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米国大統領選挙の行方

2012年09月07日

米国大統領選挙の行方

 日本では民主党代表選と自民党総裁選を控えて動きが活発になっているのですが、本日は米国の大統領選挙についてです。

 米国時間の9月5日の民主党大会で、現職のオバマ大統領とバイデン副大統領が正式に正・副大統領候補に指名されました。対立する共和党は一足早くロムニー大統領候補とライアン副大統領候補を指名しています。

 投票日は11月の第1月曜日の翌日と決められているため、今回は11月6日となります。まさにあと2ヶ月です。米国大統領選は有権者が「大統領候補と副大統領候補のペアへの投票を誓約する選挙人団」を投票で選ぶ間接選挙です。
 
 選挙人の数は各州の人口を反映して割り振られており、全米で538人となっています。各州で1票でも多く獲得した大統領・副大統領候補がその州の選挙人をすべて獲得する方式で、過半数にあたる270人の選挙人を獲得した方が勝ちとなります。

 従って実際の得票数が少なかった候補が大統領になったケースが、2000年のジョージ・ブッシュ(息子)など過去3人もいます。

 大半の州では歴史的に民主党と共和党のどちらが優勢なのかが比較的はっきりとしており、大票田のカリフォルニア州やニューヨーク州など西海岸と東北部は民主党、テキサス州など中部や南部は共和党が、それぞれ優勢となっています。

 従って最近の大統領選の行方を決めるのはフロリダやオハイオなど勢力が拮抗していて、かつ選挙人の数が比較的多い州の動向となります。

 今回の大統領選挙は、支持率の世論調査でも州ごとの分析でも全く拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない状況となっています。

 まさにこれから2ヶ月の経済・社会情勢と、数回予定されている候補者同士の直接討論がポイントとなります。

 2008年の大統領選挙では、同年の9月末から10月初めにかけて金融危機対策のTARP法案を巡る討論で、軍人出身の共和党・マケイン候補が不得手な経済問題で民主党のオバマ候補に差をつけられたことが大きかったようです。もしこの時期の緊急命題が軍事関連だったら違った結果になっていたはずです。

 さて共和党のロムニー候補の政策は、低い税率・規制緩和・貿易拡大で経済成長と雇用拡大を推進し、同時に金融規制改革を取りやめるなど自由な市場を重視するものです。また副大統領候補に極端な財政再建論者のライアン候補を指名したように、徹底的に「小さな政府」を目指します。

 また外交全般については米国を「最強の国家」として世界を指導できる立場を堅持し、特に中国に対しては「為替操作国への認定」や相殺関税の導入など、かなりの強硬姿勢が見られます。

 日本については何も具体的に言っていません。全く興味が無いのでしょう。

 まさに現在のオバマ政権の弱みである「経済不振」「対外的な指導力の陰り」を意識したもので、政策だけだったら「絶対優勢」となります。まさに1980年代に「強いアメリカ」を強調して圧倒的人気があったレーガン大統領を強く意識しています。

 しかしロムニー候補の最大の問題は、レーガン大統領と違って「実際の人物像と、強いアメリカのイメージが全く重ならない」ことです。もともと野党の大統領候補は、現職大統領のそれまでの成果を攻撃し、これから成果を見せればよい対抗政策を主張できる「特権」があります。

 まさに「その通り」に主張しているのですが、その主張とロムニー候補の実際の人物像が全く重ならないのです。これはベインアンドカンパニーからベインキャピタルを独立させて共同経営者になることを勧められた時もなかなか受諾せず「失敗したら元の地位と給与でベインアンドカンパニーに戻れる」ことを約束させていたことなどが含まれます。

 また宗教が全米人口の1%程度しかいないモルモン教徒であることも絶対に影響します。

 つまりロムニー候補以外のWASPが「強いアメリカ」を主張してオバマと戦ったら「絶対に勝てる」はずなのです。

 従って、依然としてどちらが勝つか全く分かりません。

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コメント
>さて共和党のロムニー候補の政策は、低い税率・規制緩和・貿易拡大で経済成長と雇用拡大を推進し、
>同時に金融規制改革を取りやめるなど自由な市場を重視するものです。
>また副大統領候補に極端な財政再建論者のライアン候補を指名したように、徹底的に「小さな政府」を目指します。

>政策だけだったら「絶対優勢」となります。

アメリカ人が、現在の不況を1930年代型と見ているのか、1970年型と見ているのかによりますが、
もし、1970年型と勘違いしてロムニーを選んだら(アメリカにとって)大変なことになるでしょうね。

オバマは財政出動をやらず金融緩和をしていますが、
共和党(ロムニーに特別な考えがあるとは思えない)は、金融緩和もやめると言い出しそうです。

リーマンショックではっきりわかったことは、金融屋さんは”マクロ経済についてあまり関心が無い”
ということです。ロムニーさんも雰囲気で「緊縮!」とか言い出しそうです。小さな政府とはそういうことですから。
米国在住の方によると、オバマで決まりだそうです。
http://www.trade-trade.jp/blog/wakabayashi/2012/09/post_70/
国防費は10年間で5000億ドル削減という
オバマさん、逆にこれから拡大していくという
ロムニーさん。
国防費削ったら強いアメリカでなくなっていくのですか?ロムニーさん。
強いアメリカであるなら、経済的にもっと内容を改善していってもらいたいのですが・・
・・。
最近、ドルも基軸通貨としての絶対性が薄れてきているように思われます。
世界のGDPの約25%を占めるアメリカ。
アメリカが元気でいてくれなきゃ世界も困ります。

ロムニーさんの考える外交は強硬な姿勢
一辺倒でないか気になります。
弱腰ではいけませんが、強硬一辺倒、軍事力
で世界をねじふせる、俺(アメリカ)のいうことをきいとけ・・・・。何かそういうふうにうつるのは私だけでしょうか。
何か時代錯誤のように思います
また、不用な争いが起きたり、世界情勢がより緊迫したものをかかえそうな気がします


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