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AIJ投資顧問の「真相」  その2

2012年03月13日

AIJ投資顧問の「真相」  その2

 昨日付け「AIJ投資顧問の真相  その1」で書いた2つの疑問について解説します。

 まずAIJ投資顧問の「年金運用」は、2004年7月に「シグナ」を買収して「投資一任業者」となってから、ケイマン籍の「ミレニアム・ファンド」などを設立して「でっち上げ」の運用実績も用意して本格的にスタートしたはずです。

 AIJ投資顧問(旧会社)は2000年12月の設立で、それまでの約3年半も年金以外で何らかの「運用」をしていたはずです。多分同じように損失を抱えていたと思われますが、別に海外運用にする必要は無かったはずです。むしろ、この時点で既にあった「損失」を隠し続けるために「もっと巨額の運用資金」が必要となり「年金運用」を目指したと考える方が自然なのです。

 その海外で設立した「会社」の中で最重要なのは、英領バージン諸島籍の「エイム・インベストメント・アドバイザーズ・リミテッド」(以下「エイム」)です。「ミレニアム・ファンド」の運用会社であり管理会社であり、多分資産評価も行っていたと思われる完全にブラックボックスの会社です。

 資金の大半を「香港」へ送ったというのは、この「エイム」の香港にある銀行口座のはずです。形式的には「エイム」とAIJ投資顧問や浅川氏個人の間には資本関係がなく、役員の兼任もないはずです。

 今後、AIJ投資顧問や浅川氏の責任を追及するときに、あくまでも(形式的にですが)別会社の「エイム」の運用・管理・評価を信じていましたと抗弁されると、結構面倒なことになります。

 そこで、だれがこの仕組みを指南したのでしょう?

 答えだけ言っておきますとUW証券のH氏のはずです。UW証券は日本の証券会社でありH氏も日本人ですが、古くから香港でビジネスを立ち上げていた「やり手」です。浅川氏がどの程度「本当の目的」を話して「依頼」したかは不明ですが、「金儲けのチャンスをかぎ分ける能力」に長けたH氏が、自らのリスクを回避しながら大きな収益源とした可能性はあります。

 余談ですが「ミレニアム・ファンド」の営業資料によりますと、手数料関係は、3.15%の販売手数料(販売時だけ)、1.5%の管理手数料、3%の運用手数料、20%の成功報酬(以上、すべて毎年)という「べらぼう」なもので、すべて「でっち上げ」に運用実績に対して実際に徴収していたようです。

 因みに「ミレニアム・ファンド」の平成23年12月までの累積収益率が247.21%となっています。さらにその後2本の「新ファンド」も立ち上げています。一応「でっち上げの基準価格」ではなく、まともに運用をスタートする予定だったのでしょうが、間もなく「同じようにでっち上げ」なければならなくなったはずです。

 ついでに、営業資料に「独自に開発したMI指数による相場測定」と何度も出てくるのですが、これは「松木と誰か」のイニシャルで全く「意味のない」の指数のようです。

 さて、次にアイティーエム証券について書いておきましょう。

 アイティーエム証券は1998年に山一証券の国際部にいた西村秀昭氏が設立しました。当時は証券会社も「認可制」で、証券免許に結構「価値」があったため「看板」目当てに多数の有象無象が出入りしていたのですが、西村氏にしても他に収益源がないため有象無象が持ち込む「怪しげな案件」も取り扱っていたようです。

 2002年頃に、その中のKが持ち込んだソキア株の鉄砲(注)で10億円ほどの損失が出てしまいました。しばらくやりくりしていたようですが、2004年になって浅川氏が「救いの手」を差し伸べ、約6億円で「実質買収」し「年金運用」の営業部隊にします。

(注)売れなくなった大量の株を処分するため、架空の買い注文を証券会社に出し、別の証券会社からそっくり売り注文を出してぶっつけること。当然買い注文の代金は支払わず、その証券会社の負担となります。現在は「前受金」がないと買い注文を出さない証券会社が多いため「死語」となっています。

 アイティーエム証券は、その後「ミレニアム・ファンド」などを厚生年金基金に大量販売して巨額の手数料を受け取っています。アイティーエム証券の経常利益は、平成19年以降毎年4~13億円にも上ります。当然社員にも多額の報酬が支払われていたはずです。

 また西村社長は、最近その潤沢な資金でアイティーエム証券の株式を浅川氏から買い戻しているようです。だから浅川氏と西村氏の「関係」は結構、微妙になっているようです。

 さてここで2つめの疑問に移ります。

 浅川氏は2004年に「シグナ」と「アイティーエム証券」を買収するにあたり(厚生省OBのコンサルタント会社への出資もあります)8億円程度の資金が必要だったはずです。まだ「年金運用」が本格化していない中で、どうやって工面したのでしょう?

 浅川氏の周辺で、誰かがこの時期に浅川氏に資金を「用立てた」こともないはずです。

 だとすると答えは1つしかありません。「年金運用」の資金から勝手に「用立てた」はずです。技術的には「年金運用」を始めるための「投資」であるため、その資金を「年金運用」の資金から「用立てる」ことは時間的に難しいのですが、「年金運用」開始以前にあった「年金以外の運用資産」から一時的に流用して「年金運用」が始まったら返済していたのかもしれません。

 確かに「推測」なのですが、運用開始直後に出た損失を隠すために巨額の運用資金が必要になったために「年金運用」に目を付け、そのために「投資一任業者」を買収して運用実績まで「でっち上げて」運用実態のわからない海外運用の仕組みまで作っている「確信犯」なのです。資金面だけ中途半端に「きれいにやる」ことはなかったと思います。

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コメント
徴収してようです?

なんか日本語がおかしい……
訂正いたしました。
ご指摘ありがとうございます。

そうですか。
スキームの作成者は、Forest氏ですか。
O3証券時代から香港には長いですからね。
Forest氏のいた頃の香港は、マネロンのメッカでした。
「書籍」という表示で日本から札束を送っても通関していたようです。

ソキアは倉橋氏でしたね。
顔ぶれが揃ってきたようです。

「年金運用の資金から勝手に用立てた」
ということなら、業横での立件も可能ですね。
今月から監視委員会が、ガサを入れるとの報道もありますが、これはもうセレモニーですね。
いずれにしても複雑な資金トレースが完全に出来るかどうかが焦点になりそうです。
HSBCの口座が絡むとかなりややこしいし、現地当局の協力がどれくらい得られるのか不透明なのが気がかりです。

なお、朝川氏が支配中のアイティーエムへの発注は、利益相反(旧商法時代から行っているので無過失責任)ですよね。

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