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サムライと愚か者  その2

2012年04月06日

サムライと愚か者  その2

 4月4日付け「サムライと愚か者」で、オリンパス事件の報道についてと大阪地検特捜部の証拠改竄事件を書いたのですが、やや書き足りないことがありましたので「続編」を書きます。そこで頂いていたコメントにも出来るだけお答えいたします。

 さてオリンパス事件は、昨年夏の山口氏の記事が最初はほとんど真剣に取り上げられず、たまたま英国FTの記事がでた途端に大騒ぎになって事件化したものです。日本のマスコミの体質も問題なのですが、あと2点ほど付け加えたいことがあります。

 1つ目は、外資系を含む大手証券には必ず高給の株式アナリストがいて、オリンパスは必ずカバーされている会社です。損失隠しまでは見抜けなくても、財務諸表で異常に膨らむ固定資産(特に「のれん」にあたる無形固定資産)に疑問を挟むアナリストがいてもよかったはずです。

 ご丁寧にゴールドマンサックスなどはレーティングの格上げまで行って(同時にウッドフォード解任の前日に空売りまでして)いるのですが、本来投資家のために会社の問題点を見つけ出すべきアナリストが何の役にも立っていなかったのです。

 確かに証券取引等監視委員会の開示調査課が有価証券報告書をチェックして訂正させることもあるのですが、オリンパスのようにアナリストがカバーするほどの「優良会社」が「不正」をしていた場合、「ゲリラ記事」が相手にされないので顕在化するチャンスがほとんどないことになります。

 コメントも頂いているようにFACTAとSBIの「戦い」が始まっているのですが、このままだと第2のオリンパスにも第2のセラーテムにもなりません。つまりSBIは「明らかに真っ黒でもなく」かつ「当局が乗り出したくなるほど大きくも有名でもない」からです。いままでそれで生き残ってきたのです。

 2つ目は、山口氏は思いがけずオリンパスの社内資料を手に入れることが出来たのですが、非常に率直に言って完全に理解できていたとは思えません。山口氏にもう少し知識があればもっと核心に迫った追随記事が書けて、いつまでも「ゲリラ記事」扱いされることはなかったはずです。

 山口氏の著書の中には、名前は特定されていませんが本誌のことと思われる記述があるのですが、そこでも「完全に理解できなかった」と書いています。
 つまり、単純に日本の大手マスコミだけの問題でもないのです。

 大阪地検特捜部の証拠改ざん事件の方は、「サンデー毎日」の記事で今まで誰も知らされていなかった文書ソフト開発元の「バージョンの違う一太郎でデータを取り出したり保存したりすると日付が自動的に変わる可能性がある」との「調査報告書」の存在が報じられました。

 この「調査報告書」が最高検察庁に提出されたのが2010年10月21日だそうです。因みに前田元検事の逮捕が2010年9月21日、元特捜部長と元副部長の逮捕が同年10月1日ですが、この「調査報告書」が重視された気配はありません。

 証拠改竄を一番先に報じた朝日新聞取材班の書いた「証拠改竄 特捜検事の犯罪」という本が出ていたことを思い出して本屋で探したのですが、何故かどこにもありません。朝日新聞本社まで出かけてやっと手に入れて(これは買いました)大急ぎで読んだのですが、問題のフロッピー現物を借り出した朝日新聞記者が、専門会社に依頼して「改竄されたことがほぼ間違いない」との結論を得る場面しか出てきません。

 謎は深まるのですが、正直良く分かりません。また、これが元上司の裁判(控訴審)に大きく影響を与えることも無いような気がします。なぜなら「調査報告書」自体は、元上司の逮捕直後に提出されているからです。そもそも「真実」と全然違うレベルで「落としどころ」が決められており、一審で執行猶予がついたのも「その一環」のような気がするのです。

 以前も書いたように証拠改ざん事件も元上司による犯人隠避事件も、検察庁という特権階級の中のいわば「雲の上の争い」で、さらにきっかけとなった郵便不正事件にしても逮捕して無罪になったのが厚生労働省の高級官僚だったので大騒ぎになっただけで、やはり特権階級の官僚組織の中のいわば「雲の上の問題」なのです。

 つまり、逮捕されたのが一般人だったら、そもそも無罪になることはほとんどなく、仮になったとしても以前の地位を回復できることはないのです。

 だから一般人が、これを掘り下げても意味が無いような気がします。

 最後に、頂いていたコメント(ご質問)で、振興銀行の木村剛元会長の判決が軽すぎるのでは?に対しましては、起訴されていた容疑が検査忌避だけなので懲役1年・執行猶予3年となっただけなのです。

 捜査当局も振興銀行にかかる悪事全てを解明するつもりは全く無かったわけで、「とにかく木村氏を有罪」にしたのでそれでよいのです。

 捜査当局は、世の中の悪事をすべて悪い順番に懲らしめてくれるのではないのです。


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もし貴方に必要なだけの力があったら、「雲の上の問題」にどう対処されますか?
SBI<ザ・北尾氏>3656<KLab>のこと・・・

平成23.9.27日義務発生日 大量保有報告書から

1.SBI・HD 自己で保有するKLab株

株券   480,000株・・・23.4.21日に株式分割で478,400株を無償取得ですから、分割前は1600株保有<300分割で48万株保有に>  KLab上場は、23年9月27日!

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SBI保有する3656<KLab>保有株
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共同保有者3社で、2,203,500株保有

SBIインベストメント株 変更26<24.1.11日義務発生日 1月12日提出>・代表取締役 ザ・北尾吉孝
1.SBIインベストメント
株券     217,300株
内訳
SBIビビー・モバイル投資事業有限責任組合 93,900株
SBIビビー・メディア投資事業有限責任組合 66,700株
SBI-R&I投資事業有限責任組合     56,700株
2.SBIアセットマネジメント
株券    14,000株
合計   231,300株<保有割合5.52%→4.49%>で、以後、1%以上処分しても変更報告書提出不要。

※23.9.29日~24.1.11日間に1,972,200株を処分して売り抜け!


2012.1.27日 株式分割 1株→5株

KLab の貸株残<3.23日> 有・無担保合計 2,742,136株<前週比+1,277,436>
株式分割後の発行済株式数:25,940,500株で、10.5%も貸となっています

KLabは、非制度信用銘柄ですから、個人投資家は一般信用での空売りですが、一般信用で空売りできる証券会社は限られていますから、証券等による空売りの餌食になるかと思いますけど。
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