闇株新聞 the book


闇株新聞 the book
発売中です。
よろしくお願いします。

トランプ政権内の2つの重要人事

2018年03月14日

トランプ政権内の2つの重要人事


 森友問題における公文書の書き換え事件も気になりますが、これは近いうちに必ず書くことにして、本日はこの話題です。

 日本時間の本日(3月13日)午後10時過ぎ、トランプ大統領がティラーソン国務長官を「解任」したと伝えられています。

 ティラーソン国務長官(日本の外務大臣に相当)の解任は、少し前から囁かれていましたが、現在のトランプ政権内で解任説・辞任説が出ていない主要閣僚や幹部を探す方が難しいくらいです。

 大変に手前味噌ですが、昨日(3月12日)夕方に配信したメルマガ「闇株新聞 プレミアム」では、「次に政権を去るのはティラーソン」とはっきり予想していました。

 そう考える理由は比較的簡単で、大統領選の最中にトランプを自宅に招き「ロシアとは敵対するのではなく接近すべきだ」と説いたヘンリー・キッシンジャー(94歳)がトランプ政権に押し込んだ人物のうち、フリン・元国家安全保障問題担当補佐官、マクファーランド元大統領副補佐官は「とっくに」政権を去り、ホワイトハウスで「キッシンジャーの連絡係」であるクシュナーも最高機密への接近を禁止され、残るはエクソンCEOだったティラーソン国務長官だけとなっていたからです。

 また昨年6月にコミー前FBI長官をトランプに解任させたのも、「外交特権をもった大物スパイ」と言われたキスリャク駐米大使(当時)を堂々とホワイトハウスに招き入れたのも、フリンを使ってロシアゲート疑惑の片棒をかついだのも、このキッシンジャーでした。

 そしてキッシンジャーの最大の顧客が中国、次いでロシアやイランで、さすがにトランプもその危険性に気がついたようです。つまりホワイトハウスからキッシンジャー色が一掃されたと考えるべきで、ここからの米国の対中国政策は通商面を含めて「強硬的」になるはずです。

 キッシンジャーはもちろんユダヤ人ですが、今回のエルサレムを首都として米国大使館も移転する決定に関わった形跡がなく(自分のビジネスにマイナスだから)、その主張者は大票田のキリスト教福音派であるペンス副大統領と、ティラーソンの後任の国務長官に指名されたマイク・ポンペオCIA長官だったはずです。

 マイク・ポンペオは、陸軍士官学校とハーバード・ロースクールを卒業しており、特に陸軍士官学校は首席で卒業しています。ここでその空席となったCIA長官が誰になったのかというと、ジーナ・ハスペルCIA副長官がそのまま長官に昇格するようです。

 ところでこのジーナ・ハスペル(女性です、念のために)とは「水責めの女王」と呼ばれる拷問の達人ですが、その「水責めの女王」がCIAのトップとなったわけです。ポンペオ前長官もマティス国防長官も「水責め」は否定していなかったようで、トランプ大統領は、来たる「米朝首脳会談」に「こわもてメンバーで」応じるためであるとの解説も米国では囁かれています。

 ところで先週(3月6日)には、国家経済会議(NEC)委員長のゲーリー・コーンが辞任していました。ゲーリー・コーンはゴールドマン・サックスの社長兼COOでしたが、リーマンショック以前からその地位にあるロイド・ブランクファインCEOが居座っているため、トランプ政権に転身していました。

 ムニューシン財務長官やロス商務長官など現任の経済・通商閣僚とは格が違い、近いうちに(特段実績のない)ムニューシンに代わって財務長官になるものと考えていました。そのコーンが辞任してしまったため、トランプ政権はますます「財政赤字拡大」「保護貿易」「ドル安政策」が中心となるはずで、そのうち米国経済やドルへの信認が損なわれていくと心配しています。

 ところがこのコーンの後任の国家経済会議(NEC)委員長に、ピーター・ナバロが有力視されています。日本ではほとんど知名度がありませんが、筋金入りの反中国派です。

 トランプ政権のスタート直後には、中国対策として国家通商会議(NTC)の新設が検討されており、その初代委員長がナバロとなるはずでした。ところが中国が最大の顧客であるキッシンジャーに潰され、国家経済会議(NEC)の一部門に格下げされていました。

 つまり筋金入りの反中国であるナバロは、今回は国家経済会議(NEC)全体のトップとして中国に対峙するはずで、先日の鉄鋼やアルミニウムへの高額関税も、このナバロの主導であるはずです。

 つまりトランプ大統領は今秋の中間選挙だけではなく、2年後の大統領再選に向けて、ますます「米国第一主義」「反貿易黒字国(とくに中国・日本・メキシコ)」それに「北朝鮮はあまり刺激しない」といった外交となるような気がします。


ダイヤモンド版「闇株新聞プレミアム」のお申し込みはこちらから
インフォカート版「闇株新聞プレミアム」のお申し込みはこちらから

Ads by Google

コメントをする⇒
| Comment:2 | TrackBack:0
関連記事
コメント
>ゲーリー・コーンはゴールドマン・サックスの社長兼CEOでしたが、リーマンショック以前からその地位にあるロイド・ブランクファインCEOが居座っているため、トランプ政権に転身していました。

闇株さん、これは事実相違です。ゲーリー・コーンはゴールドマン・サックスの社長兼CEOではなく、ゴールドマン・サックスの共同社長兼COOでした、というのが正しい事実です。


名無し様

ご指摘ありがとうございます。

闇株新聞編集部
コメントの投稿
闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム
Ads by google
Ads by Google
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク
フェイスブック
カテゴリ
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

05月 | 2018年06月 | 07月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


ブログ内検索
Loading
お問い合わせ

※ページが見れない・表示されないという方はお手数ですが、原因究明のためお使いのOSとブラウザを記述の上お問い合わせ頂けますようお願い致します。

名前:
メール:
件名:
本文:

闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム