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オリンパスの闇・第4幕

2011年11月09日

オリンパスの闇・第4幕

 本日は「野村証券の病巣」シリーズの最終回として、銀行の証券業進出や大蔵省の証券行政について書く予定だったのですが、オリンパスの状況が急変しているため急遽差し替えました。

 本誌がオリンパスのことについて書くのは、株式市場で起こる事件については、当局の対応やマスコミの報道が(意識的なのかどうかはともかく)時として歪められ、いつの間にか真実が闇に葬られることが多いことと、実際の主役や金銭的メリットを受けたものと、責任を負わせられる者が往々にして違うことと、最後に仮に事件になった時も過去の例から見て首をかしげるほど不公平で不思議な判断が下されることが多いため、それらをまとめて予防すべくあらかじめ警鐘を鳴らしておきたかったからです。

 従って、本誌ではまだ表に出ていない経済事件についても(山ほどありますが)先頭を切って書くつもりはなく、オリンパスについても他社の報道が先行している中で、早くも上に書いたような危惧が感じられたから取り上げたまでなのです。

 さて、本日(11月8日)の早朝、オリンパスが「過去の買収資金などは、1990年代からの投資損失の先送りなどに利用されていた」と発表し、午後には高山社長が記者会見し「昨日、初めてこの事実が判明し、その責任者は菊川(元社長・会長)、山田(常任監査役)、森(副社長)の3人である」と発表し、森副社長を解任したと付け加えました。

 昨日から一部週刊誌や外電が詳しい「損失隠し」のスキームや、関係者と思われる人物について書き始めていた影響もあると思われます。

 さて、直観的に非常に「いやな感じ」がします。

 まず、オリンパスが1990年代から「損失先送り」を繰り返し、今般の国内3社の買収(直後に大半を償却)とジャイラス買収に関して支払った巨額報酬によって実質的に最終処理したことは明らかなのですが、要は「誰を」犯人にするつもりなのかと言うことです。

 本日、森副社長を解任し、山田常任監査役も辞任したようなのですが、菊川氏の処遇は不明です。菊川氏も社長辞任後もオリンパスの最高権力者のはずで、高山社長も菊川氏の指名です。

 「いやな感じ」の第1は、責任をすべて森・山田両氏にかぶせ、菊川氏は監督責任を問われるだけのような気がすることです。

 大げさでなく、森・山田両氏の身柄の安全を確保すべきです。(ライブドア事件でも野口氏が変死しているのです)。

 「いやな感じ」の第2は、確かに巨額資金が過去の投資損失の先送りなどに利用されていたことは事実で、またそのスキームも報道されつつあるものでほぼ間違いなく、オリンパスの社外で深くかかわっていた人物についても報道の通りです。

 しかし、大きく抜けおちているのは、「過去の投資損失」とはなんだったのか、つまり本当に投資損失だけだったのか、もっと言うと闇に吸い込まれていく仕組みがなかったのか、などが全く注目されていないことです。こちらのほうがはるかに重要な問題なのです。

 「いやな感じ」の第3は、これらの取引でオリンパス側のかかわった人物とオリンパス社外でかかわった人物(実際は一体で行動していました)は特定されつつあるのですが、ここでも見落とされているのは実際の資金の流れを請け負った人物(複数)のことです。

シンガポール在住の某とか、Jブリッジにかかわった別某とか、名前は幾つか取りざたされています(日本人ですよ)が、彼らはオリンパスと一体でも何でもなく、怪しげな海外口座を複数扱ってこういったグレーな資金の流れを専門に請け負い、法外な手数料(一説では額面の20%!)をとり、さらに時として途中で金が「消えてしまう」こともあるのです。

 多分、オリンパスの一連の取引を嗅ぎ付けて、みずから売り込んでいったのでしょう。そして間違いなく法外な報酬を「むしりとった」はずです。この辺も見落とさないようにしなければならないのです。

 ところで、また新たな人物が報道されていましたので、それについても付け加えておきます。(前述のように、本誌から未発表の名前や事実が出ることはありません。)

 それは、野村証券事業法人部に横尾宣政氏と同時期所属しており、現在オリンパスの社外取締役の地位にある林純一氏のことですが、彼も佐川氏と同様にそれほど重要な役割を果たしておらず、横尾氏(の方が年下なのですが)の指図で行動していたはずです。

 一部報道で、どうも私とこの林氏が混同されているようですが全く違いますよ。

平成23年11月9日

 

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コメント
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オリンパスと大王は創価でぃすよ。↓

http://blog.livedoor.jp/sheltem2/

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先生、このブログがまさに今NHKで「元オリンパス担当の証券マンのブログ」として紹介されていましたよ!
NHK NEWS9 から来ました。記念パピコ
たった今さっきNHKのニュースでここのサイトがちらっと出てました。
でもネットの世界では前から騒がれてたのに、大手マスコミはいつも遅いですね。
私もNHK見て来ました
日本の報道が遅いわけではない
大切なスポンサーさんだから最初は遠慮していただけで、裏が取れてからの動きかと

海外メディア、FBIが先に動いて、日本のマスコミ、東証の動きがあまりにも遅いのが二重で外国人に不信感を与えている
1.上場規程問題
有価証券報告書に虚偽記載あると、上場廃止規程に抵触し上場廃止になる可能性もあり。

2.融資金融機関問題
金融機関→オリンパスへの長期貸付金をどうするのか?今後の、状況次第では、財務制限条項に抵触しうることにもなりますから、金融機関の動向に注視かと。

<長期借入金>23.3月期
東京三菱UFJ  779億円
三井住友銀行   653億円
みずほ銀行    620億円
三菱UFJ信託  300億円
日本生命     200億円
その他      748億円
    合計 3、500億円

※23.3月期に以前にはない1年内返済予定の長期借入金が350億円としてでてきています。何故に、長期借入金→35億円が1年内返済予定の長期借入金となったのか?

監査法人が、23.3月にあずさ監査法人から新日本有限責任監査法人に変更。新日本と言えば、確か、バブル崩壊後にりそな銀行の監査法人をしていて、りそなの担当者が自殺したかと!

大株主
23.9.30日終値2417円→11.8日終値734円。-1683円

日本生命保険・2242万株 -376億円
三菱東京UFJ1328万株 -221億円
三井住友BK  835万株 -140億円
テルモ     681万株 -114億円

投信設定株:約3390万株 -570億円・・顧客が損失を受けるだけ。勿論、投信会社の運用益はマイナスになりますけど!


<純資産額>
19.3  3448億円
20.3  3678億円
21.3  1687億円<1148億円損失>
22.3  2168億円<519億円の特別利益>・・分析機事業を米国ベックマンへ譲渡
23.3  1668億円


      <長期借入金>   <社債>
19.3   1731億円  1404億円
20.3   1773億円  1053億円
21.3   4126億円  1302億円・・・長期借入金急増
22.3   4371億円  1103億円
23.3   4111億円  1101億円

<業績・連結子会社>

7733<オリンパス>業績
      <売上>    <営業利益> <経常利益> <純利益>
19.3 1兆617億円   987億円 762億円  477億円
20.3 1兆1288億円 1126億円 930億円  579億円
21.3   9808億円  345億円 183億円ー1148億円
22.3   8830億円  601億円 451億円  477億円
23.3   8471億円  353億円 221億円   73億円

連結子会社 アイティテレコム→アイティーエックス<携帯電話等のモバイル端末販売>
20.3  2140億円          32億円   13億円
21.3  1530億円          43億円   23億円
22.3  1905億円          21億円    7億円
23.3  2096億円          34億円   28億円
オリンパス売上23.3月8471億円のうち、携帯端末販売売上が2096億円で、約25%を占めています。

連結子会社 オリンパス・アメリカ・・オリンパス光学機器及び医療機器の輸入販売
21.3  1069億円          84億円   61億円
22.3  1000億円          53億円   63億円
23.3   975億円         100億円   78億円

デジカメは、コンパクト・デジカメ 一眼レフ・デジカメの間の機種とし、ミラーレス一眼レフが売れてきている時代。キャノン、ニコンは一眼レフカメラでは、2社で約70%シェアで、ミラーレスの販売はしてきませんでしたが、ここにきて販売を始めています。パナがミラーレス一眼レフを最初に販売し、オリンパスも参戦と、新たな分野に参入。オリンパスは、内視鏡分野で世界を席巻しているんですから、その関連分野に事業資金を投資すればいいのに、携帯電話端末販売に投資したんでしょうかね?
いつも拝見させて頂き、内容がとても深く大変参考になります、ありがとうございます。
オリンパスですが、もう当面の悪材料は出尽くしたんでしょうか?それともまだ何か隠されているんでしょうか?出尽くしならば、冷静に見て買いたいんですが・・・。もちろん上場廃止のリスクがあるのは承知しています。しかし、事業価値と総資産などを考慮すると、たとえ上場廃止になったとしても今の株価なら投資する価値があるようにしか見えないのですが・・・。
掲示板では上場廃止で株価が100円とか一桁になるとか書いてありますが、絶対にありえないことだと思います。そこでわからないことがあるので質問させてください。
上場廃止になっても株式を保有していれば配当金はもらえますか?(たしかライブドア関係で配当がでたと聞いたことがあるんですが)
一旦上場廃止になって、他の企業から買収された時や再上場した時は、上場廃止になった時に株式を所有している人はどうなりますか?
わかる方がいらしたら教えてください。

TB、引用させていただきました。
http://keizaikeizai.seesaa.net/article/234309001.html

いつも深い情報ありがとうございます。

これからも「闇」を暴いてください。
毎日楽しみにしています。

人気ブログランキングでのランク上昇すごいですね!
応援しています!
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