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AIJ投資顧問の闇  (号外版)

2012年02月25日

AIJ投資顧問の闇  (号外版)
 
 野村証券の個人営業部門で実績を上げていた浅川和彦氏は、京都支店営業次席、熊本支店長を経て、1994年頃から外資系証券で主に日本株の営業をしていました。
 
 因みにその時の上司(東京支店長)が、つい先日オリンパス事件で指南役として逮捕された中川昭夫氏ですが、中川氏はAIJ投資顧問とは何の関係もないはずです。
 
 浅川氏が野村証券の支店長を捨て、一介の営業担当として外資系証券に入った事情は「個人情報」なので書きませんが、一部報道されている「米国帰り」とか「運用のプロ」というのは完全な誤りで、個人営業一筋で実績を上げていた「優秀な」営業マンでした。
 
 その浅川氏が2004年ころからAIJ投資顧問で年金運用を始めたのですが、AIJの設立が1989年となっているため、そのころに第三者から「取得した」ようです。また「親分肌」の浅川氏は、同じ野村証券出身者で職の無い先輩などを雇い、その中にかつて野村証券の総会屋利益供与事件で当時の酒巻社長に連座したM氏(元・野村証券常務)もいます。
 
 また年金運用の「営業」を担当していたと言われるアイティーエム証券(同じビルに居ます)は、山一證券の国際部門出身の西村秀昭氏が1998年に設立したもので、浅川氏がAIJ投資顧問を始める以前から営業活動をしていました。多分そのころから浅川氏の「盟友」で、共同して業容を拡大していったのでしょう。
 
 さて本件を正しく理解するために、どうしても日本の年金運用の仕組みを理解しておかなければならないので、少し我慢して読んでください。
 
日本の年金の仕組みは、基礎年金(1階部分)と厚生年金(2階部分)までが公的年金で年金積立金管理運用独立行政法人が民間に運用を委託しており運用額が109兆円です。それに加えて企業年金(3階部分)が73兆円あり、企業が独自に厚生年金基金(595あります)を設立してこれも外部に運用を委託しています。
 
 その企業年金(3階部分)の運用は、かつては信託銀行と生保だけだったのですが、1990年の金融自由化と1997年の規制緩和で投資顧問会社にも「解禁」となり、現在は運用資金の約3割が投資顧問会社へ委託されています。
 
 また投資顧問会社の方も規制緩和が進み、2007年に「認可制」から「登録制」となり(つまり希望すれば誰でもできる)、「登録」してからある程度実績を積めば「投資一任業者」に指定されて「年金運用」も受託できるようになります。現在は263社の「投資一任業者」が「年金運用」をしています。
 
さらに正確に言いますと、企業年金(3階部分)の運用をどの運用会社にどれだけ委託するかは企業側(つまり厚生年金基金側)が決めます。従ってどうしても過去の「運用成績」が良いところに委託する傾向があります。企業年金は加入者に利回りを約束していることが多く、予定利回り(いまだに年5.5%のとこもあります)を下回れば企業側が「補填」しなければならないからです。
 
 つまりAIJ投資顧問のような事件が起こるのは、この日本の年金運用と金融市場の構造と無関係ではないのです。だから金融庁も慌てて263社の「投資一任業者」全社を検査すると発表したのです。
 
 さて投資顧問会社は年1回、活動状況を財務局に報告する「事業報告書」を提出するのですが、ただ「提出」するだけでチェックは受けません。一部報道ではこの「事業報告書」に虚偽があったと書かれていますが、これも正確に言うと実際の運用成果などは委託している厚生年金基金に直接報告するもので、財務局への「事業報告書」には顧客数とか運用額とか役職員数などを記載するだけです。確かにこの「運用額」は虚偽を報告していたことになります。
 
 もちろん投資顧問会社は金融庁(実際は証券取引等監視委員会)の「検査」の対象なのですが、年に15社くらいのようで、AIJ投資顧問も設立以来一度も検査を受けていなかったようです。今回AIJに検査に入っている証券取引等監視委員会が検察庁に告発できるのはこの「運用額の虚偽報告」だと思います(運用による損失は処罰の対象ではありません)。
 
 今回はAIJ投資顧問の「あまりに高い運用利回り」を疑った同業者の「タレこみ」だったようです。
 
 それではAIJ投資顧問が財務局に提出している2010年の「事業報告書」を見てみますと(AIJ投資顧問のホームページから見られます)、明らかなヒントがあります。
 
 「投資一任契約の業務の状況」の項に、顧客数や運用総額を報告する欄の下に但し書きがあり「国内の運用資産総額のほとんどは、当社と投資一任契約を締結する海外管理会社が設定する外国籍私募投資信託を対象としています」とあります。
 
