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次期首相の資質 その4

2012年09月05日

次期首相の資質 その4

 なぜ「その4」なのかと言いますと、昨年8月18日に「次期首相の資質 その1」、同8月19日に「同 その2」、同8月29日に「同 その3」を書いているからです。

 昨年8月は民主党の代表選を控えていた時期で、新代表がそのまま首相となるため「村山談話」「加藤談話」「河野談話」(注)や「靖国参拝」に対する「国のリーダーとしての基本的な考え方」を確かめたいと書きました。

(注)「村山談話」とは、日本は戦略国家として世界とりわけアジアの人々に大変な苦しみを与えてしまったと言う「日本の公式謝罪発言」、「加藤談話」「河野談話」とは、日本(軍)がアジアで従軍慰安婦を強制連行したという「日本の公式見解」で、いずれも現在に至るまで全く訂正されていません。だから中国や韓国との間でいつまでも蒸し返されるのです。

 1年たって民主党代表選が今月21日、自民党総裁選が同26日に投票されます。解散があるかもしれないので(個人的には来年の任期満了の直前まで無いと思っているのですが)、自民党新総裁が近い将来の首相となる可能性もあることになります。

 しかし政治はこの1年間に「予想をはるかに超える低レベル」で迷走しました。民主党が前回の選挙で「増税はしない」と言って政権を取ったはずにも拘らず消費増税を強行し、さらにそれを野党第1党の自民党と公明党まで「無条件」で賛成したと思ったら、今度はその自民党が野田首相の問責決議を可決してしまい、すべての審議がストップしてしまいました。

 まあ次期首相はというと、取り敢えず野田首相が民主党代表に再選されて居座ると思いますが、「公約」も「主張」も「与野党の区別」も知らないうちに「変質」してしまうので、とても「先進国の民主政治」とは言えません。

 従って今年は、次期首相の資質として「言ったことは覚えているか?」とか「国民のためを考えたことがあるか?」などを確かめなければならないので止めることにしました。

 そのかわりに「赤字国債法案が成立するまでどう凌ぐつもりなのか?」を確かめたいと思います。結構「政治の本質」にかかわる重要問題だからです。

 日本の今年度予算総額90兆円のうち、赤字国債の発行が38兆円組み込まれています。その赤字国債を発行するための法案が審議できなくて赤字国債が発行できないのです。最速でも臨時国会が開かれる10月以降になるのですが、もっと遅れる可能性もあります。

 当然に今年度に入ってから5か月以上たっているため、そろそろ「日本国の財布が空っぽに近い」状態になっています。安直な方法は(赤字国債ではない)短期国債の発行ですが、短期国債は同一年度に償還することが義務付けられているため使えません。日銀からの借入れも、日銀の国債引き受けを禁じた財政法第5条で禁止されています。

 つまり民間銀行から無担保で借入れるしかないのです。実際に9月3日に地方交付税の支払いの一部が遅れたため、民間銀行が貸出せるように日本銀行が大量の資金を供給していました。また外為資金特別会計や国債整理基金特別会計などの余剰金(埋蔵金)を拠出させるとか、政府系金融機関(郵貯や簡保を含む)から借入れるなども考えられます。

 だから実際に国がデフォルトする心配はないのですが、実際に(政権運営ミスで)財源が無くなってしまった状況にどう対処するのか?という「具体論」なのです。

 財務大臣は、地方交付税の支払い延期(単に延期するだけで支払わないとは言っていません)や独立行政法人や国立大学への補助金を50%以下に抑えるなど「予算執行抑制」の案を言っています。

 とても事態の深刻度を理解しているとは思えません。

 ちょうどよい機会なので、国会議員・地方議員の給与・歳費、国家公務員・地方公務員の給与、各種天下り先の補助金などをすべて止めて、どういう「やりくり」ができるのかを真剣に考えてほしいと思います。

 さすがに社会保障費や警察・各役所など国民の生活に直結するところは止められないのですが「止めたらどうなるのか?」ということも考えてみてほしいものです。

 そもそも予算配分権はあっても「原資」がないので官僚も役に立ちません。つまりこれこそ首相が自分で考えて自分で対処しなければならない問題なのです。まさに危機時の対応能力が問われることになります。

