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東証・大証の統合承認、巨大な官制取引所の誕生

2012年07月10日

東証・大証の統合承認、巨大な官制取引所の誕生

 7月5日に公正取引委員会が、東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)の経営統合を承認しました。これで8月中に東証が上場している大証をTOBによって取得し、来年1月に今度は大証が東証を合併して持株会社に移行して統合の完了となります。株式の上場も維持されるようです。

 まあ、明らかに裏口上場であり、明らかに完全な独占企業の誕生なのですが、そこは「巨大な官制取引所」の誕生なので口を挟まないようにします。

 とにかくこれで上場している企業の時価総額が世界第3位の取引所となるのですが、東証・大証の経営統合は「利用者の利便性の追求は後回しにして、リストラやコストカットは最小限にする」典型的な役所の統合となりそうです。

 世界の主要取引所は、上場品目の多様化(金融商品・農産物・貴金属・エネルギーなどを総合的に取り扱う)、デリバティブなどの商品開発、電子取引など膨大な設備投資、地域を超えて世界的なサービス提供などを激しく競い合った結果、いくつかの取引所グループに統合されつつあります。

 つまり世界の取引所が「より世界的なサービス向上のために、さらなる統合を模索している」のに対し、東証・大証は「より日本で独占的・優越的地位を維持するために統合する」のです。

 世界の主要取引所グループとは、NYSE・ユーロネクスト、ナスダック・OMX、CME、ICE、ドイツ証券取引所・Eurex、香港・上海・シンセンの6グループにほぼ統合されています。

 NYSE・ユーロネクストとは、世界最大のNY証券取引所と、傘下のパリ・アムステルダム・ブリュッセル・リスボン取引所と、ロンドン証券取引所傘下だったデリバティブ取引所・LIFFEからなるグループです。

 ナスダック・OMXとは、世界第2位のナスダック証券取引所と、傘下の北欧・バルト諸国の取引所(OMX)のグループです。実はOMXは世界最大の取引所システムの開発・運営会社で、大証が昨年このシステムを70億円と年間数十億円の運営費を(かなり長期にわたって)コミットして導入しています。東証のシステムと互換性がないので、どうするつもりなんでしょうね?そもそも導入自体が東証による吸収を嫌っていた大証の飲んだポイズンピルだったのかも知れませんね。

 それからCME(Chicago Mercantile Exchange)は、CBOTなど全米ほとんどの商品先物取引所を統合した世界最大の金融・商品・デリバティブ取引所です。

 またICE(Intercontinental Exchange)は2000年に米国・アトランタで設立された世界最大の電子取引所で、特に通貨・エネルギー・天候デリバティブで世界の指標性を獲得しつつあります。

 Eurexはドイツ証券取引所傘下の欧州最大のデリバティブ取引所です。

 つい先日、世界最大の金属取引所であるLME(London Metal Exchange)が香港証券取引所の傘下に入りました。これははっきりと世界の金属取引をリードしたい中国政府の意向です。

 また上場時価総額で東証に肉薄しているロンドン取引所(傘下にミラノ取引所があります)は、単独での生き残りが難しいと言われており世界の主要取引所グループとは言えません。考えられるとすれば、CMEとナスダック・OMXとロンドン証券取引所の合併で、もし実現すればNYSE・ユーロネクストとドイツ証券取引所・Eurexの合併が破談になっているため(注)、世界最強の取引所グループとなります。

(注)正確に言うと、合併が完了すれば新会社の株主と取締役会の60%をドイツ証券取引所側が握ることになっていたのですが、EUが独禁法の理由で拒否しました。これは明らかに「言いがかり」で、最近のEUと米国の「微妙な関係」を反映しています。

 とにかく、こういうダイナミックな統合を繰り返している世界の取引所の中で、日本では全く無競争な「巨大な官制取引所」が生まれるのです。

 明らかに世界の潮流から取り残された「巨大なローカル市場」なのです。

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裏口上場

オリエンタル白石<上場会社>は、会社更生法適用の申請をし、スポンサーとなったフェニックスキャピタルは、5912<日本橋梁>から、既存株主権利を害する有利新株発行及び優先株発行を受け、日本橋梁が、オリエンタル白石を子会社化。

この子会社化は、日本橋梁の業績から、財務制限条項に抵触する可能性からかと見ます。子会社化二より24.3月期日本橋梁は、財務制限条項に抵触しなくなりました。事情資金を融資するのは、三菱東京UFJ銀行。

実質的にオリエンタル白石の裏口上場じゃないでしょうか。


オリエンタル白石を子会社化した「怪」!

