の筆頭株主になってきました。村上氏は先祖が台湾系華僑であり、台湾とシンガポールは国境がある特別な関係にあります。台湾と言えばホンハイですが、ホンハイは大陸とずぶずぶであり、シンガポールは南シナ海問題で対中強硬です。
シンガポールは華僑のリー氏を中心にまとまっている国で、国の有力者は売国を許されません。イギリス統治が長かったことから、思考法は英米に近く、2018年はASEANの議長国として、対中強硬カラーでまとめそうです。
非常に重要な国なので、ゴールドマンサックスがエフィッシモを軽く扱うことは無いと思います。
また、中国はサムスンから三次元半導体技術を持ち出し、32層試作完成させ、いよいよ64層試作した後に量産化しようとしています。中国と仲良しのホンハイが東芝を抑える必要性は低下しています。エフィッシモはシンガポールの事情優先で動くと思います。
半島有事でサムスンの生産が乱れ、半導体価格は暴騰すると考えています。サムスンの最新鋭工場は中国にあり、もしかしたら、中国の会社としてやっていくのかもしれません。(それなら、なぜ、中国が持ち出すのか疑問もあります。)
東芝はシンガポール系の会社として復活します。
喜ばしいことです。
東芝元会長に続き元社長がお亡くなり
先月は複数の週刊誌のインタビューに答えてたのに


コメントの投稿
闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム
Ads by google
Ads by Google
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク
フェイスブック
カテゴリ
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

05月 | 2018年06月 | 07月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


ブログ内検索
Loading
お問い合わせ

※ページが見れない・表示されないという方はお手数ですが、原因究明のためお使いのOSとブラウザを記述の上お問い合わせ頂けますようお願い致します。

名前:
メール:
件名:
本文:

闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム