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トランプ大統領を当選させた「最大の武器」が明るみに(臨時版)

2018年03月21日

トランプ大統領を当選させた「最大の武器」が明るみに(臨時版)


 本日(3月21日)は祝日のためお休みしようと思っていましたが、間違いなく「もっと大きくなるニュース」が出ているため、また日本での報道がほとんどないため、急遽「臨時版」を出すことにしました。

 ハフィントンポストは「トランプ大統領を誕生させたビッグデータは、フェイスブックから不正取得されたのか」、CNNでは「フェイスブックに批判、トランプ陣営関連会社に個人情報流出」などと、かなり大きく記事になっています。

 本件については昨年(2017年)2月23日付け「ケンブリッジ・アナリティカとは?」にかなり詳しく書いてあるため、まず読み返して頂きたいと思います。今回の記事は、「その続編」となるからです。

 要はトランプ大統領の当選には、英国の調査会社であるケンブリッジ・アナリティカが、対立候補であるヒラリー・クリントンの印象を悪くするために、有権者をその属性によって細かく分類し、それぞれに有効なネガティブ・キャンペーンをきめ細かく行っていたというものです。テレビ出演しているヒラリーの画像を「微妙にいやな女」と見えるような工作も行っていたはずです。

 このケンブリッジ・アナリティカの実質オーナーが、最強のヘッジファンドと言われるルネッサンス・テクノロジーズCEOのロバート・マーサーで、超保守派と言われています。

 マーサーは個人でもトランプへの大口献金者であり、トランプ政権発足時には「手下」のスティーブ・バノンを新設の首席戦略官としてホワイトハウスに送り込み、外交戦略をリードさせていました。

 当時の記事でも、この工作のためには有権者のビッグデータが絶対に必要で、その中でもフェイスブックの「いいね」が最も価値がある情報だと書いてありますが、当時の記事ではケンブリッジ・アナリティカはフェイスブックをはじめとするSNSから「きわめて安価で」購入していると書いてありました。

 ところが今回、この貴重なビッグデータは購入したのではなく、どうもフェイスブックから不正に得ていたもので、その数は「会員の友人」も含めて5000万人をこえていたようです。

 ケンブリッジ・アナリティカの元職員で、データ解析のためのシステム開発を担当していたクリストファー・ワイリー氏が、内部資料とともにNYタイムズなどに持ち込み、3月17日に一部マスコミが報道しています。

 またワイリー氏の証言によれば、これらのビッグデータはケンブリッジ・アナリティカの関係会社と協力関係にあったケンブリッジ大学のアレクサンドル・コーガン教授が、あくまでも研究目的であると偽って提供を受けていたものとなります。

 ちなみにこの解析システムは同じケンブリッジ大学に在籍中だったミハエル・コジンスキー博士が開発したもので、そのコジンスキー博士に協力を断られたケンブリッジ・アナリティカの関係会社が、その代わりに接近した(してきた?)コーガン教授と協力関係を結んだようです。しかしその中身は明らかにコジンスキー博士の「パクリ」のようです。

 これを受けたフェイスブックの行動も素早く、報道前日の3月16日には法律顧問が「2015年に(大統領選は2016年11月です)不正なデータ引き出しに気がつき、全情報の返却を要請していたものの、一部は返却されていなかったようだ」とブログに投稿しています。

 フェイスブックとしては、どこまでも被害者を演じるしかありませんが、株式市場はかなり重要視しているようで、フェイスブックの株価はその3月16日の185ドルから、現在(米国時間3月20日午前)には163ドルまで下落しています。

 そもそも2016年の大統領選におけるケンブリッジ・アナリティカは、親中国のヒラリーだけは大統領にするわけにはいかないと考えており、最初は共和党でもテッド・クルーズを応援していましたが、予備選においてトランプが有利となった2016年6月にトランプに乗り換えています。

 したがってトランプの方から持ち掛けた話ではないはずですが、やはりイメージ的にはかなりのマイナスで、トランプ政権を去る幹部もさらに出てくると思われます。

 ロシアゲート疑惑とは直接の関係はないはずですが、そのヒラリー攻撃にロシアが関わっていたなら、さらにトランプが選挙対策委員長だったバノンに何らかの依頼をしていたなら、せっかく終結寸前となった捜査がまた長引くことになり新たな訴追者が出てくる恐れもあります。

 いずれにしてもトランプ政権発足以来「最悪」の事態であることだけは間違いなさそうです。また続編を書くことになりそうです。


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コメント
闇株新聞でオリンパス事件以来のスゴいと思ったネタ
>闇株新聞でオリンパス事件以来のスゴいと思ったネタ

この記事、冴えていますね。本当に凄いです。

データ解析のトップであるケンブリッジ・アナリティカとクォンツ型ヘッジファンドの帝王ルネサンス・テクノロジーズが深くかかわっていて、ヒラリー・クリントンを嫌悪し、裏返しでトランプを支援したから、トランプが世論操作に成功し、大統領選に勝てたという実態の描写は、ロシア疑惑ばかりに注目する俗説よりも、非常に深みがあります。
映画「女神の見えざる手」は最近の銃乱射事件の背景を示唆しておりはなかなか面白かったですが、さらに上をいく映画ができそうな話です。
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