フェニックス及び日本リバイバルが株式を各50%保有するオリエンタル白石を、23.12.26日に55億円で20万株取得。ところが、オリエンタルから60億円の配当金<特別利益>を受け取り個別財務諸表で計上・純資産額から60億円配当として引っ張り出したのかと。

負ののれんを特別利益として連結で15.6憶円を24.3月期3Qで計上。特別利益計上してのれん資産を償却しない方式でしょうね。

オリエンタル白石 
      <20.12> <22.2>   <22.12>
売上    836億円   1083億円   477億円
営業利益  △26億円    185億円    40億円
経常利益  △28億円    184億円    38億円
純利益  △205億円    187億円   102億円
純資産   △63億円    122億円   233億円
総資産   925億円    693億円   513億円

※20.12期・・更生手続き開始決定日20.12.31日までの9カ月決算
22.2期・・22.2.28日更生計画認可決定日の会計機関14か月。
22.12期・・22.3.1から10カ月間。

22.12月までのオリエント白石の売上しかわかりませんが、日本橋梁<親会社>よりも売上<2011.3月55億円>も連結子会社化した白石の売上は多いかと。


フェニックス所有の日本橋梁株
18.12.27日 1100万株を1株40円で取得<ファンド>
19.1.1日   1231万2500株優先株を1株320円で取得<39.4憶円・ファンド>
22.6月28日優先株→普通株取得1億76万2443株取得ですから、普通株1株約39.1円の取得。・・・普通株式保有数:111,762,443株。

そして、フェニックスは、オリエント白石の配当金60億円を受け取らず、日本橋梁が配当を受領し、フェニックスは所有する日本橋梁株式を2.15日~2月22日に1000万株を1株約608.8円で処分し60.8憶円を受領。

処分価額は、536円~814円と均一じゃありませんから同一人へ処分した可能性ありで、同一人への処分なら2.21日処分で5%超となりますから、取得者は2.28日が大量保有報告書提出期限。

フェニックスは1000万株処分で、約57億円利益ですね!フェニックスは、白石配当金を受領しなくても、白石株式売却で55億円、保有する橋梁株式処分で、約57億円益!フェニックスの橋梁保有株は、1株約40円ですから、デストリビューションとして市場外処分で儲かる仕組み。

フェニックスは他銘柄でも同じ手法・・三菱絡みで・・

フェニックス関係銘柄
6803<ティアック>・・・オンキョーと業務提携
1898<世紀東急>・・三菱UFJとの絡み
1929<日特建設>・・同上
1720<東急建設>

フェニックスは集めたファンド資金投資は巧み!

そして、フェニックスキャピタルは保有する株券のキャピタルゲイン目的で、三菱東京UFJモルガンSへ場外で処分し、モルガンSは、市場内処分して売り逃げ。

とんでもない、フェニックスへの有利発行!

1.フェニックス割り当て新株発行 1株40円で1100万株<4.4憶円>
発行日は、2006<平成18>.12.27日で、12月26日に株式を4→1株に併合でしたから、12月19日終値72円で、12月26日基準値段288円<当日の値幅制限は上下80円>で、26日終値208円でストップ安。フェニックスへは、27日に1株40円<只、同然の発行価格で、既存株主を害する超~有利発行>

※12月26日に4株→1株の株式併合をしておき、翌27日にフェニックスへ新株発行実施です。

また、2006<平成18> 12月28日発行 フェニックス当て優先株1231万2500株発行<1株320円・総額39.4憶円> 普通株式へは、当初転換価額40円<修正及び調整条項>で、普通株式へ転換して取得した株数・111,762,443株<39.1円>

何故に、こんな有利発行をしたんですかね!!!

もし、4→1株式併合前に、1100万株発行していたら、併合で275万株に、優先株1231万2500株は、併合される条項あれば、3,303,125株になりましたけど、併合後の発行ですから、既存株主からは、超~有利発行。

既存株主は、併合日の基準価格288円超えで処分できればいいんですけど、併合後の高値は、一瞬300円をチョイ超えでしたからね。2012.1月急騰まで保有持続できた人っているんでしょうか??

一方、フェニックス普通株取得値は、40円であり、優先株→普通株式への当初転換値40円ですから、株価下落しても痛くもなし!

こんな有利発行を、取引所は事前相談で、よくぞ認可したもんですね!




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