 つまり、各厚生年金基金へは「海外私募投信」を買ったことだけが報告され、あくまでも第三者の(実態は同じはずですが)海外管理会社が設定するケイマン籍の「海外私募投信」の「運用」がブラックボックスになっていただけです。海外のブラックボックスを利用した「極めて単純な損失隠し」であったことは「オリンパス事件」と同じです。
 
 ただオリンパス事件との違いは、投資顧問会社という金融庁の直接管理下にある会社の「不正」であることと、そうでなくても微妙な時期の「年金問題」に激震を走らせてしまったことです。
 
 だから金融庁も「驚くべき素早さ」で業務停止命令を出し、報道関係にも「進んで」情報提供をしているようで各紙の報道も核心を突いたものが多くなっています。今後、最も注目すべき点は、金融庁がどう「責任逃れ」をするのかと、年金問題を巡ってどう「政治の駆け引き材料」に使われるのかです。
 
 AIJ投資顧問のほうは、浅川氏もM氏も「運用のプロ」とは言い難く、ただ日経平均などのオプションを売却してプレミアを稼ぐ「驚くほど単純かつ危険な」運用手法だったようです。そして多分2004年の「運用開始」直後から損失が出ていたものを隠して、浅川氏一流の「営業力」で運用資産を積み上げる自転車操業を繰り返していたようです。つまり事件そのものは「驚くほど単純」で、今出ている名前以外の関与者はいないと思われます。つまりオリンパス事件のように「多数の有象無象」が巨額収益を山分けした構図ではありません。
 
 運用の素人が闇雲にオプションを売却してプレミアを稼ぐ単純な「運用」を繰り返し、2007~8年の世界金融危機や昨年3月の東日本大震災後の急落などで「巨額損失」が積みあがったのでしょう。
 
 浅川氏の動機はただ1つで運用の「成功報酬」だったはずです。仮に現在の「運用資金」が2000億円で、2004年以降の「運用実績」が累計で100%だったとすると、途中で獲得した資金も多いとしても500億円くらいが「運用で増えた分」ということになり、仮に成功報酬が20%だとしても100億円が123社と言われる厚生年金基金から支払われていたことになります。
 
 噂される「反社会勢力」への資金提供も無いと思います。しかし、元タレントの運営する「リゾート」へ出資していたようで、年金運用に相応しくない「運用」もあるようです。
 
 やや長くなってしまいましたが、オリンパス事件に類似しているものの「極めて単純」な事件であるため、本誌で何回も取り上げることはないと思います。
 
本日は月曜日(午前零時)にアップされるものを前倒しで書きました。月曜日(午前零時)には、予想外の進展がない限り追加でのアップはありません。

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コメント
さすが即、実態に近いと思われる情報ですね。しかし株トレーディングは出来ても、M氏に仕組み作りは出来ないと思いますが、、如何? 米Madoffの日本版(某大手証券も損した)なのかな? Madoffには某大手証券も、、、(苦笑) 
野村も災難続き
さてAIJでは2010年12月から2011年3月の間に外人が2000億円資金を引き上げてる。
これが真相解明のポイントでは?
ユーロ円の予想思いっきりはずしてるがなww
虚偽の運用実績で資金集めしていたならば詐欺罪にあたるのでは?
投資顧問
投資顧問を独立系で立ち上げるのは至難の技だ。特に日本はブランドがないと入口でシャットアウトしてきた。最近の日本人はアホになっているのか?
野村は犯罪養成学校ですか。
カモが年金基金だったってだけで、
典型的な取り込み詐欺ですね。

実際問題、他に年金はどれだけタカられてるのでしょうかねぇ・・・
管理が杜撰すぎるとしか言いようがありません。
一つ気になることがあるのですが。
AIJ事件の第一報は24日の日経新聞だったと思うのですけど。
今週26日発売の日経ヴェリダスにAIJに関する記事が載っているのですよね。
まだ中身を読んでいないので、どんなものかはわからないのですけど。
雑誌作りのセオリーからすると、26日発売の雑誌が23日記事興し即入稿ということは、絶対ありえません。
本日発売の号に載せるなら、かなり前から情報が周到にリークされていて、解禁日が23日だった。ということになると思います。
サイト主様は、その辺について何かご存じなのでしょうか?
どうせオリンパスの社長とも、ツーツーでしょ。
はじめまして。
俺、これの詳細多分知ってると思います。

彼らはオプションの売りを行っていたということですが、震災の日、日経先物オプションは無茶苦茶なことになりました。
8300円代を付けた、とてつもない、しかしマーケットとしては時に起こりうる、大暴落という意味でではありません。

先物オプション市場では、日経平均が8500円くらいを付けている頃に、プットの7000円が一枚100万円になったり、どういうわけかコールの10000円ですら100万円を超えたりと、
とにかく全ての値段で、(どれだけ震災で荒れた相場であろうと)あり得ない値段を付けていたのです。
プットの8000円が20万くらいの価格で推移している時に、プットの7000円が120万円を推移すると言った完全に意味の分からない状況も多々ありました。
マーケットが切り返して日経平均8300円→8800円くらいまで戻していた時ですらこの異常な状況は続いていました。

