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そもそも「円安」は日本経済にとってプラスなのか?

2012年05月03日

そもそも「円安」は日本経済にとってプラスなのか?

 GW中ですが、先日の追加金融緩和が全く「不発」に終って、再び「円高」「株安」に襲われそうな局面ですので、出来るだけ書き続けて行こうと思います。

 こういう議論をすると必ず「円安になると原油の輸入価格などが上昇するため、円高の方が良いのでは?」というご意見が出てきます。そこで本日は「極めて概念的」に考えてみます。

 日本の2011年の名目GDPは468兆円でした。これは1991年の476兆円を下回っておりまさに「失われた20年」なのです。実質GDPで見ればその間も成長しているように見えるのですが「全くの欺瞞」ですので参考になりません。

 それでも1991年以降、何回かピークが来ています。最初のピークは1997年の523兆円で、次が2007年の513兆円です。そして円ドルレートはどちらの年もおおむね120円台で、日経平均も1997年1月が17000円台(年後半は、消費税を3%から5%に引き上げたこともあり下落)で、2007年7月も18000円台でした。

 単純すぎることなのですが、円安だと株高になり名目GDPも増える(ついでに税収も増える)のです。

 しかしこの名目GDPをドル建てにすると、1991年が3.53兆ドル、1997年が4.32兆ドル、2007年が4.35兆ドル、2011年が5.87兆ドルと、全く違って見えてくるのです。

 つまり、名目GDPが下落するのも、賃金が下落するのも、株式市場の時価総額が下落するのも、もっといえば日本がデフレになるのも、税収が落ちて財政赤字が増えるのも、みんなこの「身の丈を超えた円高」が原因なのです。

 つまり、円建ての名目GDPが下落してもドル建てで国際比較すれば「大変な高成長国」となり、円建ての賃金が下落してもドル建てで国際比較したら「大変な高給」で支払う企業は国際競争力を失い、円建ての日経平均が下落してもドル建てで国際比較すれば「大変な割高市場」となるからです。

 これらの「ひずみ」はすべて「身の丈を超えた円高」から来ており、円ドルが120円位になればすべて解決する問題なのです。

 円安になれば輸入原油価格などの上昇で「もっと悲惨なことになる」という「経済評論家」も多いのですが、これは「交易条件の悪化」の議論とごっちゃにしています。つまり、確かに最近は輸入物価の上昇に輸出物価の上昇が追い着けず、昨年は18兆円ほどの所得流出となったことも事実です。

 しかし、これも円高により(ドル建てで比べた人件費や製品価格が海外企業より高いなどで)日本の輸出企業の体力・開発力・競争力が大きく削がれているからで(無能経営者を高給で雇っていることもあるのですが)、これも円が120円位になれば解決します。

 しかし、現在の世界は欧米も(多分中国も)その他の新興国もすべて「通貨引き下げ競争」中で、特に欧米ではそのための重要手段として「量的緩和」を行っているのです。

 そこへ日本銀行は「実は量的緩和のフリだけだった」ことがバレ始めたのです。

 ここまで来たら、あまり「ジタバタ」せずに円高に振れるだけ振れさせて、その間に国が200兆円くらい「外貨」を取得すると、現在の外為資金特別会計の保有分と合わせて300兆円になるため、ドルが120円になれば150兆円くらい儲かります。

 消費増税どころではなく消費税そのものが要らなくなり、消えた年金でも「盗まれた年金」でもすべて解決でき、何よりも日本の将来に「希望」が持てるようになります。

 本年の初めころに本誌で何回か書いている「私案」なのですが、2月の量的緩和で一時「円安」となったので、中断していました。

 またチャンスが巡ってきたと考えます。まあこう書くといろいろ「ヒステリック」な批判が来るのですが、「大真面目」に考えていますのでGW中にも書くことにします。

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コメント
いつも面白いきりくちの、ものを考えるきっかけになる記事ありがとうございます。最近の円高による輸入品の安さについては、年金暮らしの私にとっては有利なことがおおいのではないかと感じることが多いです。今ほど日本人は世界中のものを手軽に安く、また口にするとが多かった時代はなかったと思います。食べ物の安さ、衣料品の安さ…。
そのうちあんなに安く輸入品を買えた時代があったのだとおもう時がくるかもしれません。
僕も闇株先生と同じことを、大分前から考えてました。でもまわりに話すと無理だとか、ありえないと笑われるだけ、、、。具体的にはバークシャーハサウェイのポートフォリオなど長期投資のファンドのポートフォリオをいくつか組み合わせて、こっそり(ここが大事)買い進めることができたら、日本の債務問題は半分以上解決できると思います。勝手にIMFに資金を出せる財務省なら全然できますよね。円高を仕掛けている連中から、ごっそり返してもらいましょう。
国際資本の政策
全ては、あらゆる抑制により日本国内(国民)に省資源、倹約を強いる。
緊急要する復興財源ですら増税による原資を確保してからでなければ動か
すことまかりならぬという傲慢を発揮した。

巡り巡って世界の負債を補填させるため、資金を国内から国外へと流出させ
ている。更に今回は本来、海外からはいわれなき増税の必要まで干渉され、
日本国民へ耐乏生活のプレッシャーを加えてくる。

その一方で、
国際金融の利害機関=世銀、IMF、国連、韓国経済、為替介入など
介して、$債などへの、支援、支出、分担金、出資については論議も
待たず、実にスムースに実施されてしまう。

日本国民には今後も耐乏生活を通して活力を殺ぎつつマインド抑圧を
続けさせねばならぬのに、
対外債務が無く且つデフレ脱却すればGDPの上伸余力がある日本は、
抑制が解けてしまい、経済が活発となり国内でより多くの世界資源を
占有、財政も改善する怖れがある。

闇株さんの案を実行されてしまっては、、一貫して国内に辛く国外には
甘い資金供給スタンスを堅持してきた供給サイト(日銀オーナー:国際
金融資本)の意図が無に帰する。
...ということではないでしょうか。
1ドルが120円になることは永遠になさそうな気がしますね。
大体、「原油など国際商品取引の唯一の決済通貨」というドルの立場がどの程度確乎たるものなのでしょうか?中国がGDPでアメリカを抜いてもその立場を維持できるのでしょうか?私はドルの将来に非常に懐疑的です。今のところはユーロがふらついているので目立たないですが、、
中国はイランやUAEとの原油取引をドル建てから人民元建てに切り替えようとしていますね。こういう動き一つ一つがどう「ドルの価値」に影響していくのか、注意深く検討していく必要がありそうです。
いいですね。今のうちですね。
日本はギリシャのように破綻して円安になるとみんないうのですから、それなら円安で大儲けできるわけですね。財政が潤いますね。
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