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ユダヤ人の話  その1

2010年12月14日

ユダヤ人の話  その1

 ユダヤ人の話をします。
 その理由は、世界の重要な出来事、特に金融や国際政治などに関わる事件で重要な位置をユダヤ人が占めている事が非常に多く、本誌でも取り上げる機会が今後も多いと思われるため、その歴史や人生観などを理解しておいて頂きたいと思うからです。

 ユダヤ人の定義ですが、「ユダヤ教を信ずる者」と「ユダヤ人を親に持つ者」の2通りあるようです。ユダヤ人は意外に少なく、世界で1400万人くらいだと言われており、イスラエルと米国にそれぞれ500万人強、残りは世界各地に散らばっています。ヘブライ人とほぼ同じ意味なのですが、ここではユダヤ人で統一します。

 ユダヤ人の歴史と言えるのが旧約聖書です。旧約聖書というとキリスト教では新約聖書と並ぶ教典なのですが、本来はユダヤ教の教典です。だからユダヤ人は旧約聖書とは言わず、唯一の「聖書」なのです。
 
 旧約聖書の最初の方には、「創世記」として、アダムとイブも、ノア(の箱舟)も出てきます。その後、遊牧民であったアブラハムが、「神」のお告げによりバビロニアからカナン(今のイスラエルの北部あたり)へ、一族を連れて移ります。時代は古バビロニア(ハンムラビ法典で有名)の時代で、紀元前19世紀頃なのでしょう。

 それでは、なぜ「神」はアブラハムに、わざわざ荒れ地の今のイスラエルに行くように命じたのでしょうか? よくわかりませんが、とにかくユダヤ人の始祖ともいわれるアブラハムは、唯一の絶対的な「神」に導かれて、わざわざ荒れ地の今のイスラエルに移ってきたのです。ユダヤ人にとってイスラエルの地は、「神」が選んだ土地なのですが、荒れ地である以外にも、歴史的に何度も支配者の代わる、非常に血なまぐさい土地だったのです。

 ところで、このアブラハムは最初、正妻との間に子供がいませんでした。それで召使(多分エジプト人)に生ませたのがイシュマエルなのですが、その後正妻との間に子ども(イサク)が生まれると、なんと荒れ地にイシュマエルと母親の召使を捨ててしまうのです。しかし生きのびたイシュマエルがアラブ人の祖先となり、その末裔がイスラム教の始祖であるマホメッド(ムハンマド)とされているのです。
 イスラム教も唯一の神「アッラー」を絶対視する、ユダヤ教と同じ一神教です。ユダヤ人とアラブ人も祖先が同じということになるのですが、領土をめぐる戦いが現在も続いているのは皮肉なことです。

 旧約聖書に話を戻しましょう。
紀元前13世紀ころ、ユダヤ人はエジプトの地にいました。なぜエジプトにいたのかは省略しますが、まあ奴隷状態であったわけです。
 エジプトは肥沃なナイル川に育まれて、紀元前30世紀ころから王朝が栄えていました。そして紀元前27世紀~22世紀の古王朝の時代に、巨大なピラミッドが建設されたのです。
 そして紀元前1290年(と言われていますが、本当かなあ?)に、モーセが奴隷状態であったユダヤ人を率いてエジプトを脱出し、再びカナン(アブラハムが目指した、今のイスラエル北部)を目指すのです。ここでもモーセは途中「神」の声を聞いて「十戒」を石板に刻み、これがのちのユダヤ教の教義と倫理になるのです。

 ユダヤ教の教義と倫理とは、ユダヤ人は神に選ばれた聖なる民で、唯一の「神」であるヤハウェだけを絶対的に信仰すれば、子々孫々まで守られる、というものです。これこそユダヤ人の民族アイデンティティーなので、覚えておく必要があると思います。一口に言うと、非常に他民族との協調性に欠けた民族なのです。

 このへんからの旧約聖書は、史実と一致してきます。紀元前1000年ころに、ダビデがイスラエル全土の王となり、エルサレムを都とします。ダビデの子のソロモンが王位を継いだあたりが最盛期だったようです。今のイエメンあたりの女王だったシバが、わざわざソロモンに会いに行くのです。なかにし礼さんの名訳がついた曲があります。

 しかし、その後イスラエルは南北に分裂し、北王国は間もなくアッシリアに滅ぼされ、南王国であるユダ王国も新バビロニアにほろぼされ、ユダヤ人はバビロニアに強制移住させられます。(バビロンの捕囚。紀元前586年)
 その後、ユダヤ人は新バビロニアを滅ぼしたペルシャ王によって帰国を許されるのですが、国力を取り戻すことができず、このあたりからユダヤ人の世界各国への離散が始まります。ユダヤ人の国は紀元70年に完全になくなり、再びユダヤ人がイスラエルの土地に国家を建設するのが第二次世界大戦後なのです。実に1900年近くもユダヤ人は国家がなく、世界各地で差別や迫害に会いながらも、アイデンティティーを保ちつつ生き残っていくのです。

 最後に、ユダヤ教とキリスト教の違いを書いておきましょう。
 最初に書きましたが、旧約聖書はユダヤ教の経典です。そしてバビロンの捕囚以降のユダヤ人の苦しい現実を前にして、旧約聖書ではしきりに救世主(メシア)の到来が預言されるのです。預言は予言と意味が違うのですが、これも省略します。

 そこでイエス・キリストが、紀元28年に磔刑に処せられましたが、その後復活したという信仰から、イエス・キリストこそ救世主(メシア)であるとして、キリスト教が生まれるのです。ここからイエス・キリストは神に「昇格」するのです。
 新約聖書によると、イエス・キリストの母親のマリアの夫であるヨゼフは、たしかしユダヤ人の始祖のアブラハムの末裔です。しかしマリアは精霊によってイエスを身ごもったことになっているので、イエスが直接アブラハムの末裔と言うことは言えません。まあ、「神様」が人間から生まれてきたというのも具合が悪いからなのでしょう。

 一方のユダヤ教ではイエス・キリストを認めず、まだ救世主(メシア)は現在に至るまで現れていないことになっています。
つまりユダヤ教とキリスト教は全く違う宗教と言ってもよいのです。

 一方、610年にマホメッド(ムハンマド)によって開設されたイスラム教は、同じ一神教であり、はるかに近いということができます。マホメッド(ムハンマド)の祖先は前述の通り、ユダヤ人の始祖のアブラハムなのです。

 そして、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がエルサレムに集まっているのです。

 やや、くどくなってしまいましたが、ユダヤ人とユダヤ教について書いてみました。今度は、世界に散らばったユダヤ人の活躍(暗躍)やフリーメイソンなどについても書いてみようと思います。

平成22年12月14日

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