実は、自分もこのその被害にあった一人であり、ずっと板を観察していたのでよくわかるのですが、
この時は明らかに「何者かが意図的に、わかって」吊り上げている、板の動きをしていました。

震災後のマーケット3日目などにも、日経平均先物は9000円代近くにまで戻していましたが、
先物オプションの値段はこの時にも「寄り付きだけ何者かに釣り上げられて」PUT9000円が一枚80万円といったような、異常な価格を付けました。
これは本当に寄り付きだけで、8時59分40秒くらいまでは半分以下の値段で推移しており、場が開く直前だけこの値を付けました。
寄り付いた後はすぐに常識的なプレミアムの範囲内の値に収まり推移していました。

要するに火事場泥棒というか、
「時に狂うことがあるマーケット」というものの範囲外の、
何者かによる完全な「詐欺犯罪」「略奪」に相当する出来事がこのとき行われていました。
恐らく、このAIJの投資顧問の方も、この被害にあわれたのではないだろうと思います。
詳細をわからないものにとっては通常の損失では考えられない意味不明な、まさしく消えたお金だという風に見えることでしょう。
PUT7000円というのは震災前は1円で取引されていたようなものですからね…。
事実は、詐欺犯罪によって奪われたお金ということなのです。

事実であること。調べてみればわかると思います。
補足です。
たまたま値段はP7000などを引き合いに出しましたが、上から下まで、ほとんどの価格帯でこういった状況が構築されていました。
更にもう一度補足。
震災後3日目の寄り付き、というのは、SBIなど多くの証券会社で強制決済が自動で行われたときです。
前述のように、あまりに壊れた値段を付けていたため、反対売買すら証拠金不足で出来ない様な状況に陥っていた人がたくさんいましたね…。自分も証拠金の6倍くらいの損失がでて何も出来なくなっていました。

ファンド・マネージャーのゴールデン・エイトが、いかに大変な数値であるかですね!

問題は、金融庁の監査問題で法が甘過ぎるから、一斉に263社を調査としたんじゃないでしょうかね!

投資顧問会社へ有価証券報告書提出の義務付けは必要かと。今回は、3階建ての年金の、3階部分の企業年金問題ですけど、企業は、損失を補填しなきゃなりませんね!


>運用の素人が闇雲にオプションを売却してプレミアを稼ぐ単純な「運用」を繰り返し、2007~8年の世界金融危機や昨年3月の東日本大震災後の急落などで「巨額損失」が積みあがったのでしょう。<<


って、オリンパスと同様な手法ですね!目先のお金が、売りで獲得できますけど、株価下落では悲惨な損害生じますから!
こうした信託(信じて託する)の崩壊は、この国の各所で散見されますね。このケースもまさに、典型例。拝金主義とか権威主義とか、、。肩書きプロがいかに多いか、でもありますね。ところで、これで収束かどうか、、。一連の事象は全てつながっている(つながっていく)と観ますが、いかがでしょうか? 巨額米国債事件、山口組米国での資産凍結、などなど。

ところで、久々に相場(225F)。BULLに沸く、といったところですが、、。

前場値動き(11:30現在)
NK225F ラージ
O:9730   9:00
H:9740   9:01
L:9670   9:28

現状買い方さんがBULLを維持(演出)するためには@9710を少なくともKeepingする、OR 仕切る(あるいは@9710以上)要あり、@9700ではギブアップ組が現れる可能性あり、と試算してみました。さてさて・・。
気になるのは、

>AIJの設立が1989年となっているため、そのころに第三者から「取得した」ようです。

休眠状態の法人を取得する手法は、投資詐欺によくあることなんですね。

アイティーエム証券は、投資詐欺への関与が噂される人物が在籍していた某ファンドとの関係もあり、単なる運用の失敗では無く、詐欺事件ではないかと考えます。
2002年の当初から損失を出していたとの報道もあり、通常ならば投資先の見直し等を行う等の対策を行うと思いますが、今日まで損失を出し続けているところをみると、始めから運用成績を上げようという意思がなかったように思えます。さらにオプション取引をするのにわざわざケイマンを使う必要性がありませんし、むしろ国内だと運用に伴う売買を行っていないことが簡単にバレてしまうので、ケイマンを使って運用しているふりをして、資金を外部に意図的に流していたのではと考えます。
AIJが商号変更する前のシグナキャピタルの外人に聞きましたが、やはり商号変更に手を貸した日本人がいるみたいですね。AIJ投資顧問の関係会社に2004年夏に役員で就任していることからもぐるでしょう。こいつは何しているの?
W3uWlO Been a busy weekend, but I took a little time to refill the “Gun Death?” magazine as it ran dry with this morning’s post. Was talking about a few of the upcoming stories that I’m particularly impressed with, and she
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