 その前に、問題を正しく理解しているかを確かめる必要もありそうですがね。

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コメント
週刊朝日2009年9月18日号
国民の暮らしがこんなに変る 民主党政権1年後のニッポン大予測
http://publications.asahi.com/syukan/nakazuri/image/20090918.jpg
▼政権交代の経済効果は2兆円超で日経平均株価1万3千円突破!
▼大企業の下請け「いじめ」が激減し、所得は底上げ
▼公共事業のムダ撲滅で仕事のないゼネコンは海外へ脱出
▼選挙権年齢の引き下げとインターネット選挙でゲーマー議員が誕生
▼「国民総背番号制」で年金未払いや脱税は激減
▼不妊治療に保険適用、子ども手当で「平成団塊ベビー」が日本を救う!?ほか

ほんとに選挙とそれを伝えるメディアそのものが
意味のないものになっているような。
円高効果はどこにいったのかという感じですね。
お役所の人には時間観念が欠けていることが散見されますね。資金はあるから問題ない、支給が遅れるだけだ、、と。今、金が無いと倒産する企業が多々あるのに、、。財務大臣の支払い延期発言はやはり元NHKだと思わず納得する。政治家に期待するしかないのだから、もっとしっかりした人を選びたい。首相を直接選ばせて欲しい!!
 いい機会どころか大ピンチでしょう。
まともな人ならともかく、頭の悪い民主党では。
考えれば考えるほどおかしなことをしそうなので
野田は、危機対応能力などあるわけもない。
 それよりもこれから民主党がしそうなことを
書いてもらったほうがよかったですね。
  
無駄が多い地方公務員の給与を削るいい機会ではないのでしょうか。
国民も、「こんなに公務員に払っていたのか」と実感できるかもしれません。

赤字国債なしでも財政を廻すのがあるべき姿というものす。
それを特別法とやらで捻じ曲げ、国債を発行し続けた結果、今日の財政赤字があるわけです。
それが元に戻っただけと考えれば、今までの方がおかしかったのだと分かるいい機会だと思います。
そのまま小さな政府を目指すことを願っています。

まぁ問題はその状態で舵取り出来るか?舵取りする能力があるか?って所でしょうね。
>無駄が多い地方公務員の給与を削るいい機会ではないのでしょうか。
>国民も、「こんなに公務員に払っていたのか」と実感できるかもしれません

ルサンチマンは止めましょう。
不況、デフレの最中にそんなことをやったら、確実にGDPが縮小します。
それに”無駄”と言う場合、それが本当に無駄なのか証明する必要があります。
ルサンチマンで公務員叩きは数十年デフレ不況の日本においては、もう時代遅れです。

>そのまま小さな政府を目指すことを願っています。

欧米(特にアメリカとイギリス)で小さな政府が望まれたのは、70年代の悪性のインフレ
があったためです。全く状況が違うデフレの日本ではほとんど意味がありません。

誤解を恐れずに言うと、今の日本は財政出動して巨大ピラミッドを建造してもいいくらいなのです。
(超巨大天皇陵でもかまいませんが)
デフレ不況が治るまで、金融緩和と財政出動を、ただただ続けるしかありません。(今までと逆をやる)

企業が税金を払えないような状況をまず変えないとダメです。
「従軍慰安婦の強制」否定は著しい反米行為です。これは覚えていた方が良いでしょう。EU支援の比ではない。靖国参拝も危うい行為です。
アメリカの今日あるのは邪悪な日本とドイツを打ち負かした第二次世界大戦の結果であることは明らかでしょう。それに刃向かうような行為は許さない。水に流す水が存在しません。

慰安婦の強制に関しては以前桜井良子氏らが米国のマスコミにこれを否定するFACTなる意見広告を出した所当時のチェイニー副大統領ら保守派を中心に大変な怒りを買った事はまだ記憶に新しい所です。
>「従軍慰安婦の強制」否定は著しい反米行為

別に反米ではないし、それに反米をやってどうなるってこともありません。
お隣のメキシコは常時反米的なことをやっていますが影響はありません。
国と国の関係は、そういう子供っぽい事で動いているわけではありません。

>アメリカの今日あるのは邪悪な日本とドイツを打ち負かした第二次世界大戦の結果

戦争を倫理で語るのはディズニー脳ですね、子供です。大人はそんな事はしません。
当然、アメリカの専門家は国益を考えて動いているだけです。
その手のプロパガンダが効かなくなれば、それを捨てるのは彼らにとって容易い事なのです。

>チェイニー副大統領ら保守派

チェイニーは保守派ではありません。海外派兵を嫌うのがアメリカの保守派。伝統派です。
彼の設計主義はアメリカの保守派から徹底的に批判されています。彼の考えは共産主義に近いです。


結論。アナタは恐ろしく子供じみています。
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